第23話 僕(作者)の命令は絶対だ。

藍「サッカー負けちゃったな」


富咲「観てたんだ。僕も観たよ。惜しかったよね~。PKまで行ったのに…」


藍「うん、おかげで今寝不足だけどね」


富咲「わかる。車で寝ちゃった」


藍「羨ましいぞそれ」


富咲「セバスチャンの運転は上手だから」


藍「そこじゃねえよ」


ぃぃぃぃ


富咲「ヒデ君は?」


藍「遅刻じゃね?いつもギリギリじゃん」


富咲「夜更かししたのかな?」


藍「あり得るな~」


ぁー---いいいぃぃぃぃ


ん?


藍「なんか聞こえたか?」


富咲「き…気のせいじゃ…」


ああー----いー----!


藍、富咲「気のせいじゃない!!!??」


慌てて窓の外を見る。


ヒデ「藍――――!窓開けろー----!!」


藍「は?………は!!!??」


俺は慌てて窓を開けた。


富咲「まさか…」


キーン


ヒデ「とう!!」


ヒデが大ジャンプ。4階の俺たちの教室の窓枠に降り立った。


コーンカーンコーン


ヒデ「間に合った!」


藍「あぶねえよ!!!」


富咲「間に合い方に難ありだよ」


ヒデ「ははは!驚いたか!」


ヒデが満面の笑みで窓の枠から教室に降りようとしたところで…


さくら「土足で入らない」


ヒデ「ふえ?」


さくらがヒデを外に押し返した。ここ4階だぞ!?


ヒデ「のわああ~~~~!!!!!?」


藍「ちょっ!?さくら!?」


さくら「大丈夫ですよ、この程度で死ぬ人じゃないです」


それは人なのかもはや?

しかし、さくらの言う通りヒデはしっかり着地。


ヒデ「何すんだ~!!?」


さくら「上履き履いてからきてくださ~い」


先生「朝のホームルーム初めていい?わし」


菜乃「ごめんなさい!どうぞ!」


さくら「大丈夫ですよ~」


みんなが席に着く。


先生「まあ合宿明けの授業とはいえ、テストも近いので。忙しいですが体調に気を付けていきましょう」


ヒデ「またテストかよ~いやだ~!」


藍「まだ時間あるから。勉強しようね」


菜乃「私にもお願い」


藍「はいはい…」


席の近いヒデと菜乃が泣きついてきた。

さくらに投げよう。俺一人では手に負えない。


ホームルームがさっくり終わったところで…


菜乃「1限ってなに?」


藍「体育」


菜乃「朝からか…体育館?」


藍「確かそうだよ」


菜乃「じゃあ近いのか。助かる~」


そう言いながら菜乃が女子用の更衣室に向かう。


富咲「はあ…朝からか~」


藍「富咲もか…気持ちはわかるけど」


富咲「嫌だよ~バスケって言ってたよね?」


藍「そうだね~。まあどうせヒデが化け物なだけで終わるから良いんじゃない?」


富咲「バスケが成立するのかな?」


藍「隕石ジャムくらいは全然できそうだもんね」


富咲「長距離3Pとかもやらせようよ」


藍「面白そうだな」


ヒデ「ミスディレクショ〇もできるかな?」


藍「ヒデが存在感なくすことが出来るとは思えないから無理じゃない?」


富咲「ヒデ君のイグナ〇トパスとか死人出るから」


ヒデ「それ言ったら藍だって鷹の目使えるだろ」


富咲「ああ~確かに」


藍「やってみるか」


そんなことを話しながら俺たちも体育館に向かった。


藍「よし行くぞ~」


当然と言うか神様の思し召しというか…俺とヒデと富咲は同じチームになった。

まあ正直な話ヒデがいると…


藍「ほいっ」


ゴール近くにぶん投げたら。


ヒデ「とりゃ」


ヒデがぶち込んでくれる。


ルナ「うわ…男子の方やべえな。やっぱバケモンだわヒデ」


22体5


そう言いながら女子の方はさくらとルナがいるチームが圧勝していた。なんてスコアや。


ヒデ「みよ、おれの長距離シュート。俺のシュートは…」


ボテッ


落ちたな。


富咲「落ちたね」


ヒデ「あれ?」


そのままカウンターを食らってしまった。相手にバスケ部がいる。


ヒデ「くそ~なんでだ?」


藍「いい感じな気はしたけどな。もう一発いくか?」


ヒデ「頼む」


俺はヒデにパスする。


ヒデ「俺のシュートは…」


ボテッ


藍「落ちるなー」


ヒデ「なんでだ~!?」


富咲「ドンマイドンマイ」


ヒデがスポーツ関連でミスるのは珍しいな。


藍「よっ」


相手チームで走り込んでる人が見えたのでパスを読んでカット。こういうのは得意だ俺も。

パスを回していく。


藍「俺まじで鷹になれてるわ」


富咲「スゴ…」


藍「ヒデ、ラスト」


ゴール近くにボールを高く上げる。


ヒデ「ほい」


ヒデは大ジャンプ。真下に投げてゴールに叩き込んだ。足がゴール超えてたぞ今。

これは入るんだな。


藍「なんで3Pは入らないんだ?」


こっちでう~んとなっている中。


ルナ「あいつ今日の運勢悪いんじゃね?」


さくら「そういえばそんな設定でしたね。ラッキーアイテムで何とかしてましたが」


菜乃「いや…あのダンク?とも言えないので十分だと思うけど…何を目指してるの?」


さくら「いずれはファイ〇トルネードとかもやってほしいですね」


里香「あれはまだ実現可能性あるのですが…爆熱〇トームの方が二段ジャンプなので難しいんですよね」


ルナ「あれを二段ジャンプって言うか?」


里香「まあ諦めたら試合終了なので、頑張りますよ」


菜乃「あっバスケに話が戻ってきた」


藍「富咲!打て!」


富咲「はいっ入った!」


パチン


俺と富咲はタッチを交わした。


さくら「名シーンですねえ」


ルナ「言ってる場合か~!!」


――あとがき――

大暴れだな今回。


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