第20話 「西高東低、え~となんでしたっけ?」とかいう素人ラップを披露するのはここしかない
ヒデ「ふんっ!!」
ヒデが大ジャンプでマグマゾーンを超えていった。
ヒデ「お~い、皆も早く来いよ」
「「「「「いけるか!!!!!」」」」」
総ツッコみ。
里香「ヒデ君は人外だから…でもヒデ君だけじゃあゴールには行けないよ。ここはダンジョンだからね」
ヒデ「先行くぞ~」
ヒデが次のステージに行く。
藍「あいつ1人でいいんじゃねえか?」
菜乃「ほんとにねえ…私までこんなことしなくても…」
さくら「いえ、ここはダンジョンです。これがsas〇keみたいな奴ならヒデ君だけでいいでしょうが恐らく頭を使ったステージがこの先のどっかにあります…」
ルナ「ああ~ヒデだけじゃそこは突破できないか」
さくら「追いつきましょう。どうせ24時間考えてもヒデ君から答えは出てきません」
サラッと酷えこと言われてる。ただ正直同感だ。多分無理だろう。
というわけで俺たちも攻略に乗り出す。
さくら「まあ距離感を見誤らなければ落ちずに行けそうですね」
藍「結構足場の数あるしね。行けそう」
ルナ「だな」
ルナが最初にぴょんと飛ぶ。綺麗に着地、次の石にまた飛んで…とそこでさっきまでルナがいた石が崩れた。
ルナ「!?」
富咲「これは…」
藍「なるほど…足場の数が多めと思ってたが…1回使って消えるならむしろ少ないか」
菜乃「じゃあ私は足手まといだからここで待機で…」
確かに…人が増えるほどしんどいが…
里香「そういうのはダメです。今いるスタート地点の足場も時間経過で崩します」
菜乃「まじ?てかこれ落ちたらどうなるの?死んだりしないよね」
里香「ちょっと痛いです」
菜乃「ちょっとか?ほんとにちょっとか?」
里香「あと…発明品の残骸とかも残ってると思うので何が起こるかと言われると正直…このマグマも落ちたらアウトという風ではなく演出ですし…」
菜乃「いや…もういいよ…」
発明品の残骸の方がよっぽど厄介だ。マジで死にそう。
さくら「どうしましょう?動ける人が出来るだけ足場を使わずに行く必要があります」
ルナ「ヒデの大ジャンプは正解だったんだな…」
確かに…ヒデは足場を一つも使わずに突破した。
おかげでまだ余裕がかなりある…助かる。
さくら「端の足場から…富咲君はセバスチャンさんがついていってフォローしてください。私が菜乃についていきます。あと2人は大丈夫でしょう」
セバスチャン「かしこまりました。あと一つ疑問なのですが…」
富咲「どうしたの?」
セバスチャン「2人で同じ足場に乗った場合どうなるのでしょう?」
里香「いいですけど1人が飛び移った瞬間に崩すので同時に飛び移らないといけません。少しずれると十分に踏み込めないですよ」
セバスチャン「ありがとうございます」
藍「よし、行くか…」
作戦も立ててあとは突破するだけ…
そう思ってた時期がありました。
最初に富咲や菜乃の不安要素を行かせたのが間違いだった。ペアのさくらとセバスチャンさんもクリアしたが…
ルナ「足場の残り少なすぎるだろ…これ」
藍「どう見ても2人分はないなあ…」
足場が足りない…
富咲「ごめん…」
菜乃「結構使っちゃった…」
さくら「ここまで跳躍力や持ちこたえる脚力がないとは…」
確かに着地した後に止まり切れず次の足場にすぐ飛び移るシーンが何回か見られた。
藍「くそ、こんな頭脳戦をやる作品だったか?」
ルナ「口走ってることおかしいぞ」
藍「いや…ごめんなんかさくらが移った」
さくら「ゴール目前で突き落としますよ?」
藍「勘弁して…」
ルナ「とりあえず、足場の共有もしていこう。タイミング合わせて飛ぶぞ」
藍「ほー-い」
ギリギリだが生ける、ゆっくり足場を選んで、共有しないといけないところはルナと合わせる。
藍「よしあとちょっと」
ルナ「いけそうだ…」
ルナが先にゴールに着いた。俺ももう行け…
ドオオオオオオオオオンン
藍「は??」
やべ…傾い…
と思ったところをさくらが掴んでくれた…
さくら「大丈夫ですか~?」
藍「突き落とすんじゃなかったの?」
さくら「やっぱこの手離そうかな…」
菜乃「だめ!だめだよ!さくらちゃん!」
助かった…
藍「ありがと」
さくら「いえいえ、とりあえず第一ステージクリアですが…先程の轟音は一体?」
里香「第3ステージ…知力も体力もいる系の脱出ゲームにしたけど…腕力で壁を破壊して突破されました…」
ヒデか~~~
さくら「3大将バリアが必要だったかもしれませんね」
里香「検討します」
富咲「しないで!!!!!」
里香「第3ステージがお亡くなりになったのであなたたちは2を突破したら4に行ってください。あと…4でヒデ君は止まってますから」
菜乃「はは…流石ヒデ君。連れてきて正解だったねえ」
さくら「でしょう?次のステージ行きましょう」
俺たちは次のステージに進む…
まただだっ広い空間だが…何もない。わけはなさそうだ。
菜乃「なにもないねえ、向こうの扉まで行けばいいだけ?」
菜乃が気軽に歩き出そうとしたので
藍「ばか」
菜乃「わっ!?」
慌てて引き戻す。
瞬間、下から電気の壁みたいなのがせりあがってきた。
富咲「うわお…」
さくら「時間差を考えるに歩くな、走れって意味ですね…」
電気の壁が上がってくる前に駆け抜けろか。
ルナ「菜乃、たまたまだけどお手柄だ、どういうステージなのか今ので分かった」
藍「うん、他のとこにもトラップあるとみるべきだね」
富咲「一番ダンジョンっぽいじゃん。多分巨大な玉が転がってきたり巨大な斧が振り子になってるとこを潜り抜けたりじゃない?」
藍「まあ最初に俺行くわ。多分一番向いてるだろ…」
さくら「ですね、生贄お願いします」
富咲「可哀そうなこと言わないの」
一方そのころヒデは…
1問目、冬型の気圧配置の特徴を応えよ。
答え 西高東低の気圧配置
ヒデ「寒いじゃだめなのか?」
つまずいていた。
――あとがき――
作品が変わったように思えるけど変わってないです。
面白かったりなんでもありか?とか思った方は星やコメントやレビューお願いします。
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