第17話 4Wゲームって名付けたかったけどポケモンの種族値感やばい

菜乃「いつ、どこで、誰が、何をしたゲーム!!」


なんか始まったぞ。


さくら「1人がいつ、1人がどこで…といった感じで各々決めていって繋げてみる遊びですね。小学生レベルです」


菜乃「解説にかこつけてディスらないで!!」


藍「でも7人で回すのか?」


さくら「私を除いた3人2チームに分かれてもらって、私が1か所担当すればいいでしょう」


富咲「いいの?」


さくら「はい、バランサーですので」


藍「解説役から仕事が増えたな」


菜乃「とりあえずやってみよう!読者もまだなんとなくしかわかってないだろうし!」


ちなみに2チームの別れ方は…


おれ、ルナ、富咲チームと…

ヒデ、菜乃、里香チームになった。


さくら「じゃあ…いつの部分はは”今すぐ”にしましょう。あとはそれぞれ考えてください」


「「「「「「はーい」」」」」」


全員書き終わったタイミングで…


さくら「じゃあまず比較的常識人チームから」


藍、ヒデ「「おっけ~」」


ん?


藍「絶対うちのチームだろ!」


ヒデ「なんでだ!?」


富咲「いや…明らかっていうか…さくらさんはどっちのつもりで?」


さくら「藍君たちのチームですね」


藍「ほらあ」


菜乃「待って!?それだと私がこのクレイジーチームみたいになるんだけど?」


ルナ「あながち間違ってないだろ?」


里香「別に私もクレイジーなことはしてませんけどねえ」


ルナ「その主張は無茶がある…」


さくら「藍君たちが比較的常識人チームで、ヒデ君たちがクレイジーチームです」


藍「その名づけが良くない気も…」


さくら「いいから4Wゲームしてください」


藍「うっす」


さくら「今すぐ」

藍「ここで」

富咲「ヒデ君が」

ルナ「撃たれた」


パリン!


ヒデ「おっと」


藍「は?」


ヒデ「急に飛んできたぞ」


ヒデが手にしてるものはどう見ても弾丸。いや素手でキャッチすな。


富咲「え~?セバスチャン?お願いしていい?」


セバスチャン「お任せを」


ルナ「急に狙撃手が出てくるの怖すぎるだろ」


藍「菜乃とかよく叫ばなかったな。もう慣れたか?」


菜乃「そういえば…嫌な慣れ方…」


さくら「これを見ると未だに死体を見て「キャー!」って言ってる某探偵漫画に疑問が出ますね」


藍「次行こうか」


ルナ「さっきのはたまたまだろう…たまたまなはずだ」


ちょっと怯えながらもいつ、どこで、誰が、何をしたゲームを続行する。


さくら「今すぐ」

ヒデ「日本で」

菜乃「…ヒデ君が」


藍、ルナ、富咲「「「え?」」」


里香「正拳突き!」


ドオオオオオオオオオンン!!!!


途端にものすごい轟音が鳴り響いた。それと同時にバスが急ブレーキ


藍「うわっなんだ?」


富咲「正拳突きの音じゃないね。狩人×狩人の再会開始の音じゃない?」


さくら「確かに日本がどよめきましたけど…」


ルナ「んなこと話してる場合か!?前見ろ!」


バスの前。そこには…


藍「落石?でかくね?」


里香「いや…パッと見ですが隕石ですね」


藍「は?はあああ!?」


ヒデ「どうすんだ?道路ふさがれちまったぞ」


さくら「心配するところはそこじゃないですね。被害者いますか?」


藍「いや…直近で追い抜いた車を見た覚えがないから…大丈夫じゃないかな」


菜乃「よかった…」


このバス内もけが人はいなさそう…


里香「うわあすごいですねえ。回収していいですかねえ」


藍「あのサイズを?」


里香「そうなんですよねえ」


ヒデ「とりあえず邪魔だし…ぶっ壊すか?」


富咲「いや…流石に…」


ルナ「待てボンボン、さっきのゲームと狙撃の流れからすると…」


うん、俺もそう思う。

ヒデがバスから降りる。そして…


ヒデ「ふぅ~は~!」


隕石に向かって正拳突き。

粉々に砕きやがった。


さくら「ヒデ君。ついでに道路に落ちた破片も何とかしといてください。バスがパンクします」


富咲「…人外にもほどがある。ってあれ?里香は?」


藍「あそこ…」


いつの間にかバスを降りた里香は粉々になった隕石を回収している。


里香「いや~隕鉄っていうんですか?鉄分多めですねえ。へ~」


さくら「X線分析でしょうか?考古学とかで使われる…」


菜乃「オーバーテクノロジー?」


さくら「いえ、あれは意外にも普通にあります。犯罪捜査とかにも使われてた気がしますよ」


ルナ「もう現実的なのかどうかの区別すらつかなくなってきたな。あそこで里香が隕石回収のために使ってるルンバはどっちだ?」


確かにルンバが隕石の破片を回収している。ただ…風呂の椅子くらいの高さがある。


さくら「あれは里香さん製でしょうねえ。大きいゴミ用のルンバでしょう」


藍「普段から粗大ごみが出る家なんだろうな~」


さくら「でもおかげでそろそろ道が片付きそうですね。一件落着です」


藍「一件って…落着してんの隕石なんだわ」


里香とヒデが戻ってく…


里香「うう…重い…持てない…吸わせ過ぎた」


ああ…ルンバ内がパンパンになったのか


ヒデ「持つぞ?」


ヒョイ


ヒデ「なんだ?別にそこまで重くねえじゃん」


ヒデが普通に担ぐ。おかしいのはヒデなんだろうなあ…


ヒデ「良し、シュッパーツ!」


再び走り出したバス。

隕石が目の前に落ちて遅れが十数分で済んでるの面白いな。


ヒデ「それじゃあいつどこで誰が何をしたゲームの続きするか」


「「「「「絶対ヤダ!!!!!!」」」」」


ヒデ「あれ?」



口は災いの元。(そういう意味じゃない)


――あとがき――

この不思議な力の謎も明らかに…なりません。ただの化け物と運です。ありがとうございました。

4Wゲームはwhen,where,who,whatからです。このネーミング気に入ったなら広めてください。


面白かったりなんでもありだな~とか思った方は星やコメントやレビューお願いします。


下記も連載してますのでどうぞ。こっちはそこそこしっかり頭脳戦です。

https://kakuyomu.jp/works/16816927859808203215


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