第14話 愛のこもったルナビームで虜にする

キャーキャー


ワーワー


藍「あーあー…」


ルナ「ちょ…今はそう言うの受け付けてなくて…通して…」


おお…ルナが困ってるの新鮮だな。


ルナ「あっ!さくら!」


さくら「私ですか…って私しかいないかそりゃ」


里香と菜乃は頼るには…だろうし男の俺たちを頼ったら一発スキャンダルだろう。

でも最初にさくらに飛びついたらあとは合流すれば修学旅行中に見える。


藍「富咲とヒデと里香、菜乃で買い物済ましといて」


富咲「おっけ~」


ヒデ「ほっといて大丈夫なのか?」


藍「富咲、ヒデと里香を頼む。抑えろ」


富咲「わかった、行くよヒデ君。里香さんも。セバスチャン、引きずってこい」


セバスチャン「かしこまりました」


ヒデ「だいじょ…」


里香「あれ~?」


よしナイスだセバスチャンさん。

あとは…


藍「お~い、さくら、ルナ、そろそろ戻るぞ~!」


しおりを振りながら2人を回収。


ルナ「じゃ、また私が載ってる雑誌買ってね」


ルナがサラッとファンサして俺たちは逃げる。既にセバスチャンが車を用意してくれている。


藍「全員…いるね、よし集合場所行こう」


富咲「よろしくセバスチャン」


セバスチャン「御意」


こうしてあっさりファンの人混みから脱出。


ルナ「でも何枚か撮られちゃったかな…」


さくら「それは仕方ないと思います…」


藍「さくらもいたし、しおりをこれ見よがしに見せたし、まあ学生行事の最中とは分かったと思うよ。文〇砲とかにはならないと思う」


ルナ「だな、助かった」


富咲「まあ勝手に載せようとしたら雑誌業界に圧をかけとくよ」


藍「こわ」


富咲「何言ってるの?財力と権力は密接に繋がってるんだよ?」


さくら「説得力が違いますね…」


藍「油断した!って思ったけどこのメンツなら大抵のこと何とかなるな」


菜乃「私なんもしてない…」


さくら「それが普通ですよ」


ヒデ「凹むな凹むな」


里香「菜乃ちゃんもいいとこあるもん」


菜乃「黙れ化け物トップ2!」


藍、ルナ「菜乃よく言った!」


さくら「退屈しませんねほんと…ほんと…」


菜乃「疲れるけどねえ…」


さくら「まあどうせ肝試しまでの描写はほとんどカットされるでしょうから、あと数行後には休みも取れて全開の私たちでいられますよ」


藍「相変わらずだね。そんなに何も起こらない合宿なのこれ?」


さくら「合宿が面白いのは大体夜なので…むしろ鹿せんべいと百均でよくこれだけ書いた方だと思いますよ」


ヒデ「俺の手柄だな」


ルナ「これを手柄というのはどうなんだ」


藍「こっちの苦労はお構いなしだな」


だがそういう物語なのだろう。ご都合主義はもういい。


藍「で、もう夜で肝試し直前だけど…さくらは脅かす役やらんの?」


さくら「ええ、スタート地点で上手く捌きますよ。ちゃんと恐怖を煽るお話もしてね」


藍「…そうか」


さくら「皆さんは準備オッケーですか?」


里香「うん、大丈夫です」


菜乃「いいよ~」


富咲「小道具もおっけ~」


ルナ「私も着替え終わったぞ」


ヒデ「俺も~」


藍「良し…ん?ヒデ?」


全員準備万端!と思ったがやっぱりヒデがやらかしている。


藍「何その恰好?」


ヒデ「熊の格好だ。これ良いなと思って」


藍「だいぶ聞いてたのと違うことになってんな…ていうかヒデの図体でそれ着たら…」


ルナ「本物に見えてくるな…猟友会出てくるんじゃねえかこれ」


さくら「別の意味で怖いですね…」


菜乃「こんなの見たらみんな逃げだしちゃうんじゃ…」


富咲「死を覚悟しそう…」


ヒデ「ダメか???」


ヒデが少しシュンとする。


さくら「いや…良いと思いますよ。最初にヒデ君が背後に現れて追い立てる感じにしましょう。ある程度進んだら…そうですね…富咲君の小道具ゾーンまで行ったらまたスタート付近に戻って次の人の後ろに…といった感じにしましょう」


このさくらの案はヒデがめっちゃ動かされる。普通の人なら無理だが…ヒデならいいや。いけるやろ。


ヒデ「了解、4つ足歩行か?」


ルナ「その方がリアルだと思う」


藍「決定だね。リタイアとかハプニングが起こったら基本的に俺が行く。すぐに知らせて」


藍以外「「「「「「了解」」」」」」


そしてその時が来る。


さくら「それではこれより超本格肝試しを始めます。二人一組のペアで入ってください。入るタイミングは私が指示します。順番に並んでください。一応リタイアは出来ますので…ムリはしないでくださいね」


流石に淀みない。人前で話し慣れている。

するとさくらはトーンを下げて…


さくら「そして注意点…神隠しにお気を付けください」


ゾクッ


ルナ「さくらは声優とかそっちの道でもやっていけそうだな…ちょっと鳥肌たった…」


こんなとこまで万能である必要はなかった…何でもありか?


メーデーこいつら裁いてよ…


――あとがき――

自分で考えててこの肝試し絶対ヤダ…怖すぎる…


面白かったりタイトルとか最後の文聞き覚えあるな…パクリだな…とか思った方は星やコメントやレビューお願いします。


あとこっちも連載してます。更新頻度遅いけど。こっちは頭脳戦してますよ。

ここ程バカじゃないです。読んでね。

https://kakuyomu.jp/works/16816927859808203215

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