第13話 集合時間より早めについたらとりあえず百均か本屋
百均に到着した俺たち。結構大きめのところだ。
かごを持つのはさくらと俺。荷物持ちはヒデという話だったが…
さくら「ヒデ君にかごを持たせた場合絶対よくわからないものが混入するのでやめましょう」
というさくらの一言で店内では俺とさくらが荷物持ちになった。
菜乃「肝試しか~!でも森とかじゃないんでしょ?場所って」
さくら「もちろん、少し広めの公園ってイメージでいいと思います。実際は旅館の所有地ですが」
菜乃「わ!って驚かすだけじゃつまらないからな~どうしようかな~」
藍「楽しそうだね」
菜乃「うん!私ってこの声だから驚かす側になることなくて…」
確かに菜乃のかわいらしい声はお化け役にとても向かない。
富咲「誰がどんな役をやるのかって確かに難しいよね…」
ルナ「芸能界でもキャストはかなり真剣に考えるからな…イメージに合っているか、実力があるか等で」
さくら「そうですねえ別に本人が出てこなくても小道具役とかも必要ですし」
富咲「僕はそっちかなあ」
里香「私も…」
藍「富咲はともかく里香は小道具で済むの?スマホを小道具って言わないように超技術の小さい道具は小道具じゃないよ?」
ヒデ「俺はこれ被って登場したい!!」
いかにも~な仮面と黒いマントとサングラスを付けてきたヒデ。
藍「まあ怖いだろうけど…」
さくら「ヒデ君のスピードだと認識されるか…驚く前にいなくなっちゃいそうで…」
ヒデ「そこは…抑える」
ならありか…
藍「でも一番迫力あるお化け役はルナじゃない?演技できるでしょ?」
ルナ「プロだわ!」
さくら「では迫真の演技を期待してルナさん用の衣装も買いましょう」
藍「菜乃は?お化け役として出る?」
菜乃「う~ん…どうだろうなあ。背もそんなにないし…」
やっては見たいがという感じか。
里香「菜乃さんは声で面白いことできると思いますよ」
そこに里香が助け舟?泥船か?を出してきた。
里香「菜乃さんには小さい笑い声や泣き声を出してもらって、それを色々なところから出るように、反響しているように聞かせましょう」
藍「思ったよりまともな案でびっくりした」
確かにこれは怖いかもしれん…お皿が一枚とかと変わらん怖さがある。
それに…
さくら「その方法なら菜乃さんの声はある意味最適ですね。少女感出ます」
だよな。ぴったりはまり役だ。
ルナ「誰も実現できるのか?ということにツッコまなくなってきたな」
富咲「もう十分化学力の脅威を見たからね」
さくら「それやってみたい!!」
というわけで菜乃の役割も決定。
藍「里香は何するんだ?」
里香「私はこれを…」
そう言って里香が取り出したのは一見ただの布。
里香「透明マ〇トです」
藍「22世紀の物を現代に持ってこないでくれる?」
里香「ほんとです」
藍「だろうね。今既に、里香の手が見えない」
さくら「これがあれば何でもありな気がしますね…誰もいないのに…みたいなことが出来ます」
うん、小道具役とか言ってたががっつり里香も前に出るのか…と思ってた。
里香「何言ってるんです?肝試しはペアなんですよね?」
さくら「そうですよ?」
里香「ペアの片方に被せて急に相方消えるドッキリをするに決まってるじゃないですか」
引っ
富咲「それは…怖すぎない?いきなり1人にされるってことでしょ?ええ~」
想像よりえぐい…普段ならいたずらかな?で済むが肝試しでそれは普通に泣く。
里香「だからそのためのレールとか糸とか…そこらへんを探そうかなと…」
さくら「了解です」
あとは俺とさくらか…
藍「なにする?司会進行でもする?」
さくら「それは私で事足りますね」
藍「じゃあおれは?」
さくら「泣いてる女の子助ければ良いんじゃないですか?ラブコメの主人公でしょ?」
藍「それ役割なの?ね…
さくら「それでは私は里香さんの買い物に付き添うのでそっちはお願いします」
藍「聞く耳持たねえ。え?俺肝試し不参加?」
さくら「実際何が起こるかわからないので…驚かす役をしつつ緊急時には対処してください」
藍「驚かすのはいいのね」
さくら「もちろんです。あと…早くまとめないと既にヒデ君と菜乃が行方不明ですよ?」
藍「はあ!!??」
ぱっと店内を見渡す。ヒデはでかいからすぐ見つかるが…
藍「菜乃ちっせえから…隠れて見えねえ」
別に視野が広くても物陰にいたら見つからない。俺は透視能力があるわけじゃない。
富咲「ヒデ君は動線ってものがないから移動早すぎて…もう違うところいるよ」
藍「ヒデの方には俺が行くから菜乃頼むわ。これかご」
富咲「は~い」
そんなこんなでみんながそれぞれに買い物(俺はヒデの捕獲)に行く。
ヒデ「おお、買い物終わったのか?」
藍「お前の捕獲だ。ウロチョロすんな」
こっちは何とかなった。
そこで…
ぎゃー------!!!!
突然悲鳴が聞こえた。
ヒデ「なんだ?」
ヒデじゃないとなると…里香か?
藍「行ってみよう」
ヒデ「おっけ~」
藍「普通に歩いてね?飛び跳ねないでね?」
ヒデ「おう…」
声のした方に向かう俺たち。さくら達も続々と来た。そして騒ぎの中心にいたのは…
ルナ「やっべ…油断した」
人混み「かっこいい、綺麗~スタイルやば~!!」
藍「アッ忘れてた…」
そういやルナはモデルでした。
――あとがき――
百均って楽しいですよね。
あ~これ使えそうだな~とか思いながら見て回るのが作者は大好きです。
面白かったり百均楽しいとか思ったりしたことある人は星やコメントやレビューや星やらお願いします。
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