青春の3ページ目くらいからサブヒロインの自己紹介で始まるラブコメ？モットーは作者ファースト！

第12話 鹿鹿パニック

ヒデが里香の方に向かう。しかし里香は動じない。

すると里香の手前でヒデがシールドに弾かれた。

里香「通しません」

藍「何その技術…」

ヒデ「何かに弾かれたが…壊せない気もしないな…」

ヒデが再度里香に突進。そのままシールドを突き破った。

里香「うそ！？」

ヒデ「もらい」

そのまま里香のせんべいを奪ったヒデ。続いて…

藍「俺か！」

ギリギリで避けれた…

ヒデ「藍もなんだかんだ読まれるな…」

藍「まあ体の向きとか視線とかでなんとなくな…」

それだけの情報をいっぺんに見れ、処理できるのは視野のおかげだ。

ヒデ「おっと」

さくら「あら」

続いてさくらの方へ。さくらは隠れて鹿にせんべいをあげようとしたのだがそれを阻止された。

さくら「さすがですねえ…」

藍「それはこっちの台詞だよ…簡単にヒデを避けたぞあいつ」

ルナ「まだ里香しか脱落してないのは何気にすごいな…」

続いて狙われたのは富咲。

しかしセバスチャンが立ちはだかった。

藍「危ない！！」

富咲「大丈夫」

何とセバスチャンはヒデを投げ飛ばした。

菜乃「うそ…」

藍「マジかよ…」

さくら「柔道？合気道？すごい…」

富咲「富咲家の護衛長兼執事長だよ？十分化け物の領域にいるよ」

セバスチャン「いえ…すいませんお坊ちゃま…これは止められません」

富咲「え？」

その瞬間、富咲のせんべいが取られた。

セバスチャン「速すぎますね…私では追いつきません…届かないと止めれないです」

まるでバトル漫画である。

菜乃「ついていけない…」

菜乃が絶望してるがそんな深刻な顔するような遊びじゃねえ。

さくら「鹿にせんべいをあげないと勝てないので…呼びますか…」

藍「さくら…？」

里香「あっ！？それ！」」

さくら「鹿を呼びよせる音声でしたっけ？」

さくらが里香から没収した装置…使う気か？

いや…鹿の数に任せるのは悪いことじゃない！

＄＆％）＆％＆％％’（’％’（’）

！！？？

菜乃「え？何この音…鳴き声？違くない？」

藍「でも…天才が作っただけあるな…」

ドドドドドドドドドドドドドドドドド

藍「大人気じゃん」

ヒデ「うわ…なんだこりゃ」

富咲「ねえねえ、里香さん？あれ何の音なの？」

里香「発情期の鹿の声をメスとオスで混ぜたものに少しアレンジを…」

富咲「絶対その少しの効果やばいでしょ…」

さくら「これだけの効果があるのなら鹿笛はいらなかったのでは？」

そう言いながらさらに鹿笛を吹いたさくら。

里香「何言ってるんですか？おびき寄せるのが鹿の発情期音声装置で…」

なんか鹿の動きが変わった？

里香「鹿に命令するのが鹿笛改です」

藍「はあ？！」

ヒデ「うわ！？なんだこいつら！邪魔してきやがる」

何と鹿がヒデを攻撃。ヒデはさくらに言われた通り鹿を傷つけることはできない。

その結果逃げることになる。

藍「さくら…なんて命令したの？」

さくら「いえ…命令なんてしてないです…」

里香「頭の中で思ったことを鹿笛の音にのっけて鹿を操るのが鹿笛改だから…」

菜乃「さくらちゃん…絶対ヒデ君ぶっ飛ばせ！とか思ってたでしょ…」

さくら「…」

菜乃「あはは…まあ何がともあれこうして鹿にせんべいあげれたし、私たちの勝ちだね」

藍、さくら「「いえ～い」」

ルナ「いや…普通こんな疲れないから…」

里香「思ったより効果あった…これ人間に応用を…」

ルナが適切なつっこみを入れてくれる。俺がボケてもいいのか。

そして里香…それはやっちゃいけない。

さくら「まあそろそろここから離れましょう。他の観光客が引いてます」

藍「むしろ良く見守ってくれてたほうだろ、警察呼ばれても全然おかしくなかったと思うぞ」

ヒデ「楽しかったな！！」

藍「お前だけな！」

さくら「叱られてる…鹿だけに？」

ルナ「さくらってそう言うこと言うやつなんだ…なんかショックだぞ」

富咲「まともな人は一人もいないパーティーなんだねここ」

菜乃「それは今更でしょ。この後どうするの？肝試し用の買い物？」

さくら「そうですね。一応しおりに肝試しのルート等は書いてありますので」

里香「でも下見したいですね…」

さくら「う～ん、あっちについてから買い物の時間があるか怪しいですが…」

ルナ「適当に買っていいでしょ。ヒデとボンボンがいれば無限に買えるだろ」

サラッとルナがヒデを荷物持ち、富咲を金づるにした

さくら「それもそうですね～適当に百均行きましょう」

それもそうなのか…いやそうか…？

だが百均に行くことに決まったらしい。奈良らしさの欠片もない…

さくら「最終日にお土産買う時間あるので安心してください」

藍「だから俺の心の声読むのやめてくれね！？」

さくら「作者が送ってくるんですもん…ヒデ君誘拐の時には全然情報くれなかったのに…」

藍「作者の裁量で決まるの腹立つなあ。脳内に送り込むのホントに害悪じゃないか…」

ヒデ「テストの答えくれないかな…」

さくら「中間テストを見る限りくれない方向ですね」

藍「ああ…」

菜乃「藍君！？なんでこっちも見るの！？てか視野広いんだから見えてるのに！わざわざ首振ってこっち見るのは悪意あるでしょ！！！」

藍「ソンナコトナイヨー」

青春の鹿

――あとがき――

中間テスト結果、1学年全205名

さくら　1位

富咲　9位

藍　14位

里香　74位

ルナ　98位

菜乃　150位

ヒデ　202位

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