第11話 動物的ってかわいいと思うじゃん?
さくら「ふう…バスの中が落ち着きますね…なんだかんだで最初の4話がバスの中で話進みましたから…」
藍「そんなとこで落ち着くなよ…」
俺たちは京都での自由行動を終えて奈良への移動バスに乗っていた。
菜乃「そう言えばみんなってバス酔いとかしないの?」
藍「…平気だね」
さくら「私も大丈夫です」
ヒデ「酔わん」
富咲「僕も乗り物慣れてるから…」
ルナ「芸能人だしバス酔いなんてしてらんない」
里香「もっとひどい揺れの装置が…」
なるほど?
さくら「たくましいですねえ皆さん。これから奈良に行って鹿と戯れたら肝試しもあるらしいので楽しみですね」
藍「6月って夏かな?」
菜乃「まあ肝試ししても許される時期ではあると思うよ」
さくら「どうせなら男女ペアなのですが…そうなると女性陣が1人余ってしまいます」
藍「新キャラ登場?」
さくら「いえ、それはめんどくさいので。私たちは脅かす側に回ります」
藍「俺ら一応この作品のメインだぞ?」
さくら「よく文化祭とかでお化け屋敷してるじゃないですか。あれと同じです」
藍「違うだろ…お化け屋敷ならセット作ったりで当日以外も青春だから良いんだよ…肝試しはで脅かす側は完全に現地のスタッフの皆さんとかと同じなんだわ…」
さくら「一応個性使い放題ですよ?」
藍「うわ!言われて思い出したわ!あったな!驚かす側に生徒がいる肝試し!」
さくら「思ったよりありますよ。今時は吊り橋効果以外でも展開が狙えるんですね」
藍「ことごとく定番から外れやがって…」
ルナ「そんなことより…いいのか?私たちが驚かせる役をやって」
菜乃「なんか問題ある?楽しそうじゃない?」
ルナ「ヒデと里香をどうするんだ?人外と天才MADだぞ?お化けより怖えよ」
さくら「驚かした相手を返り討ちにして肉片にする可能性もあるので…まだましかと…」
ルナ「悪かった。このままで行こう」
もう事件はこりごりである。殺人事件に発展させるわけにはいかない。
さくら「そう言うわけなので一応道具はあっちにもあるとはいえ、やりたいことや足りないものがあったら奈良探索の際に買い出しに行きましょう」
方針も決まって楽しそうである。一番そわそわしてるのは…菜乃か。
菜乃「私は動物大好きだから鹿見れるの楽しみだなあ」
さくら「そう言えば犬を飼ってるんでしたね」
菜乃「そうそう。さくらちゃんに話した覚えないけど…2匹飼ってる!」
富咲「へ~散歩とか行くの?」
菜乃「もちろん、家族で持ち回りだね。可愛いよ~」
藍「ちょっと羨ましいなあ。朝のジョギングとか犬と一緒なら苦じゃないかも…」
ルナ「ああ~それは確かに…」
菜乃「そんな実用的な考え方じゃなくていいの!可愛いは正義だよ!!」
さくら「まあ今からいくらでも鹿と追いかけっこできますよ」
富咲「鹿せんべいもってたら寄ってくるけどね」
ヒデ「捕まえなくていいのか?」
藍「ヒデは俺から2メートル以上離れるな」
里香「そうなんですか…私も鹿をおびき寄せようと思ってました」
富咲「ん?だから…鹿せんべいで…」
里香「鹿の鳴き声を再現したものあるのに。あと鹿笛も…」
さくら「没収です」
里香「そんな!?」
さくら「没収です」
里香「…はい」
これがバスの中の会話とは…
こうして奈良に到着。
俺たちは早速鹿せんべいを買うことに。
藍「ヒデ~これ食べちゃだめだぞ~」
ヒデ「当然!ってこれ食えるの?」
藍「まあ人が食べても問題はないはずだぞ?」
ヒデ「ほう…?」
ん?ヒデの方がそこら辺の鹿よりよっぽど獣の目を…
ヒデ「じゃあ鹿より先に俺が食えば俺のもんか…」
藍「いや!食うなって!!待っ!」
その瞬間、4つ足歩行となったヒデの口に俺の持っていた鹿せんべいが吸い込まれた。そのまま…走り去っていく。その行先には…
藍「富咲!菜乃!伏せろ!!」
富咲、菜乃「「うわあ!!」」
何とか躱したか…
藍「ヒデから逃げつつ鹿にせんべいやるゲームに変わり果てた!逃げろ!!」
富咲「なんでそうなるの!!!???」
さくら「ヒデ君がバカだからです」
藍「なんで冷静なんだよ解説役!!」
さくら「まあ面白そうですし…ヒデ君~、人と鹿を傷つけてはいけませんよ」
ヒデ「大丈夫だ、任せとけ」
さくら「だそうです。藍君には私のせんべいを分けてあげます」
藍「マジかよ…」
菜乃「ほのぼのしようと思ったのに…」
さくら「これが私たち流のハ〇ター試験です」
藍「どっからどう見ても俺らのせんべいがハントされる側だな…」
ルナ「狙われてるせんべいを守りつつ鹿をせんべいでハントか…」
藍「良く飲み込めるなこの状況」
話していたところにヒデが光速で来た。
藍「ルナ!」
ルナ「わかってる!!」
ルナが鮮やかに躱す。すげえ…
ルナ「職業柄、見られたらなんとなくわかるんだ」
ヒデ「やるな…」
なんかかっこいい雰囲気を出す2人…
「護衛プログラムノマニュアル起動ヲ確認」
里香「全方位にシールド」
「了解シマシタ」
????
富咲「セバスチャン!頼む!」
セバスチャン「御意」
お前ら…なんでもありか?
――あとがき――
え?俺何書いてるの?
何が始まったの?
面白かったり…?したら星やらコメントやらレビューやらお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます