第6話 共通の読んでる漫画があるときほど好きなタイプについて話しやすいことはない

さくら「まあ色々ありましたけどもう少しラブコメしましょう。というわけで菜乃はどういう男の子がタイプなんですか?」


菜乃「いきなりだなあ…私のタイプはかっこよくて優しくて私のこと一途に好きな人で頼れるんだけど家ではちょっとボケてる可愛い所のある人がいいな~」


藍「めんどくさ」

ルナ「夢見すぎだろ」

さくら「そんなやついないですよ」


菜乃「富士山を20分弱で登るやつも透過装置も座標交換装置を作れるやつも高校生トップモデルもいるのに私の理想は無理なの!?」


さくら「そんなキャラいたら全ヒロインと女子キャラが持ってかれて主人公が宙ぶらりんじゃないですか。もうちょっと藍君のことも考えてあげてください」


藍「できれば俺の心の面にも気を使ってもらいたいですね」


ルナ「芸能界なら探せばいてもおかしくないな…」


菜乃「うわあ…いいなあ~紹介してほしいわ」


さくら「そんな芸能界に飲まれてるルナさんのタイプはどんな人です?」


ルナ「私を怖がらない強いやつで私と釣り合うやつ」


藍「言ってることはそこまで突飛じゃないけどルナが言うとハードルたっかいなあ」


ヒデ「強いやつ?俺のことか?」


さくら「ヒデ君はスペックだけで見たらほんとに釣り合っちゃいそうで…バカというマイナスがあるから怪しいですけど」


藍「ヒデは好みのタイプあるのか?女の子なら誰でもいいとか」


ヒデ「可愛くて胸がある子」


藍「欲に忠実だな」


菜乃「え?それ私のこと?やだなあヒデ君」


ヒデ「菜乃は…なんだろうな?何が違うんだろうな?」


菜乃「違うって何よ!!?」


里香「菜乃ちゃんはかわいいと思いますよ」


菜乃「里香ちゃん!!」


菜乃が里香に抱き着く。


さくら「里香さんのタイプはどんな人ですか?」


里香「実験体になってくれる人?」


アッ菜乃が離れた。


富咲「怖すぎるでしょ」

藍「こいつをラブコメに出すな」


さくら「これからいい出会いがあるかもしれないじゃないですか」


富咲「あってもマウス的な出会いかな…」


ルナ「ボンボンなら実験体くらい用意できるんじゃねえか?」


富咲「治験とかならともかく…里香さんの実験体は里香さんの友達として止めます」


ルナ「まあ妥当な判断だな。ボンボンは?お前に関しては許嫁とかいるんじゃねえか?」


富咲「いないですよ。いつの時代ですか。僕のタイプはかわいくて、おしとやかで…」


ルナ「そのパターンはさっき菜乃でみた」

さくら「天丼が面白いのは元が面白いときですよ?」


菜乃「それ私もディスってない!?}


富咲「せめて最後まで聞いてよ…」


藍「でもどうせそんな感じのが続くんでしょ?大体わかるわ」


富咲「藍君まで…でも一番大事なのは僕を見てくれることかなあ…」


ルナ「ふうん…」


ルナが少し目を細めて笑った。


ルナ「さくらは?まず人のこと好きになるのか?」


さくら「私ですか?私は尊敬できる人がいいですね。~ができるとかよりも敬意を持ちつつもいじれるような人がいいです」


里香「なんか大人ですねえ…」


ルナ「さすが委員長だな」


ヒデ「難しいな。尊敬できるってやっぱ能力があるやつじゃないのか?」


さくら「それとは別の内面の何か…でしょうか?ちょっとしたことで良いなって思えたら…なんかちょっと恥ずかしいですね」


菜乃「ふ~ん、さくらちゃんの可愛い所が見れたな~。これは貴重だよ~!それじゃあ最後は藍君だね~!いい感じのこと言ってよ~!主人公なんだし」


富咲「確かに気になる…一番予想できないよね」


藍「う~ん…でもさ結局好…」


さくら「好きになった人が好きとかいう好感度稼ぎはいりませんよ?」


藍「……………」


先回りされた??


さくら「楽しみですね~われらが主人公の好みですよ~。ヒロインポイントに影響しますよ~」


こいつぅ!


藍「でも…そうだなあ…一緒にいて楽しい人がいいなあ。あと頼れる人」


さくら「ふむ…結構広いですね。誰でも恋愛対象で狙ってるぞってことですか?」


藍「ひどい解釈だね!!?」


菜乃「そうか~藍君はハーレムルートなのかあ」


ルナ「ハーレムできるほどの魅力があるか?」


藍「もう嫌だ…」


俺がそれなりに凹まされた中で…


さくら「それではそろそろ戻りますね。一応先生の巡回もありますし。里香さん、お願いします」


里香「了解です」


ヒデ「おう!じゃあなあ~」


そうして俺は傷を負い、特にケアをしてくれるでもなくあいつらが帰った。


さくら「面白い話が聞けましたね」


菜乃「そうだね~。まあ明日もあるし寝ようよ。班行動もどうせ都合よく今の7人でしょ?」


さくら「もちろん」


ルナ「でも昔ながらの風景とか見てわくわくするか?」


里香「そうですねえ…もっとハイテクな町に作り替えたいですよねえ」


さくら「里香さんは勘弁してください。国レベルの方針であの街並み保ってるんですから。あとどうせ迷子になったり不審者に会ったり偉人の亡霊に出会ったりしてわちゃわちゃしますよ」


菜乃「ふ…不吉~」


女子勢は移動で疲れたのか明日に備えて寝ようとし始めた。


一方男子勢は…


富咲「藍君大丈夫?」


藍「ありがと、大丈夫だよ。なんかメンタル鍛えられそうだわ」


富咲「主人公って大変なんだね…僕じゃなくてよかったって思っちゃう」


藍「そう言えば…なんで俺が主人公なんだ?」


ヒデ「ほんとになあ。俺でいいじゃねえか」



藍「こういう時にさくらがいないと不便だな。作者の本音が聞けん」


富咲「普通作品内のキャラが作者の本音を聞けることはないんだよ。もう感覚がマヒしてきてる…」


ヒデ「まあ明日聞いてみようぜ」


藍「だな」


富咲「一応これ学校行事だからね?」


おやすみなさい


――あとがき――

皆さんのタイプも聞きたいですね。コメントしてくれたら嬉しいです。

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