第2話 一芸特化キャラほど動かしやすいものはない

「なあ、俺登場していいか?もう」


さくら「…どうぞ」


ヒデ「ジャジャジャジャーン。王雅おうが 英明ひであきだ!気軽にヒデって呼んでくれ」


さくら「こちらのガタイの良い日に焼けたイケメンはベートーヴェンの運命風に登場しましたが結構残念な運命の人です」


藍「俺なんかより全然主人公っぽいキャラだけどな」


さくら「それは間違いないですね。そして作中最強生物の一角です」


菜乃「どういうこと?」


さくら「これはある時の身体測定の結果なんですけど…」


30秒腹筋 60回

長座体前屈 55㎝


藍「すげえな」


50メートル立ち幅跳び 2.3秒


藍、菜乃「「待って!?」」


さくら「どうしました?」


藍「俺の知らない競技がある」

菜乃「記録もおかしい」


ヒデ「50メートルなら立ち幅跳びでいけるからな、走ってはないが記録認められたぞ?」


藍、菜乃「…」


さくら「続きも載せますよ」


ほふく前進シャトルラン 81回

5個同時ソフトボール投げ 平均51メートル

ピンチ力 60キロ

ピンチ力 6000文字

3776メートル登山走 18分41秒

反復横跳び 0回(踏み込み時に体育館の床をぶち抜いたため測定不可)


さくら「こんな感じですね」


菜乃「藍君。任せた」


菜乃はツッコみを放棄。


藍「任せられた。って言っても競技名で大体わかるな。ピンチ力って指の力だろ?握力は?」


さくら「測定不能です」


藍「まあ予想できてた。もう一個のピンチ力は?」


さくら「作者が設定した値ですね。ヒデ君はバカで運命に嫌われているため6000文字に1回はピンチに陥ります」


ヒデ「まじ?」


さくら「マジです」


ヒデ「その分出番があるってことだろ?毎話出ちゃうんじゃねえか?人気キャラになっちまうなあ」


藍「6000文字なら3話に一回のペースだな」


さくら「しかも1話で5回くらい死にかけてもおかしくないそうなので結構出ない可能性もあるらしいですね」


ヒデ「最強生物だぞ?」


さくら「バカですから。それでも超体力超パワーの脳筋キャラがいると何とかなる、助かる場面も多いだろうということで便利キャラとして作者が登場させたキャラです。世界中が石になった世界線の大木〇樹と獅〇王司を足して2倍した感じですね」


藍「人外じゃねえか」


ヒデ「まあまあ、ラブコメなんだろ?ここまでハイスぺならいい感じになるだろ」


菜乃「世の中の女性は『一生懸命な姿ってかっこいいよね、ステキ!』みたいなこと言ってるけど一芸特化で他がダメな人に惹かれるほど甘くもないよ~」


(うt…)


藍「何今の?誰?」


さくら「作者です」


藍「え?普通に出てくるの?」


さくら「銀髪の何でも屋だってよくゴリラ出てくるじゃないですか。何なら新選組局長ですし」


藍「あれと一緒にするか?あと局長は別のゴリラだ」


さくら「それはそれとして、次のキャラ紹介行きますよ」


ヒデ「俺あまり喋れてないぞ?」


さくら「どうせ後でいくらでも深堀りされますよ。大抵のキャラは登場時のことあまり覚えられていませんもん。よくコメント欄で見るじゃないですか。『この子ってこんなに早くいたんだ…』みたいな。そう言うもんです」


ヒデ「そうかわかった!」


藍「ここまで舐めたこと言うやついる?」


さくら「続いてのキャラは~こちら~」


続いて現れたのは白衣を着た眼鏡女子。


「えっと…その…はいこんにちは…。大友おおとも 里香りかです。よろしくお願いします」


さくら「おどおどしてますけどこの子も作中屈指のチート便利キャラです。なんせ天才科学者ですから」


里香「そんな…褒めすぎだよ…」


さくら「とか言ってますが大友家は一族揃って天才科学者です。父も母も姉も弟も天才です」


藍「なんでこの子だけ家族情報が来るんだ?」


さくら「正直天才科学者キャラなんていればいるだけ便利なんですよ。たとえどこに行こうと出張やら旅行中やらで大友家を1人は絡ませてやろうって魂胆ですね」


藍「どこまでもくずな作者だな」


キキーッ!


ここでバスが止まった。


菜乃「サービスエリアだね!ちょっと外出ようよ。ずっと車内で疲れちゃったよ~」


ヒデ「俺も体動かしてえな」


さくら「そうですね、じゃあ一回外に出ましょう。トイレも済ませてきてください。40分止まるそうですのでまあご自由にって感じですね」


菜乃「でもトイレ絶対混むじゃん。ゆっくりできるかって言われたら微妙じゃない?」


里香「ふむ…解決策はいくつかありますが…トイレに誰よりも早く行く方向で行きましょう」


すると里香はおもむろにバスの窓の方に体を乗り出し…そのまますり抜けた。


藍、菜乃、ヒデ「んんんん?」


里香「早く来てください。今ならそこ貫通できますから。最短距離で真っすぐトイレに行きますよ」


さくら「まあこういうキャラです」


藍「うん、よくわかった」


ヒデ「よくわからねえがすげえな!さっさと行くか!」


続いてヒデが走り出す。と同時に里香を追い越してしまい…


里香「あっ私より先に行っちゃうと…」


その瞬間、車が宙を舞った。


里香「貫通しないです」


ヒデ「なんだよ早く言えよ」


グシャ


宙を舞った車がテンプレな効果音を立てる。


菜乃「すごいわねえ…」


さくら「そうですねえ」


藍「いや、なんで車の方が吹っ飛ぶんだよ!!」


里香「すごいですねあの子。今度研究させてもらおうかな。超パワースーツとかできるかも」


藍「聞かなかったことにするからやめてくれ。化け物は一人で十分だ」


ヒデ「いいなそれ、面白そうじゃねえか」


いつの間にか戻ってきたヒデ。結構な距離離れたはずなのだがなぜ聞こえているのか。


藍「ていうかさっきの車どうするの?弁償?」


さくら「あ~こういう時に便利なキャラを紹介しましょう」


藍、菜乃「え?ここで?」


さくら「この場面だからです。金持ちボンボンの富咲とみさき 優太ゆうた君です。というわけで弁償とかその他諸々お願いしますね」


富咲「僕泣いていいよねこれ?」


そういう物語だぞ富咲。がんばれ。


――あとがき――

追加キャラ3人で計6人ですね。なんだかんだで名前は憶えやすくしてるつもりです。

さくらとヒデは特に捻りありません。呼びやすいだけです。あとは一応解説載せますね。


視野が広い→eye→藍 

可愛い萌えキャラ→燃河 菜乃

リケジョ→理科→里香

金持ち→富→富咲


覚えましたか?


面白かったり酷いなあって思ったりしたらコメントやレビューや星やらよろしくお願いします。

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