第3話 海月女・前考察

 ※転記者追記:この一連の話はかなり刺激の強い内容になります。苦手な方はこのまま読み進めることをお控えいただき、ブラウザバックをお願いいたします。

 


 先日の更新「証言提供求」にたくさんのご反応、誠に感謝申し上げる。

 正直、「吾誤の滝僧夫婦」や、「御都久市の節分祭追加情報」の方に証言が集中すると予測していたが、それを遥かに上回る勢いで「海月くらげ女」の証言が来たのには些か驚いた。

 なぜかと思い検索してみると、この都市伝説を元にしたという鬼ごっこ系(と言うらしい)フリーゲームと中堅実況者の動画がヒットし、なるほどそこ経由かと腑に落ちた。

 ということで今日は「海月女」について当ブログや「みじこわ」掲示板に寄せられた証言を元に掘り下げていくことにしよう。

 尚、その性質上当該ゲームのネタバレを多分に含むので、未プレイ者等は十分配慮した上で読み進めていただきたい。

(ちなみに当方、この様なアクションゲームは一面突破すらままならぬほど大の苦手であるので、後者の動画由来知識で書き進めることをご容赦いただきたい。)


 さて、読者健君の協力もあり珍しく今回は多数の情報を元に考察を進めることができる。しかしながら、情報の半分は明らかにゲームオリジナルの設定と混同されているものが見られる。

 そのため今回は証言譚を後回しにし、まずは都市伝説の真偽の境界線を探るのは無粋である事を承知で、共通している証言をまとめさせていただきたい。

 

 ・「海月女」は20~40代ぐらいの、どこか薄幸そうな雰囲気を持つ女性。

 ・服装はまちまちだが、緩くウェーブがかかった髪型という証言が多い。

 ・普段は水族館でバイトをしており、海月コーナー担当である。(上記名称由来だと思われる。ちなみに実存する水族館であり、ここではスタッフをコーナー名で呼称する文化がある。)

 ・「殺されたい人」と「殺したい人」のマッチング業を裏家業として行っている。(ちなみにゲームでは、主人公が「殺されたい人」と間違われるというスタートになる)

 ・自分の存在を相手の記憶に留めることに、強い執着を持つ。(ちなみにかつてネグレクトを受けていたという証言は、本人や家族の名誉棄損に関わる案件になりかねないので、今回は「偽」として扱うものとする。)

 

 以下が主な共通証言である。

 上記ゲームに慣れている読者に置かれては、少なすぎるという意見を持つものも多いと思われる、しかしながら、以下に上げる有名な特徴は今回寄せられた証言譚と解離しているため、少なくともゲーム演出由来の設定だと思われる。


 ・一度依頼を受けたら、どこまでも依頼人を追いかけ遂行する。(証言1参照)

 ・現実世界の生死に直結する(証言1,2参照。どちらの証言者も生存。)

 ・依頼人は、身代わりを用意することで逃れることができる。(証言1参照)

 ・本人は殺害行為に強い快楽を感じる(証言2参照。近いように思えるが実際には違う由来であると考えられる。)


 さて、以上を踏まえて、まずは証言1から考察していくことにしよう。


 転記者追記:先日の「攫い屋お兄さん」続報のサルベージに失敗いたしましたので、こちらから先に上げさせていただきます。

 この話も個人的にかなり好きな話ではあるんですが……。いかんせんこの後の証言が非常に直接的かつグロテスク(特に証言2、この話の前には再度注意書きを設けたいと思います。)ですので、今回先頭に注意書きを設けさせていただきました。

 この後、証言1、2の方はサルベージの目途が立っておりますので、順番通り上げさせていただきます。

 ですが、これからリアルの方が非常に多忙になりますゆえ……。続きは気長にお待ちくださいませ。




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