第14話狂宴!鉄パイプ女戦闘!

[chapter:14]


廃ビルに見えたガレキ女と思わしき人影を探すため、ビルの柱をガンガン叩いていると後ろから現れたフラフラの女


「よぉ、アンタ誰だ?」

真っ白なシャツに真っ白な髪をした今にも消えてしまいそうな女がそこに立っていた。その姿はテレビで見たガレキ女とは違っており、「人違いだったのか?」と肩を落とすパイプ女、だが


「わわっ、私。ガレキの人の」

耳に欲しかったワードが入る。

「ガレキの人の?何だいお嬢さん、話してみな」

鉄パイプは自分の中でも最も相手を怖がらせないであろう口調で話しかける

「ガッ、ガレキの人の、、、」

フラフラの女はスッと息を吸って

「いっ、妹です」

と吐き出すように答えた

「妹?ガレキ女に妹なんていたのか」

鉄パイプは女にジリジリと近寄りながら話しかける

「なぁ、俺はここにお前の姉ちゃんを探しに来たんだ。何か知ってんだろ?」

今度は少し強気に脅すように言う


「あっ、姉はぁ、、、」

体をモジモジ、口をモゴモゴとさせるフラフラの女


「アナタの、、、その、、、後ろ」

「後ろ?」

特に殺気もなく、実際の目を向けても何もなく。ただ苔と少し光が差しているだけだった。

「別の誰も、、、」


再びフラフラ女の方に顔を戻す。しかし、そこにフラフラ女の姿は無かった。

その代わりに2mほどのデカい秘伝のタレでも入ってそうな壺が置いてあった。そして

ピキッ、ピキッ、壺に小さな亀裂が入る

ピキキッ、ピキキキッ、壺の亀裂がみるみると広がっていき、ついに限界にまで達する!


「あぁん?一体なんだって、、、」


ドッパァァァ!!中から大量の液体が解き放たれ、やたら甲高い叫び声ががらんどうの廃ビル内に響き渡る

そしてその中にある音の主は

「、、、!さっきのフラフラ女か」

「違う」

音の主がはっきりとした言葉でそう答える

「私の名はレヴィアタン女!水を操る者」

壺から出てきたのは、飴細工で作られたみたいに透明な大蛇の姿をした水流だった。それがウネウネと動き、その場に浮かんでいる


「おいおい、マジかよ」

「驚いたか、鉄パイプ女よ」

コイツ、俺の名前を知ってやがる。

「誰かの差し金か?」

レヴィアタン女は身をよじり答える

「さぁてね、どうだろうね」


「、、、どうしたら教えてくれるのかな?」

パイプを肩に担ぎ聞いてみる

「ふふ、アナタの得意なことでも試してみたら?」


「あぁ、そうしてみるよ」

俺は鉄パイプをグッとつかみ、構えた。

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