第3話狂宴!鉄パイプ女準備!

[chapter:3]


1番街、死町

2番街、ゴミ町

3番街、ヘドロ町

4番街、スモッグ町

5番街、ドブネズミ町

6番街、ダイナマイト町

7番街、イッパンヘイシ町

8番街、ゴクラクジョウド町

9番街、カンゼンチョウアク町


この国には九個の町がある、1~6までが下級市民の町、7と8が上級市民の町、そして9番が、、、


「この国の真ん中にある大穴、有罪食らった犯罪者が落とされる奈落。鉄パイプの言うガレキ女がもしジュエリー男に負けたら、間違いなくココに落とされるだろうね」

「、、、今までカンゼンチョウアク町から戻ってきた奴はいない、助けるんならこれがラストチャンスか」

持ってきた鉄パイプを肩にかけ、トントンと叩く


「でも鉄パイプ、こんな面倒そうなのに首突っ込むなんてどういった風の吹き回しだい?」

カウンター席の向こうからチビ女が背伸び台に乗って言う

「いやちょっと、ルームメイトがね」

「あぁ、あのヤンキー女かい。奴に私のことガキ扱いすんのやめろって言っといてくれ」

「そりゃ無理だね、アンタ見た目だけなら完全に子供だ」

ボンッとチビがカウンターに台パンする


「こんな人気カフェのオーナーがガキなわけないだろ!」

「人気、、、?」

辺りを見渡すが俺以外、誰一人として客は入っていない

「この喫茶閑古鳥が?」

再びカウンター席にボンッと台パンが入る

「風見鳥だ!頭文字と鳥しか合ってないぞ!」


カランカランとドアから涼しい音がする

「ほら!お客さんきたじゃないか」

「残念ながら妹よ、私です」

ドアの方から異常な巨体が店内を狭そうに屈んでこっちに来る

「おーう、待ってたぜ。デカ男」

「なんだい、兄貴かい」

「期待させて申し訳ありませんねぇ」

デカ男はそう言いながら狭い店内で脱ぎずらそうにコートと帽子を脱ぎ、椅子を3つ使って隣のカウンター席に座った


「申し訳ありませんが妹よ、牛乳を一杯」

「牛乳て兄貴、これ以上背ぇ伸ばすつもりかい」

「まったくだな、カルシウムがいるのはどう考えてもカウンターの向こうの、、」

握りこぶしを振り上げているチビを見てこれ以上言うのは止めた


「それにしても、こんな時間に喫茶で会うなんて、何か用事でも?」

「あぁ、アンタに用があって来たんだ」

「私に?」

デカ男の前に牛乳がジョッキで置かれる

「おいおい鉄パイプ、お前も知ってるだろ?兄貴は体がデカいだけで戦闘はからきしだよ」

「いや、それでいい。とにかく目立つ奴がいるんだ」

「、、、お話、お伺いしましょう」

そう言いながらデカ男はコイツからすれば小さいんであろう牛乳ジョッキをクイッと飲み干した

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