8話 一回目のトーナメント

「入学試験の前にステータスを測る。全員この紙を持て。」 


そう言われ試験の前の事前調査?のようなものが行われた。


「な、なんと!魔力保有量が1124ですと?!さすがはうモーリス伯爵家!素晴らしいですな!」


「な、1000越えだと?!これは、首席が確定したな…」ザワザワ


たかだか1000だぞ?そんなに驚くほどか…


次は我の番だな。


「ん?なんだこのカードの表示は?」


しまった…ステータスの偽造を忘れていた!


「はっ今までに見たことがない!さすがは平民だな!」


解析無効があるからな…



今酢醤季t利竜子mv去遊佐湯?音湯

音褒基j梅王倭9雨湯然立

理知s雨胸油中/

6釣切t油無有s樹常罪許



というわけのわからない表示になっていた。


ちなみにここには隠れてきているので平民という扱いになっている。あぁもちろん5歳の姿ではなく15歳まで成長させた状態で来た。さすがに5歳で試験は受けられないらしい。


仕方はないがここに受験するのがほとんどが貴族だからか、かなり目立ってるな…


そうして試験が始まった。


「トーナメント第一回戦はモーリス様vsヒガラ、よーい初め!」



はぁー底辺同士の争いなど興味がないのにな…


ルヴェロの名のまま行くと魔王と同じ名前の変な人になるので、ルクシス=グラルクという名で登録している。


試験で死ぬことはないらしい。だが死んだら結界外で復活するため、場外で失格だがな…


次の次でやっと我の番だ。今日一日は1人一回ずつ試合をする。何日かに分けて試合をして優勝者を決めるみたいだ。だから試合が終わったらすぐ帰ろう。


そして案の定モーリスという男が勝利して試合が終わった。



第二回戦は…いかにモーリスの魔力が平均より多いのかがわかった。


初級魔法しか使えていない。それに威力が低い。


10分ぐらい経過した後に背中に不意打ちで魔法が当たって、終わった。


「第三回戦はルクシスvsグラル様、 よーい初め!」


やっと我の番か、少し待ったな…


「はっ平民か!貴族である俺を相手にできるのだから、誇っていいぞ?」


「御託はいい。かかってこい。」


「舐めるなよ!代々我が家につたわる光魔法の攻撃を受け、後悔するといい!」


「『輝く閃光を受け・貫かれろ『光弾デダス』』」


この程度で詠唱だと?!まぁいい我の使える魔法はもう決めてあるそれは、、、、


灼熱砲バズダ


炎魔法だ!この魔法は何かと使い勝手が良い。


「な、無詠唱だと!それでこの威力!平民風情が、あり得ないだろぉお!!さ、さては幻覚だな!いったいどんな魔道具をつかったぁ?!!」


失礼な、もう1発放ってやろうか…


「この試験会場に張ってある結界を突き破り、山を蒸発させるなど、不正に違いありません!!」


「ほぅ?聞きづてならんな…」


喋ると同時にもう1発地面に向かって『灼熱砲バズダ』を放つ。


我とグラルとやらが立っていた地面以外が蒸発し深い穴ができた。


「平民だと馬鹿にして、すみませんでした!」


蒸発した地面を二度見した彼は真っ先に綺麗な土下座をした。


「私は認めませんぞ!こやつの勝ちなど!きっと不正したに違いないのです!!!!」


すると場外からうるさいおっさんの声がした。


「不正したという証拠を出せ!平民だからといって決めつけるな。これを逃したら後悔することになるぞ?」


「ですが学園長!」


ほう学園長はわかってるな。しかしどこかであったことがあるような気がするな…


「この試合はルクシスの勝ちとする!」


「学園長!!考え直してください!」


「うるさい、もうクビだ!」


「そ、そんな!」


因果応報だな。しかし簡単にクビを決めすぎなのではないか?少しかわいそうにもみえてきた…


「くっこうなったら。お前だけでも、始末してやる!」


「『全てを溶かす毒よ敵を消し去れ『毒砲ポルラ』』」


毒の中級魔法か、ならこちらは炎の初級魔法で相手をしてやろう。


炎弾ジルガ』×100


「なっこの数の初級魔法を同時に?!毒を焼き切ったのか…」


「私の、最強の魔法が、こんな初級魔法に…」


当たらないよう小さいのを沢山打ったのだから感謝してほしいものだな…


「おいこいつを衛兵に突き出せ。一般人を襲った犯罪者だ。」


「学園長… ちっ覚えてろよ!!いつか殺してやる!」


どっちに言ってるんだか…


なんだかんだあったけど勝った判定になったみたいだ。明日は17回戦目だから今日よりは遅めに行くことにしよう。


まぁグリムは午後からだから午後にもう一回来ることになるが…



☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★



「今のやつはなかなかやるみたいだな…だが俺の最強のスキルには負ける…優勝は俺のものだ!」


うるさいぐらい笑った、だれも注意するものはいなかった。


周りに動いているものもなかった。



















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