7話 学園だと?!行ってみたい…

「モナカちゃん来年から魔法学園に入るんですって。」


「もうそんな年になったのか。子供の成長は早いな。」


“ふむ学園か…“


“どうしたんだ?“


“一度学園というものに行ってみたくてだな…“


“…別にいいんじゃないか?俺も行ってみたいしな。“


“勇者様も行ったことがなかったのですか?“


“あぁ俺はずっと訓練させられてたからな。そういうラスタナはあるのか?“


“はい。私はありますよ。厳しいところでしたよ…“


“ふーん…よし、じゃあ2人で学園に通おう。“


“いいのか!?“


“あぁ俺も行きたいからな。両親には内緒で、分身ルイア で分かれて行こう。“


“あぁそうしよう!楽しみだな!グリム!“


“次の入学試験は…2週間後だな。“


“試験内容は?“


“試験内容は、対人トーナメントと記述だけみたいだな。“


“楽勝だな。“


“2人で決めたルールは、覚えてるよな?“


“あぁもちろんだ。学園には骨があるやつがいるといいな。 そういえばルギクト達はどうするんだ?“


“まぁ学園では、強すぎて使えないからな…勇者装束の無限収納の中に入れとくか。“


“そうだな。では食べ終わったし部屋に戻るか。“


“そうだな。じゃルヴェロ頼んだ。


ほぼ完璧に喋れるようにした敬語で淡々と喋る。


「食べ終わったので、部屋に戻らせていただきます。」


「あぁそういえば頼んでた本は明日届くみたいだぞ。」


「わかりました。楽しみにしています。それでは」



「よし、ルギクト〜今戻ったぞ。」


「はい主人マスター、どうしたんですか、そんな浮かれた顔して?」


「魔法学園に入学しようと思うんだ。」


「おぉ主人マスター達が今の常識を学ぶにはちょうどいいですね。」


「で、ルギクト達を俺が所有することになったんだけど…」


「私はそれがいいです。」


「姉ちゃん俺は魔王様のになりたい。」


「どうして我を?」


「勇者様には姉ちゃんがついてるけど、魔王様は1人だし可哀想だから…」


「ルヴェロ子供に哀れまれてるよ…」


「うるさい、 ありがとうルギクトがいいのなら我もそうしたい。」


「意外な展開でしたね。別にいいですよ。」


「なら決まりだな。しかしルヴェロが子供好きだったなんてな・・・」


「もう一度言う。黙れ?」




「おおっとその前にこれだけは言っておこう。学園では、固有スキルも使うなよ。」


「それぐらいはわかってる。」


「もちろんわかっています!」


そうしてグリムはルギクトを勇者装束の中に入れ、我も魔王装束に入れようとした、が


「そういえばなんという名前なんだ?」


名前を聞き忘れたことに気づいた。聞いていなければ、呼ぶ時に不便だからな。


「僕は、神剣 ヴェルトス だよ。学園でも剣を使うことがあったら気軽に呼んでください。もちろん力を抑えるから。よろしくお願いします。」


「あぁこちらこそよろしく。」


今度こそヴェルトスを魔王装束の中にしまった。


“なんか忘れられてるような気がするが、私が分身の中に入って留守番しておけばいいんだよな?“


“あぁよろしく頼む、ラスタナ。どうせ人間のことなどあまり知らぬのだろうから本でも読んでおくといい。“


“ああ、そうしておこう“


“あぁ星魔法と雷魔法を全部使えるようにしといてやろう“


“感謝しよう。がなんで雷魔法も?“


“お前なら使いこなせる、そう思ったからだな。せいぜい練習するといい。“


“わかりました“


“これで雷魔法を完全に使いこなせるようになったら奇襲を仕掛けてやります…”


“楽しみにしておく“


“なっ心が読めるのですか?!“


“これはおそらく勇者のスキルの一つだな。“


“それはズルいスキルですね…”



そして翌日


「おーいレイド、荷物が届いたぞー」


「はい、今向かいます。」


頼んでいた荷物とは、それは、、、


「早速このダンボールとかいう箱を開けよう。」


それは、大量の神眼や神剣、そして我や勇者が転生した後の歴史、 が記されている本だ。


この入学試験までの残り2週間近くの中で総勢50698冊の本を読もうと思っている。




そして入学試験当日



さすがに時間停止なしだと時間がかかったな…


目を101396に増やしだらだらと読んでいたら3日もかかってしまった。


途中でトランプというカードゲームとやらをしていたせいでもあるが、、、


まぁ1冊あたり約10000ページ以上はあったから仕方がない。ということにしておこう…


さて後1時間で試験だ。グリムはどうしてるのだろうか。

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