3話 神眼

“ふぅ勝手にチンピラが悪魔召喚魔法使おうとしたってけどさ…“


悪魔召喚魔法というのは、強力な悪魔を召喚する召喚魔法のことを指す。失敗すれば悪魔の気がすむまで体で遊ばれたり乗っ取られたりするので昔から・禁忌魔法・として伝われてきたのだが…


“すまない。次からは宇宙にでも転送させておく。。”


“そこまでしなくていいだろ!普通の人間はそれで死ぬの!拘束して適当に投げておけばいいんだよ…今回はいろんな殺人とかに関わってた前科持ちだったからよかったものの…“


“なるほど。気をつけよう“


“それにしてもだな…“ “どうした?”


“昔と常識がまったく違うな“


“それはそうだな。説明する時も相手が勝手に禁忌魔法を使ったといえば驚かれたしな…“


“それは、生まれてすぐに成長してしかも言葉も魔法の存在すらも知ってたからだろ…“


“む?それはそうか…だがあの戦いから何年経ったかだけでも知りたいな…そうだ!図書館に行くか“


“そうだな一回お母様に行っていいか聞いてみるか。ほら練習はたくさんしたし、お前が話かけてみろ!“


我らに眠りは必要ないからな。だからその内の1時間をほんの一年ぐらいにのばして練習をした。グリムのスパルタ教室はなかなかに大変だった…


「お母様、図書館に行ってもいいでしょうか?」


「いいわよ。何か調べたいことでもあるの?近衛騎士団団長のエルダを護衛に呼んでおくわね。」


“ふーんそんなのいるのか…どれぐらい強いのだろうか?“


“並の人間だったらお前と戦ったら0.000000000000000001秒ももたないよ”


“勇者?舐めてるのか?0.000000000000000000000000000000…001秒あれば十分だ“


“あ、あぁそう…”




    そうして図書館で調べてわかったことだが…



“ “弱すぎる!!“ “


“古竜が千体ぐらい攻めてきたらどうするんだ。全く…“


“そんな状況起きないだろ…“


“我は5回あるぞ?“ “お前だけだ!!“


まずこの世界は 神眼 おろか 魔眼 を持っている奴が少ないのだ…


それで思い出したように自分の眼を鏡魔法で見てみたら…


左目は我が魔王の時に使っていた


 とき神眼しんがん

時を操ることのできる。


 無限むげん神眼しんがん

無限の究極攻撃エネルギーを操れることができる。ただし制御が難しい。


の合体した 時無じし極神眼きょくしんがん



右目は勇者が使っていた


 ??の神眼しんがん

?????     これは我も勇者もよく分かっていない謎の神眼だ…


 闘斬とうざん神眼しんがん


全てを切断する。切れない、本来存在しないものでも切ろうと思えば切れる。


の合体した  黒斬こくざん極神眼きょくしんがん



になっていたというわけだ。


勇者はまだこの神眼の正体がわからないか。と落胆していた。しかし 魔眼→神眼の上に極神眼があったとは知らなかったな!今まで見たこともなかったからな…


“はぁ勇者が魔王と相打ちになったということになっていて、しかもそこから約3500年経っていたなんてな。その間意識がなかったから実感湧かないな”


おそらくルギクトが誤魔化しておいてくれたのだろう。魔王が実は死んでないなんて知れたら大変だからな。


“そうだな、そこから年号にもなっていたしな。今日は勇破歴3528年の6月21日だな“


“なんか恥ずかしい… うぅ、あっそういえば忘れていたがモナカって誰の転生者だと思う?“


話題を変えたな…


“我やお前の部下とかかもな“


“あぁまず転生自体が難易度高いからな。案外あり得そうだ。けどまずは俺の相棒神剣を迎えにいくか“


“それならいい魔法があるぞ『分身ルイア』+『調査リクテト』ふむどうやら旧王都にいるみたいだな今も名前は変わっていないのか“


分身し、もう一つの体にグリムを入れて分けた。


「なぜ体を分けたんだ?」 


「我はあの戦った後を見ておきたいからな。魔王装束もそこに封印してある」


「俺の装束は、ルギクトが持っているはずだからな。じゃ二手にわかれて家の前で合流しよう」


「あぁちょっと飛んでくる」

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