第4話 未来虹様



此処は湖のほとり


日課である鍛練を終えた後


木製の椅子とブラックコーヒーを、スキル創造で構築、その後椅子に腰掛け

鳥達のさえずりに耳を傾けながら、清らかで静かな湖面を眺めつつ、穏やかな時間を過ごす


今日も良い天気だな、、、なんて思っていたら


涼やかな声が脳内に響く


「あっいたいた、リオンくん、今良いかな?」


「大丈夫ですよ」返答の後、後方の空間が開く


【封神】 未来虹(みくに)様降臨


相変わらず綺麗な黒髪とその御尊顔


何度みても美しいな、、、


「こんにちはみくに様」「うん、こんにちはリオンくん」お互い笑顔で挨拶


「何かあったんですか?」そう訊ねる


みくに様とは定期的にお会いしてるので有事かどうかは大体判断がつく


「そうなの、私の領域に封じ込めている、ダルタロスがね、結界を破りそうなの、、、」


「それはまずいですね、すぐ向かいましょう」

「ありがとう助かるよ、、じゃあ転移するね」


涼やかな笑顔を浮かべた後、俺の手を握り、その力を行使


一瞬視界が暗転した後、眼前に現れたのは見た目、巨大な人型をしたコーヒーゼリー


【暴食獣】 ダルタロス、この世に存在するありと凡ゆる有機物をその体内に取り込んでしまう、食いしん坊だ


真剣な面持ちのみくに様


「結界を圧縮させるから、「わたしたち」のスキルで消滅してもらえるかな?」


「わかりました」そう答えると俺は全神経を集中させる


「はぁ!」みくに様の凛々しい声、気合と共に圧縮されるダルタロスと結界


次はこちらの番だ、手のひらサイズの黒い球体を創り上げ魔力を練り上げる、縮小された結界めがけて突進、そして漆黒の球体を叩きつける


【奈落】

空間魔法の応用で様々な法則を無視して、対象を消滅させる、これまたチートなスキル  


みくに様から空間魔法を教えて頂いた際に思い付き、アドバイスを受けながら試行錯誤を重ねてあみだした、女神様と俺の共有スキルだ


「お疲れ様、リオンくん」朗らかな笑顔を浮かべるみくに様 

「お疲れ様でした、みくに様」そう答えると満足そうに頷くみくに様


嗚呼可愛い、、、


「それじゃお菓子パーティーしよう!」輝く笑顔でそう宣言するとみくに様は大量のお菓子を出現させる、相変わらず凄い量だな、、、


「リオンくんはどれから食べる?」

「そうですねまずはアーモンドチョコがいいですね」 「わたしはね〜」


凛々しく美しく、時には可愛らしい、そんな女神様との贅沢なひととき


俺は幸せものだな、、、


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リオンの放浪記 遊楽亭 @naoyasu1030

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