第15話【仕事の顔は続かない】

撮影が始まると、ダンスをしている時のように、カッコよく、可愛くて、綺麗で驚いた。

カメラマンや編集者からの要望に応え、作品になる。


「すごい子達と関わらせてもらっているんだな。」


改めて、頑張ろうと思えた。


「OKです!お疲れ様でしたー!」

「ありがとうございました!」


撮影が終わり、挨拶をしてまわる。

最後まで、プロの顔をしている。

思わず見惚れてしまうほどだ。


「ん?関口さん?どうしました?」

マイが声をかけてきた。

「マイ達がかっこよくてさ、見惚れた。」

「え///」

「いや、本当、見直した。」

「うむ、そうだろう。ようやく関口も私達の凄さが満喫わかってきたようだな。」

アスナが偉そうに言っているが、気にならないくらいだ。

「そうだな、アスナも凄く綺麗だった。」


素直に感想を言ったのだが、マイの機嫌がみるみる悪くなっていく。

よし、早めに移動しよう。


「じゃあ、これから移動だから。ちょうど良さそうなカフェがあったから、途中そこでランチにしよう。」


スタッフさん方へ挨拶をし、現場を後にした。

予定通り、マイが助手席に座ったが、まだ機嫌が悪そうだ。


「ランチ、マイの好きそうな和食も食べれそうなんだよ。俺も和食好きだからちょうど良いなと思ってさ。なんだかんだ、マイとは食事の趣味合いそうだから、俺が好きそうなものなら、マイも好きかなと思って決めたんだ。」

「そ、そうなんだ…うれし///」


よし、機嫌が良くなった。

だがしかし。


何というか。

仕事の顔は続かないな。



作者より

年末の仕事と、クリスマスからコロナに感染したりでまったく更新が出来ませんでした。

今日からまた、再開して参ります。

応援して頂けたら嬉しいです。

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