第14話【ランチ】
着替えなど、終えたメンバーとロビーで合流。
馬渕さんが中々来ず、連絡をとる。
「もしもし、メンバーとロビーにいます。馬渕さんは行けそうですか?」
「ごめんなさい、まだ仕事が片付かなくて、住所送っておくので向かって下さい!」
「わかりました、時間があったら、スケジュール確認お願いします。データは入れておきました。」
「わかりました、ではすいませんが、お願いします。」
「まいったな…仕方ない、とにかく行くか。」
3人に、馬渕さんが来れなくなった事を伝え、車に向かう。
その間にも助手席がなんだらと揉めていたが、さすがに慣れもしてきたので放置。
「じゃあ、出発します。」
助手席にはナナが座った。
何となくホッとしたが、顔には出さないように努める。
「関口。お腹空いた。」
「あー、この撮影終わった後に時間あるから、何か買っておこうか?」
「んー、どっかお店で食べたい。」
「1人で行かせられないしなぁ、俺がついて行けば平気かな。とりあえず撮影中に馬淵さんに確認しておくよ。」
静かだった車内が、一段と静かになった気がする…
そっと、バックミラーを覗き込むと、マイが険しい顔をしてる…
しかし、俺も学んだからな。
「マイもナナも行くかな?」
「行く!」
「ナナは軽い物が良い、ハンバーガーとか。」
マイの即答は無視しつつ、ナナが言う軽いの定義に対しては若い女の子の七不思議と思う事にした。
ナナだけに…
そんなこんなで撮影現場に到着。
雑誌編集の方々と挨拶を交わす。
「おはようございます、本日は宜しくお願いします。」
「おはようございます、本日は馬淵さんは?」
「馬渕は別件で対応しなくてはならず、私が参りました、おのみち246マネージャーの関口です。」
名刺を差し出し、挨拶する。
編集者からも名刺を貰い挨拶を済ませた。
控室に向かい、メンバーに声を掛ける。
「15分後にメイクと着替え、その後撮影になるから。」
「はーい」
「関口よ、ご飯はどうなった?」
「アスナよ、これから確認するから待っておれ。」
「うむ。」
「むぅ…なんか2人の世界。」
マイがまた不機嫌な顔をしている、まぁ腹でも減っているんだろう。
「マイは食べたいものないの?」
「関口さんが食べたいものかな♡」
「じゃあナナが言ってた、ハンバーガーがのある店で探すか。ん?そろそろ時間だな、メイク行っといで。」
「「はーい」」
メンバーを送り出し、ランチ出来そうな店を検索する。
「お、ここいかも。」
撮影場所からテレビ局の間にあり、メニューも豊富だ。カフェだからあの子達が食べたいものはあるだろう。
「これぞランチだな、俺は焼魚が食べたかったけど…」
メイクと着替えを終えたメンバー。
撮影がスタートした。
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