第8話「どうしてこうなった」

結局、お開きとなったのは23時。

片づけは諦め、布団だけ出し、早めに寝ることにした。


翌朝。

6時に起きジョギングへ向かう。

この辺りはまだよくわからない。

「事務所までは6~7kmってとこだから、取り合えず事務所往復でいいか。」

迷わず着けた、後でメンバーを乗せ、車で走るためその下見にもなり、ちょうど良かった。


家に戻りシャワーを浴びる。

着替えて朝食を取る。

炊飯器も持ってきているが米が無いためチンするご飯、鮭を焼いて、豆腐の味噌汁。

そして浅漬け。

俺は断然、和食派だ。

「いただき・・・」

ピンポーン

「ん?なんだろう。」

ガチャ

「おはよう。」

「アスナさん、おはよう御座います。」

「ん、おじゃまします。」

「へ?」

俺の脇をすり抜け部屋に入る美少女。

しばし呆然と動けなかったが、意識を取り戻しリビングへ向かった美少女を追いかける。

「アスナさん、どうしたんです…」

リビングへ入ると俺の朝食を食ってる美少女発見。

「何してんの?」

「ご飯食べてる。」

「それ、俺の」

「アスナちゃんお腹空いてたの。」

「そっかぁ、とはならんのよ。」

「だめ…だった…?」

「…良いけど…」

諦めてプロテインとバナナで朝食を取る。

「そんなんで足りるの?」

「まぁ大丈夫です。」

「少食なんだ。」

(お前のせいだけどな)

「ところで、急にどうしたんですか?」

「準備、出来ないから。」

「なんのですか?」

「髪とか、服も決められない。関口決めて。」

「いや、なんで俺なのよ。」

「決めて、候補はこれか、これ。」

「ん〜、こっちかな。」

「じゃあそれにする。着替えてくるからその後、髪やって。」

「いや、髪は…」

「やって。」

「はい。」


着替えを終えたアスナさんに座ってもらい、髪をとかす。

「今日は雑誌もありましたよね?その時に治しやすいように、ヘアミルクだけ付けてとかすだけにしておきますね。」

「うん。」


よくわからない事にはなっているが、満足そうな顔をしているからOKだろう。

娘の髪もとかしたことあるしな、要領わかって良かった。


すると。


ガチャっ


「ん?」


「あー!!」

「へ?」

「うるさいのがきた。」

「アスナなにしてるの!?」

「関口に髪やってもらってる。」

「なっ…関口さん!私も…」

「マイはしっかり化粧も終わってるじゃん。関口はまだ私のやってるの。」

「だってズルイー!」

「はぁ、うるさい。子供じゃないんだから。」

「やってもらってるアスナに言われたくない!」


喧嘩を始める美女2人。

俺の朝が…

どうしてこうなった…


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