第6話【訪問者】
「なんだろ、荷物まだ届いてないのあったかな。」
インターホンを取り応答する。
「はい。」
「あ!マイでーす。遊びに来ました~」
「は?なんで?」
「酷いなぁ、さっき約束したじゃないですか~」
また後でってこういう意味か・・・
「いや、まだ片付け終わってなくて。今日のところは・・・」
「開けて下さ~い」
埒があかなそうだ・・・
なるべく早く帰ってもらおう。
鍵を開け出迎える。
ガチャ
ドアを開けるとそこにはマイさんの他にもメンバーが・・・
「おじゃましまーす!」
「え、あ、はい」
「今日は突然すいません。」
マフユさんはキャプテンだけあってまともかもしれない。
「皆で楽しみましょう!」
勘違いだったようだ。
「楽しむって何を・・・」
「引っ越しパーティーですよー」
ナナさんがおっとりした話し方で言う。
「アスナ疲れた。」
「エリナお腹すいた!」
アスナさん、僕も疲れました。
エリナさん。家で食べて・・・
「迷惑・・・でしたか?」
マイさん・・・こんな時にアイドルが上目遣いするのはズルいです。
「いえ、とんでもないです。ですが、片付けも終わってないし、持成すものも何もなくて・・・」
「大丈夫です!いっぱい買ってきたし!もうすぐ着きます!」
チャイムがなり、流行りのデリバリーが届いた。
天井を見上げる。
「諦めよう・・・」
「関口さんの引っ越しを祝ってかんぱーい!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます