第6話【訪問者】

「なんだろ、荷物まだ届いてないのあったかな。」

インターホンを取り応答する。

「はい。」

「あ!マイでーす。遊びに来ました~」

「は?なんで?」

「酷いなぁ、さっき約束したじゃないですか~」

また後でってこういう意味か・・・

「いや、まだ片付け終わってなくて。今日のところは・・・」

「開けて下さ~い」


埒があかなそうだ・・・

なるべく早く帰ってもらおう。

鍵を開け出迎える。


ガチャ

ドアを開けるとそこにはマイさんの他にもメンバーが・・・

「おじゃましまーす!」

「え、あ、はい」

「今日は突然すいません。」

マフユさんはキャプテンだけあってまともかもしれない。

「皆で楽しみましょう!」

勘違いだったようだ。

「楽しむって何を・・・」

「引っ越しパーティーですよー」

ナナさんがおっとりした話し方で言う。

「アスナ疲れた。」

「エリナお腹すいた!」

アスナさん、僕も疲れました。

エリナさん。家で食べて・・・

「迷惑・・・でしたか?」

マイさん・・・こんな時にアイドルが上目遣いするのはズルいです。

「いえ、とんでもないです。ですが、片付けも終わってないし、持成すものも何もなくて・・・」

「大丈夫です!いっぱい買ってきたし!もうすぐ着きます!」

チャイムがなり、流行りのデリバリーが届いた。

天井を見上げる。

「諦めよう・・・」


「関口さんの引っ越しを祝ってかんぱーい!」


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