第5話 男装した姿を先生はどう思うだろう
『笠原さん』
『はい』
『これ2部コピーしといてくれる』
『分かりました』
私は栗栖高校で事務のバイトをしている。
その傍ら男装カフェ『ロイド』で井杉類として働いている。
私の夢は公務員になることだ。
その為に、働きながら勉強している。
あの日に、バイト先で恩師に出会ったのは運命かと思った。
高校卒業してから大学卒業して紆余曲折あって今がある。
先生には感謝していた。
だから、本当だったらあの場で自分が先生の教え子だって言いたかった。
でも、男装した姿を見たら先生どんな目で見るとか想像したら怖かった。
だから、話せなかった。
でも、向こうは私のこと気づいて無さそうだった。
気づかないままなら気づかないままでも良いのかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます