始まりか終わりか

今度こそ、最後までやり遂げてみせるよ。

俺はずっと、アルテの味方だよ。

絶対に幸せな終わりにつなげて見せるから。

君を守るよ。

だから、もう。

もう、終わりにしよう。

俺の幸せは、君が幸せでいてくれることだから。

後は、君が満足してくれればいい。

それだけのこと。

ねぇ、アルテ。

きみは月に一体何を望んでしまったの?






 この国にはもともとあった土地と、月の影響で生まれた土地がある。月の影響を受けた土地は一見普通だが、この土地には■つの能力が備わっていた。一つは■■人を■■■せる、■代の力が宿っていることだ。これにより月華人を■■し、多くの人を月昇することができるようになる。月華人は■によって勝手にこの土地に■れてこられる。

 もう一つの力は■■の泉だ。この泉は■月と■■の力を保有するもののみ使えるもので、どんな夜でも■■■■をすることができる。基本的に一度行うと取り消すことができない行為だが、■■■■の影響次第では取り消しに近いようなことができるようになる。

 これらの行為はすべて月昇のために月■人が作ったものである。もともと月華人たちは■■人へ■■の時に貢献したことがきっかけで生まれた種族であり、その血は■■ではなく月によって■■れることにより月華人と名乗ることができる。月華の力は同じ時間に同じ力を有する者はいないが、その力を持っていたものがなくなることで、別の月華人に■■される。これは望んでなることができないため、要注意な点でもある。

 私の研究で生まれたプログラム『龍』による実験では………(以下省略)

 

―――――『禁書』189ページより抜粋 一部破損あり

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る