銀色線虫

 銀色線虫を踏み潰したら中身が飛んで弾けて手の先にまとわりついて皮膚が剥がれ肉が溶けて骨に染み入りひび割れて髄液が流れ出してそしてようやく痛みに意識を持っていかれた瞬間すべてはもとに戻っていてあるいはその肉片の飛び散った先は別の場所だったのかもしれず銀色線虫が眼球の中を今も泳いでいる。

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