第8話 誕生日
学校に着くなり、
「黒川、今日補習な!」
と、先生に声をかけられる。黒川って誰だ?俺か。
今日、隼人の誕生日だったな。まあ、夕飯に間に合えばいいか。
小テストの成績が悪かったらしい。小テストごときで補習なんて、とんでもない学校に入ってしまったものだ。そういえば、部活動の仮入部も、そろそろしないといけないんだった。新生活は、色々と忙しい。
何部に入ろうかな。とりあえず、運動を思いっきりしたい。教室から校庭を眺めると、サッカー部が朝練をしていた。ちょっと見に行ってみよう。
「雄馬、サッカー部に入るの?」
「まだ決めてない、隼人は?」
「う〜ん、悩むね。」
「あ、俺、補習だから、家帰るの遅くなる。だからさ、」
「ケーキ?待ってるから、ゆっくり帰ってきてよ。」
隼人のことだから、補習なんて聞いて馬鹿にすると思っていたが、そんなことがなく安心した。
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