第7話 能天気
朝、目が覚める。天井を見つめて、一瞬どこだか分からなくなる。数秒経って、あ、新しい部屋か、と気付く。正直、寂しいのか、悔しいのか、よく分からない気持ちになる。そっとしておいて欲しいのに、隼人はぐいぐい来るし。
2階から1階のリビングに降りると、目玉焼きに白米、味噌汁の朝食が置かれている。つい最近まで、菓子パンに牛乳っていう朝食だったのに。どうせ三日坊主だろうな、と思ってしまう。
「雄馬、おはよう!」
「はよ。」
「今日は、なんの日でしょう。」
「知らん。」
「俺の誕生日!」
「知らねえよ。」
「夕食にケーキ食べれるぞ。」
・・・嬉しい。ニヤついていたらしく、
「じゃあ、お祝いしてくれるよな!」
と、ニヤつき返しをされる。
「とりあえず、夕飯の時には、食卓にいるようにするよ。」
「おけおけ。サンキューな!」
こいつの能天気さに、実は救われているんだよな。調子狂うけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます