第2話 『簡易変身』



 服を着替えておしゃれ!


 と、いいますものは、古代からあったようです。


 ただ、なんらかの、祭祀なんかに関連していた場合が多いのかもしれないですけれど。


 小説や、テレビの探偵ものなどで、変装の名人が出て参ります。


 ホームズさんもそうだし、明智小五郎さんも。


 しかし、今日は、変装ブームであります。


 それも、生半可ではありません。


 腰に、ごく気楽に、変装用パックを取り付けます。


 パソコンと連動させ、好みのスタイルを選びます。


 で、あと、あなたは、Go! スイッチを押すだけ。


 どのような姿にもなれます。


 もちろん、女性、男性、どちらもOK,


 機能も必要により追加できますから、男性が、女性になって、妊娠も可能です。逆も、もちろをできます。


 ただし、先進地域では、法制化が進み、大概は、最後まで責任を取る必要がありまして、放置したり、中絶になると、それなりのペナルティーが来ます。


 もっとも、体内の基本チップが変わらないので、本当は誰なのかは、治安当局には丸見えです。


 でも、先進地域は、すでに、そうした、社会なので、誰も、おかしいなんて思いません。


 父親が母親だったり、母親が父親だったりは、つまり、まま、あるのです。


 家庭がしっかりと、維持されれば、良いのです。


 もちろん、地球全体的には、強い反対派があります。


 宗教的な、あるいは、社会的な理由で、認めない地域も、当然あります。罪になる地域もあるわけです。


 例えば、日本では、明らかに非合法で、システムを持っているだけで、逮捕されます。


 伝統的な家族や、社会の価値観にそぐわないとの理由です。


 ところが、ある、議員様が、このシステムを長年、密かに、使っていたことが明るみに出てまいりまして、それをきっかけに、次々に同様の事例が現れ出ました。


 このシステム、結構、お高いのです。


 経済的に豊かな方でないと、入手できないのです。


 また、こうしたものが出きると、必ず、模造品が現れ出まして、トラブルがおこりがちです。


 もとに、戻れない、とか、人間の範囲から外れてしまう、など、色々、起こり出したのです。


 『差別だ。』


 『いや、逆差別だ。』


 社会は、いささか、混乱状態になっていましたが、先進地域では、すでに、医療機器としての使用が解禁されており、我が国も、やっと、ルール作りが始まりました。


 はたして、どこまでが、自由なのか?


 自由じゃないのか?


 先進地域でも、当初は、着替え気分が多分にありましたが、倫理的に、高い意識が求められるとのことから、結構、厳しい法律になったり、同じ国でも、州によって対応が違ったりしました。


 なので、まだ、先行きは、定まりません。


 みらいは、結構、こあいのです。


 




 



            🎩 🕊️ 


 

 


 

 

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