第15話 どーも、訓練です
前回のあらすじ
主人公 エルフと買出しに出かける
本文
どーも、エルフと買出しをしたオッサンです。
周囲を警戒しつつ、先に進む。目標は、俺が転移した場所まで行くこと。確かあそこは毒草がたくさん生えていたな。あそこは害はないけど、生き物にとって生活しにくいだろうな。モンスターも近寄っていない場所だから良いのだ。
「スマホで確認しているけど、モンスターいないね。うん?あれは...」
鑑定結果:
「
ユリさんにスマホを渡し確認してもらう。ユリさんはスマホの操作が楽しいのか、モンスターを確認し終わったのちオセロゲームをしている。対戦相手は俺。
「はい、ケンさんの番です。ルールを教えてもらって初めてやりますが奥が深いような気がします。そういえば奴隷商人のマジックバックの中身を回収しましたが、メガネがありました。ただの飾りですけど、ケンさんとお揃いですね!」
この世界にも伊達メガネがあるんだな...意識をスマホに向け守りの姿勢で石を置く。ふふん、オセロを熟知している俺に勝とうなんてまだ早い!スマホをユリさんに渡し、木の枝の上に移動する。メガネを外しモノクルで
「
「まだ距離があるますし、確実に仕留められると断言出来ません。どのくらいの硬度があるか分かりませんし、斬りつけた方が確実だと思います」
「了解。集団の中に飛び込むのは愚策だし、単体になるよう誘導するしかないか...奇襲もありだな」
「今回は私が囮になりますので背後から奇襲して頂けますか?」
俺は頷き、木の枝から降り
ガァアアアッ
計15体の
「うわっ!やっぱり魔法で強化しないと受け切れないわ。めっちゃ重たい一撃なんですけどー」
身体能力向上及び魔法強化は、まだ使用しない。ギリギリまで戦って、どうしても対応出来なかったら力押しで。
『隠密』
一旦、
『風の精霊様、お力をお貸しください。風の刃よ、吹き荒れよ』
風の刃が数体の
「逃がさないよ、うぉりゃっ!!」
逃げ出す1体の
ガァアアアアアアッ
俺が投げたロングソードを引き抜く
「あいつ、なに!?特殊個体?ユリさん!鑑定!」
「
「レベル高ーな、おい!でも、神龍ほど脅威に感じないわ」
大剣を上段から振り下ろす
めちゃくちゃな力だな、地面抉れてるぞ。避けて正解だわ。あんなの受けたら身体真っ二つになってしまう。
『身体能力向上・魔法強化』
ゴウケツを握り締め、敵の腕に向かって剣を振り下ろす。
ガッ、ギィイイ
「ちっ、反応速度も中々だね。でも、俺ばかり構っていいのか?」
ガァアッ
避けきれなかったみたいだ。首を刎ね...られなかった。傷はつけられてのは見てとれたが、まだ死んでいない。ユリさんの方を向く
「ユリさん、一旦離れて他の
「分かりました、このデカブツの始末お願いします」
「はいよっ!ラァっ!」
数十分の間、敵の腕だけを狙って斬りつけた結果、手から大剣を落とした。あとの動きは突進しかないだろうけど...まだ俺には剣だけでこいつを倒し切ることが出来ない。
「はぁ、はぁ、はぁ。コッケン!!魔力解放!」
ドス黒い魔力を解放し、コッケンの刀身に集中させ、
「俺の魔力をありったけ持っていけぇ、魔力暴走!」
バァアンンッ
「オエッ、気持ちわるっ!はぁ、はぁ。しんどいわ。そっちはどう?」
「こちらは全て排除しました。ケンさんの邪魔になるかと思い周囲の警戒に入っています」
「さすがはユリさん...」
「私では、
「あ、ありがとう。生活魔法で血を落とせるのね...忘れてたよ」
「ここに居たら他のモンスターが寄ってきます。先に進みましょう」
魔法の強化は長時間続かないみたい、スキルの効果が消えた。30分くらいか、温存しないと不味いかな?
俺たちは森の中を進み、アプルの木を見つける。ユリさんがアプルを収穫し、俺に渡す。
「ケンさんがこの世界に来て初めて食べたものですよね。交易都市には売っていませんでしたが、栄養価が高く人気の実なんですよ?」
「へぇー、これがねぇ?美味いから良いんだけど。あー、美味い。戦闘後に食べるアプルは格別」
「ふふふふ、ケンさん凄かったですよ。最後の一撃は、見てて興奮しました!」
「そ、そう。君の興奮は別物にしか感じないのはなんでだろうね」
法悦した笑みを浮かべるユリさん。それに慣れてきてしまった俺。襲われないといいな...
あと少し先に俺が転移した場所に着く。
後書き
次回 逃走
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