【アスカ!お兄ちゃん】
さて、庭先に集められているウィッチーズです。
「全員怪我はありません」
サングラスが報告。
「良かったですね」と深雪。
「ええ本当に」とアスカ。
「ふぅ、ワシのエイドリアンが100万台タイムトラベルしそうな出力じゃったな。よくウィッチたちは無事だったものじゃ」
「アスカが手加減してたからよ。半分も力使ってないでしょ?」
「はい、だいたい1/10000ぐらいの出力に抑えました」
「いっ、1/10000?まっ、ウィッチーズが完全に雑魚なのはここでは証明済みの事実ですから、誰が相手しても同じ結果になったでしょうけど。まあ怪我のあるなしを別にすれば、ですけど。あなた方アスカさんに感謝することね」
「ところであなた方、昨日ここで行われた戦闘とその結果、ご存知?」
戦闘?
「ネウロイと古代呪術のなんとかってクソダサい代物。わたくしが5秒でコテンパンにしてやりましたけど」
・・・
「何も知らされずに、多少は歯が立つと思って来たと・・あの馬鹿でかいUFOが押し寄せて来てるのに生き残れるとでも思ったの?」
「戦死はもとより覚悟の上!ウィッチーズに命令は絶対です:
「命令が絶対ねえ」とオッサン。
「これじゃ埒があかないわね。あなた方には地下のリビングで軟禁されていただくわ。すべての事の片がつくまで」
「それっていつまで?」
「さあ?片づいたときに分かるでしょ」
透華さん、ウィッチーズには冷淡ですね。実は彼女は、パンツが嫌いなんです。にじみ出るような美と優雅さこそ女性!を実践してる透華さんには、パンツは安易で下品な手段に見えるんでしょう。
「おい!やめなさい!」
サングラスたちの制止を振り切って、灰色の髪の小柄なウィッチが先頭に出ました。
「ん?あなたは・・?」
透華マジで忘れてる様子。エイラです。
透華を一瞥し、京太郎を睨みつけます!
」サーニャを返せ!サーニャを返せ!」
京太郎、ふらふらとエイラに近づきます。
「いや、あれは公平な闘いの結果だからなあ」とオッサン。
「ヨーロッパでサーニャに槍の使い方教えただろ!あのときサーニャ、お兄ちゃんができたって喜んでたんだ。サーニャは父上以外、男と話したことがなかったんだ!
その父上とも離れ離れ、たった1人だったんだ。おまえと毎日、嬉しそうだったんだぞ!」
「それって少しわかります」と深雪。
「それなのに、おまえはさっさとアメリカに行って・・だからサーニャも、私もアメリカ戦線に参加したんだ!サーニャが契約書偽造しておまえの家と自動車盗んだのも、あそこにいればおまえと一緒にいられるって思ったんだ!自動車で2人で一緒にどこか楽しいところに行けると思ったんだ!それなのに・・ほかのウィッチたちと仲良くして、温泉とかカニとかランボーとかマクレーンとか勝手に楽しんで!サーニャはずっと見てたのに、無視したじゃないか!」
そういやミリタリールックとサングラスで、サーニャちゃんがいつも見てた、てか監視してた、かな?
「挙句の果てにパンツ盗んだだろ!」
「あ、あれは!」
京太郎真っ青。
「気がついたら履かされてたというか、そんな感じで。俺には盗んだ記憶は・・」
「関係ない!盗んだものは盗んだ!サーニャはびっくりして完全に混乱してたぞ!
1週間ぐらい私の家にいて落ち着いたときには殺意の塊になってた!おまえは裏切り者、だから殺すってな!その後家を出たっきり、サーニャとは二度と会えなかった。噂じゃ評判の良くない政府機関の研究所に出入りしてるって話だった」
「なるほど。そこで獣化を施されて俺たちのとこに来たと」
オッサン。
「獣化?」
「あの娘、ここに来たとき羆のバケモンになっとったぞ」
「そんな!・・」
「獣化を逆転するすべはない!だからこそのあの結果だ」
エイラ黙っています。
「さ、問答は終わったようね。全員地下に連れて行きなさい」
思いがけない事実でしたね。京太郎大丈夫でしょうか。
アスカ!お兄ちゃん
そのうち放送予定!お楽しみにーーー
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