【アスカ!ありがとう】

夕方になりました。


サングラスたちが、ご飯とお風呂の支度で忙しそうです。


「今日はお嬢、地球最後の日かもしれないってんで。ゴージャスなディナーをお望みです。また宴会するとか。私たちも大歓迎ですよ!」


みんな元気だな。


「まだ風呂の支度できてないよね?」


「いえ、あちらの来客用のが用意できています」


「ありがとう」


「お背中は?」


「1人になりたい気分なんだ」


風呂場は相変わらず静かです。


身体を流してお湯に入ります。はあぁ~~~。


青白い月を見上げます。


明日・・みんな元気だよな。まあ全員が超人みたいな人たちだけど。

なんで俺みたいな一般人が混ざってるんだろ?


はぁ・・


ん?マーティーは普通っぽかったけど?でもテレビで時々見るし、やっぱりすごいんだろう。

なんとなく納得する京太郎。


月を見上げます。クレーター?が見えるくらいの距離になっています。


あそこに行くのか?嘘みたいだな・・


戦争はドクや透華たちがなんとかしてくれると思っています。


その後か、出番は・・


さっき見てきた宇宙船を思い出します。


意外に広くて快適そうだったな。

ふうっ、無重力か・・

話には聞いたことあるけど。


ん?無重力?


いきなり全身、お湯に浸かります。そのまま10秒。お湯から頭を出した京太郎。


「何やってんだろ俺・・人いなくて良かった」


それから1時間、京太郎はお風呂で過ごしました。


いろんなことを思い出します。不思議な本を、いっぱい読まされたこと。


そして龍門渕ダム・・今でも呼吸が荒くなります。

そして胸がきゅっと痛みます。


「あなたの心を癒すオロナミンになります」


深雪の声が、聞こえた気がしました。


ありがとう深雪。


お風呂から上がると、宴会場では透華が千本桜を熱唱中!

明かりが赤、青、緑に切り替わっています。


「ドク・・デスますスターもう1つ持ってきてたんだ」


廊下を歩いてると・・人?


アスカがいました。


「お風呂はいかがでしたか」


「ああ、良かったよ!」


「明日、ですね」


どちらからともなく、見つめ合います。

何か、透き通ったように見えます。でも血のあったかみを感じます。


アスカ・・このままアスカが透明になって消えてしまったら・・


息が荒くなります。

俺、俺。涙が京太郎の瞳から流れ落ちいます。


「頑張りましょうね」


フッと気が楽になりました。


「うん!」


「あとこれ、京太郎さん夕食まだでしょ。頂いてください」


アスカと分かれて寝室に入ると、ご飯を食べます。


おにぎり4つと沢庵と多いお茶。

おいしいです。


ありがとうアスカ。


さああ、ここまで来ました。

アスカ!ありがとう。

そのうち放送予定!お楽しみにーーー

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