第3話 【謎の転校生】
キョオが言うには、明日から転校生が来るらしい。
「ふーん」
俺は、大して興味も無かった。
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京太郎は、諏訪湖の埠頭に、たった1人で立っていました。
コンクリートブロック製の、諏訪湖から突き出た物です。
風が、吹いています。
「寒いな。肌寒い」
でも京太郎は、ここに来るのが好きです。
春でも夏でも、秋でも冬でも、たまに来ています。
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「京太郎!」
「えっ?」
京太郎は、埠頭の普通の道を、歩いていました。
埠頭には、その道の横に、波止め用の防波堤が立っています。
諏訪湖は湖ですが、風でかなりの波が立ちます。
まだ9月の半ばですが、諏訪には上高地からの、まだ奥めいで、それでいて肌寒い風が、吹くことがあるのです。
今が、そうでした。
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防波堤は、埠頭の普通の道より80cmほど高いです。
その防波堤に、女の子が立っていました。
とんでもない美少女です。
透華も深雪も綺麗ですが、何か、もっと奥の方に響く感じです。
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「失礼だけど、キミの名前を、聞いていい?」
「那岐野アスカよ」
「そうか。俺は、須賀京太郎。もしかして、キミが、うちの清澄高校に転校してきた女子高生?」
「そうよ」
「あなたに会えて、私は嬉しい。嬉しい!とても、とても、とっても!」
「ずっと、ずっと、ずうっと、26億年も、待ってた」
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アスカは、まるで天使のように、とても純粋で、限りなく真っ白で。
とても言葉では、言い表せません。
「ありがとう」
アスカは、にっこりと笑いました。
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