解説回(68話~148話)

 底辺(68話~92話)



 剣、銃、愛、恐怖、笑顔。あなたの全てはここにある



 小紫こむらさきの死に打ちひしがれた九竜くりゅうは責任から目を背けるように姿を消し、街中を彷徨っていたところで同級生の馬淵海と出会う。振りほどこうとするも離れようとしない彼女から激励され、最終的にデートの約束をすることになる。真理を始めに残されたメンバーも立ち直って戦うことを決める。

 吸血鬼は更なる殲滅作業を行うべく次の戦いに向けて用意を進める。一悶着はあったものの攻撃手が決まる。


 次の戦いに向かう用意が終わり九竜たちは戦場へ向かう。待ち受ける吸血鬼に戦いに臨むも対策をしていた敵の策に嵌って葵が封殺されてしまう。一気に土俵際に追いつめられたところで真理が糸口を見つける。


 九竜と真理の策によって危機を切り抜けて無事に勝利を飾る。帰り際に九竜は芥子川けしかわ麾下の姫川との邂逅を果たし、暫しの休息を得る。


 約束通りに九竜は馬淵とのデートを行う。それぞれ切り抜けた葵たちも休息を経て次の戦いに向けて牙を研ぐ。



 女王(93話~112話)



 左手は貴女の敵を滅するために、右手は貴女を愛するためにある



 戦いを一先ず終えて九竜は元の生活に戻るが、それを許さないというように次なる戦いが発生する。敵は吸血鬼の女王にして葵の姉であるグラナート、麾下のエウリッピ・デスモニア。


 復讐を目的にしていた葵は姉が生きていた事実に激しく動揺する。元々実力に大きな乖離があった葵はグラナートに歯が立たずに敗北し、羽狩周辺も壊滅状態に陥る。


 生き残った葵だったが裏切りの嫌疑をかけられて逮捕され、九竜くりゅうたちにも監視が付けられることになる。

 一方のエウリッピは葵のを取り戻すべく幾多にも策を張り巡らし、次の策を実行に移す。最初の一手として九竜、琵琶坂びわさかに狙いを定める。



 結解(113話~148話)



 知っていると思うのは、地獄への入り口



 エウリッピが九竜と接触。葵を裏切るつもりはないと反抗するも少ない戦力で戦いを制そうと目論むエウリッピに幾度も圧力をかけられて勝ち目が無く、交渉を条件に羽狩を離れる。


 デスモニアと合流して早々に吸血鬼の本拠地へと行こうとしたところで姫川と遭遇。激戦の果てに姫川は果てるはずだったが、デスモニアの意図で生き残ることになる。このときに九竜は人を殺すことになる。


 吸血鬼の本拠地で自分が何をしでかしたかを姫川から知らされた九竜は発狂しかけるも戻るために息をひそめる。

 九竜が裏切ったことを知らされた葵は芥子川から更なる圧力をかけられて言いなりにならざるを得ない状況になってしまう。

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