第56話 星を堕とす者

 ようするに、交渉任務は最終的に暴力で解決したということになる。


『白い少女』リリティア引き渡しを要求する三つの勢力……『【槍聖】ジルベルト』『神殿』『グリモワールのアンダーテイル家』のうち、二つまでが暴力での脱落となった。


 残るはアンダーテイル家なのだが……


「グリモワール王国とは実のある交渉ができそうなので、あとはこちらで王国と直接交渉することとなりました」


 という連絡を学園長からもらったため、晴れてナギはお役御免となったのだった。

 事後処理もしてくれるということで、ナギはようやく帰宅する運びになったのである。


 自転車道駅に『終電』はない。

 だからナギたちは十三区画一番街から宿舎のある十三番街へと自転車道駅を利用して戻る。

 自転車が初めてのソラを後ろに乗せて駆け抜けながら(学園都市において二人乗りを禁じる条例はない。三人乗り以上は禁止されている)、煌々と明かりの灯る学園都市の遠景に意識をやった。


 夜の学園は学生でにぎわっているけれど、これから街で遊ぶ彼らはとっくに移動を完了しているようで、自転車道はすいていた。

 よそ見運転をするほどの冒険はできないが、輝ける遠景にほんの少しばかり意識を割くぐらいはいいだろう。


 そうして移動中、レオンとリリティアを乗せた自転車が遠ざかったタイミングで、ソラが「ねぇ」と耳元にささやきかけてくる。

 聞き逃しそうな小さな声だったけれど、ぎゅっと密着されているのではっきりと声は伝わってくる。ナギは「何?」とよそ見をしないまま問い返した。


「王家からの封筒の中に、お父様からの手紙も同封されていたの」


 なんだか伝えたくなさそうだな、というのが声の響きでわかる。

 たぶんナギ以外にはわからないのだろう。わずかな声の詰まり、あるいはゆらぎ、腰に回された手の力の弱さ、声の方向が自分を向いていない感じ……『聞き逃されたらそれで構わない』という、ソラが叱られそうなことをやらかしたあとに罪を告白する、その時の発声だった。


 だからナギは、はっきりと問いかける。


「内容は?」

「……お兄様を家に復帰させてもいいって」

「へぇ。どうしてだろう?」

「……ごめんなさい。ちょっとフェアじゃない言い方を選びました。正しくは『復帰させてもいい』ではなくって、『ナギが望むなら、家に戻ってもいい』っていう……そういう感じ。『復帰させてやろう』っていう傲慢なものではなかったわ」

「まあ、父上ならそういう言い方……書き方? をするだろうね。あの人は傲慢な貴族じゃないから。でも、なんで突然?」

「リリティア様のことで、王国を説得したというのが手紙からは読み取れたわ。だからたぶん、そのことでちょっと考え直したんじゃないかしら」

「ふぅん……」


 くわしい話はカイエンにたずねないとわからない。

 ただ、ソラがそう読み取れるだけの情報が王国からの手紙にはあったということだろう。


 ナギはしばらく考える。

 それは方針を考えているわけではなくって、どう言おうか、言葉を選ぶための時間だった。


「あのね、ソラ」

「なぁに?」

「まだ追放から一週間ちょっとしか経ってないし、僕もようやく学習指導要項を三分の二ぐらいまで読んだし、正式な勤務開始日はまだなんだよ」

「それで?」

「だから、今、家に戻るのはもったいないんだ。少なくとも今のところは『アンダーテイル』になるつもりはないよ」

「そうよね!」

「なんでそんなに嬉しそうなんだ……」


 ちなみにナギはソラが自分を婿にしようと画策していることについて一切知らない。


 ソラはぎゅうっと必要以上に強くナギに抱き着いて、頬をその背中に当てた。


「じゃあ、ソラもしばらく学園に通うわ。よろしくね、ナギ先生」

「いや、領に帰った方がいいんじゃないでしょうか、アンダーテイル侯。学園都市に来た理由も、学園に留まる理由も、もうないだろう?」

「もともと神殿と交渉のために急に譲られた当主の座だもの。領地経営はまだお父様がやってるから問題ないわ。それに……学園で学ぶことが、将来のアンダーテイル領のためになると確信したもの」

「そうなの? ……どうかな。貴族としての教育というだけなら、グリモワール王国の貴族学校は学園都市に劣らない気がするんだけど」

「たぶんね、貴族学校だとソラは無双できてしまってつまらない気がするのよね……」

「無双て」

「この学園なら、競い合う相手がいるわ」

「そうなんだ。えーっと、今、ソラが出会った人の中だと……エリカさんとかかな?」

「そうね。あいつはそのうち倒すわ」

「物騒極まりない」

「……それに、将来のソーディアン公でしょう? 友誼を結んでおくのは悪い選択じゃないと思うのよね」

「ソーディアン公になるかな……? 一人っ子なんだっけ……まあ、考えがあってのことなら止めないよ。そもそも僕にソラを止める権利はない」

「それは違うわ」

「そうかな?」

「ええ。お兄様にわたくしを止める権利がないんじゃない。……世界の誰にも、誰かを止める権利なんかないのよ」

「でもついさっきワディさんを止めたよね」

「止まれない理由がぶつかり合うなら、暴力で解決するしかないでしょう?」


 ナギは言葉を失ってしまった。

 だってそれは、自分がアンダーテイル家を去る時に、ソラに言ったのとほとんど同じ言葉だったから。


「学園生活はソラの教育に悪いかもなあ……」


 たとえば教育に悪い教師が担任になる。


 ……高速走行中に浴びる風は冷たい。

 ナギはどう言っていいかわからず、「これからよろしくね」とだけつぶやいた。



 翌日、ナギは『王城』にいた。


 それは全高約二百四十メートル、敷地面積約八万五千平方メートルを誇る超巨大な総鏡面仕上げのビルとその裾野に広がる自然公園を指す呼称だ。


 朝と昼のはざまの太陽がビルの壁面に反射し、まばゆい白い光となって見上げる者の目にちらつく。


 この場所にナギがいるのはレオンに『助けてくれ』と言われたからだ。

 そしてこの場所にレオンがいるのは、リリティアに『一緒に来て』と言われたからだ。


 つまりリリティアが呼び出されたのでレオンを頼り、レオンは同行者いけにえとしてナギを呼んだと、そういうことなのだった。


「……デカい建物ってよォ、こう、存在するだけで『助けてくれ』って感じがするんだよな……」


 ナギにもその気持ちはなんとなくわかった。

 大きいものはそれだけで強い威圧感を放つ。ましてここは剣と魔法の世界だ。そこに総鏡面仕上げの巨大ビルなどあった日には、化物に相対するのとほとんど変わらない感慨を抱くだろう。


 学園都市はおかしい。


 世界にとって間違いなく異物である場所。そこの一階にレオンを引きずるように入っていき、受付でアポイントメントがある旨を話す。

 黒い前髪をきちっと七と三に分けたスーツ姿の少女は、生真面目さがうかがえる機械的な声で「あちらのエレベーターからどうぞ」と案内をしてくれた。

 ……たしかに高層ビルが立ち並んでいるので上下の移動手段が階段のみということはなかろうが、この世界で『エレベーター』とか言われると、さすがのナギも脳がバグりかける。


 エレベーターには階数を指定するボタンがない。完全に外部からの操作なのか、それとも直通のみの用途で使われるのか……


 高層建築のエレベーター特有の『フワァッ』という感じにレオンが「ひい」と声を上げるのを聞いていると、ほんの十数秒ほどで目的の階にたどり着いたようだった。


 扉が開くとそこにはガラステーブルを挟んで二人掛けのソファが二つあり、その奥につやめく重厚な木材でできた執務机と、黒革張りの椅子の背もたれが見えた。


 椅子に腰掛けた人物は壁面まるごとという広い窓から学園都市をながめているらしい。来訪には気付いているようで「ソファへどうぞ」とだけ声があった。


 くるり、椅子が回って、この部屋の主人がその姿をさらす。


 ストライプのスーツを着た細身で脚が長い男が、黄金の瞳を細めて微笑み、立ち上がった。


「ようこそグリモワール君。そして同伴者のお二人。これからあと二人来るのですが、ちょっと座席が足りないのでナギ先生だけ立っててください」


 あんまりな話だが、そもそも同伴者が二人もいるというのが想定外なのだろう。

 ナギは言われた通りに立つと、ガラステーブルを挟んで反対側に学園長も立った。

 ソファに座った二人は学園長とナギに挟まれてちょっと居心地悪そうだ。


「さて、お早い到着でしたね? とりあえずコーヒーでも飲みます? この部屋には生徒が作ってくれた『この世界オリジナル』のコーヒーサーバーがあるのですよ」


「用件を聞いておきたい」


 リリティアが断固とした様子で言うと、すでにコーヒーサーバーの方向に向かいかけていた学園長は足を止めて、それから肩をすくめる。


「なぜか警戒されているようですね?」

「私を襲った人を普通に交渉官として学園に入れてたんだから、当然だと思う」

「なるほど、心情は理解しました。しかし、用件については来客を待ってください。彼女らもほどなく来るはずです」


 学園長の言葉は嘘ではなかった。

 閉じられたばかりのエレベーターが下階へと降りていき、そうしてまた、のぼってくる。


 次に扉が開いた時、中にいたのは……


 メガネをかけた、気の弱そうな、学者肌という感じの男性。

 そして━━真っ白い髪を腰まで伸ばした、美しい、女性。


 その二人を見て、リリティアは表情の乏しい顔にいっぱいのおどろきを浮かべ、腰を浮かせた。


「パパ、ママ……」

「えっ!?」


 おどろきの声はレオンのものだった。

 その理由は……


「『パパとママ死んじゃって寂しいの……』とか言って俺の部屋に居座らなかったか!?」


「あら」


 エレベーターから出てきた女性がにっこりと笑った。

 にっっっっっっこりと、笑った。


「リリィ、少し見ないうちに大人になったのね」

「うん」


「人聞きィ! いや俺は床で寝たよ!?」


 レオンは紳士だった。ヘタレとも言うし、そもそもリリティアぐらいの子供は対象外だという事実もある。


 お構いなしに微笑み合う母と子。弁解をしようとして腰を浮かせたレオン。そんなレオンに同情的な視線を向けつつ痛そうに胃のあたりをさするメガネの男性。そして話題についていけていないナギ。


 学園長は混沌としてきた場をしずめるように「とりあえず、みなさん席にどうぞ。コーヒー飲みます?」と発言した。誰もコーヒーは希望しなかった。


 学園長はちょっと寂しそうにしたあと、口を開く。


「まずはグリモワール君……アルティア君、よくぞ私に連絡をしてくださいました。おかげで救援が間に合った。決断に感謝を」

「……こちらこそ、娘を助けていただいて感謝にたえませんわ。大昔にもらった黒い通信機が役立つなどと……不気味だから捨てようと思ったのですけれど、残しておいて正解でした」

「それは十年前の理事会員手帳ですね。後ほど最新のバージョンをお渡しします。……さて、リリティア君、君の願いの一つ、『両親との再会』ですが、こうして叶いました。満足できましたか?」


「はい」


「とはいえ君を両親に会わせるのは既定路線だったものですから、願われてもな……という感じでした。なので追加のお願いを聞いたのですが、そちらもうまくいったようで何よりです」

「既定路線だったなら先に言ってほしかった」

「知らない方が君の言葉に重みが出るかと思ったので、追加のお願いを聞いた時に、言わないことにしました」

「性格が悪すぎる」

「よく言われます。さて、改めて問いましょう。リリティア・グリモワール君。君は、君の『魔王』を制御するためにこの学園で学んでもらう。そうして、二度と世界に『魔王現象』などというものが起こらないようにする。これに同意してくださいますか?」

「する。……私が『人間』であることを、あの神官たちにわからせてやる」

「勇ましくて大変結構。そういうわけですので、ご両親には学園での身分と住所を用意しました。学園内部は必ずしも安全ではありませんが、『外』で暮らすよりは深刻な事態に陥りにくい。異存はありますか?」


 学園長の視線がアルティアとその夫に向く。

 夫から委ねる視線を受けて、アルティアは娘にそっくりの顔立ちに笑みを浮かべ、うなずいた。


「ご厚情に感謝いたしますわ。この身命を賭して、娘と夫を助けていただいた恩に報いましょう」

「ではあなたは理事会メンバーということで。旦那さんは、ナギ先生の補助に回っていただければと思います。ナギ先生はなぜか激務が約束されているので」


「えっ」


 その話、聞いてない。

 口ぶりからすると『現状がすでに激務だ』というよりは『これから仕事が爆発的に増えます』という感じだった。さすがにナギは将来に不安を覚えて「何をさせる気なんですか」と問いかけた。


 学園長の顔には相変わらず楽しげな笑みが浮かんでいる。


「君はハイドラ先生が担当していた業務のいくつかを引き継ぐことになります。引き継ぎ整理をしていたらハイドラ先生の仕事量が多すぎて笑っちゃったので、君には補助要員をつけることになりました」

「ハイドラ先生は昇進か異動でも?」

「異動が近いでしょうか。彼女はこれから『かんなぎ』として立ってもらうので、その準備ですね」

「…………ええと、巫女みたいな?」

「はい。ちょっと神殿を潰そうと思ってるので、そのあとに信者の受け皿が必要なのです。なので、彼女をそのトップにと。【女神】だしちょうどいいでしょう」

「うわ、なんか『ついで』みたいなノリでとんでもない発言された」


 レオンが「俺は何も聞いてねェ」と悪あがきをしていた。


 学園長は視線をアルティアに向ける。


「【聖女】として神殿には恩もあるかと思います。かつて学園に来訪した時の君は、とても敬虔な神のしもべという様子でしたからね。どうでしょう? 私の計画に立ち塞がりますか? 【聖女】【剣聖】の君ならば、この場で私をあっさり殺せますが」


 アルティアは「うふふ」とこらえきれないように声を漏らす。


「わたくしの神は、今、ここにおりますので。娘の幸せに勝る恩寵を、あの神殿の神がもたらしてくれるとは思えませんわ。学園長の方針に賛同いたします」

「助かりました。私は死んでもどうにかなりますが、ナギ先生とレオン君には残機がないので【剣聖】に暴れられたらどうしようかと」

「学園長、それと、わたくしが敬虔な神のしもべに見えたならば、その目は節穴ですわ」

「おや、そうなのですか?」

「ええ。わたくしがしょっちゅう神に祈っていたのは、そうしていれば面倒な社交だのなんだのに巻き込まれずに済んだからなのです。わたくしの見た目だけが目当ての、くだらない人たちにおべっかを使うなど、そのような無駄な時間がわたくしの人生にあるなど、許せませんでしたの。神に祈っていた方がいくぶんかマシと思っておりました」

「神に祈る時間はあなたに何を与えてくれたのですか?」

「虚無」

「なるほど、久々に思い出しました。これが『草生える』という気持ちでしたね」


 そのネタはナギにしか通じない。

 学園長が視線を向けて来た時、ナギは同意を求められるかと思って身構えた。

 しかし出された話題はまったく違うものだった。


「というわけで君の身の回りのことが君と無関係にバタバタ決まっていったのでよろしくお願いしますね」

「事後承諾ここに極まれりですね……」

「まあ新社会人の業務はおおむねそういうものです。君はこの学園における教師として、非常によくやってくれている。経営者としてはその働きを給金で労う用意はありますのでご安心を」

「使う暇はありますか?」

「さて、ついでなので新学期開始後に予定されている『特別クラス』の予定について明かしておきましょうか。特別クラス新学期第一のイベントは! なんと! 修学旅行です!」

「すいません、なんら学を修めてないです」

「行き先はソーディアン君の実家です。レオン君の中身についてカリバーン王国に相談したところ、かなりの関心を寄せられてしまったので、ついでに修学旅行の世話をしてもらうことになりました。引率よろしくお願いします」

「レオン君の中身?」


 そこでナギがレオンに視線を向けると、リリティアから逃れるようにソファの端っこにいたレオンが、「あー」と気まずそうな声を出す。


「いや、言おうとしたんだ。言おうとしたんだけど、神官に襲われたゴタゴタで言いそびれた。実はな先生、先生にもらった魔法剣が、聖剣になったじゃねぇか」

「【槍聖】がそんなリアクションしてたね」

「あれ、俺の中にあるんだわ」

「ちょっとよくわからない」

「やっぱ先生もわかんねェのか……なもんでエリカにも相談したんだが……学園長には言ってねェんだよな……」


「レオン君が早めに解決したそうなので、手を回しておきました。情報ルートはジルベルト君ということにします」


「……そういうわけらしいな。まァ、なんだ……自分の中に謎のものが入ってるのってイヤな感じだろ? 解決してもらえるなら願ったり叶ったりだし、頼むわ先生」


 そう言われたらナギとしては一つしか答えがない。


「わかった。君の助けになるよ」


 かくして何も学問をしない新学期早々の修学旅行は決定した。



 暗い暗い時間帯において学園都市の明かりは地上にまたたく星であり、そこでもっともまばゆく光るのは、学園長ヘルメスという一等星なのだろう。

 もちろん学園都市の明かりは『外』には漏れない。都市を囲む外壁は『外』と『中』をあらゆる意味で隔絶させる。

 内部にある高層ビル群も、それが発するまばゆさも、『外』にいる限りはあずかることのできない恩恵だ。


 あの場所はまさしく異世界だった。


 この世界のどこよりもまばゆくまたたく、異質な世界。


 ……『彼女』が学園長ヘルメスに執心するのは、私怨ではない。


 ━━ああ、清々しいほどの利己主義なのは認めよう。

 しかしこの世界はいつでも『我』と『我』とがぶつかり合って、より強い『我』が通る。いかに綺麗に言い繕っても、この世界は我の通し合いによって研磨されてきた。


 彼女の真に欲するものは、いつでも指先を掠めてきた。


 聖王の手は今、虚空に伸ばされている。


 届かぬ星をつかもうとしても空を掻くしかできやしない。

 ならば彼女はこう望む。


 星よ堕ちよ。

 この矮小な身が届くほどに、堕ちて、ぐしゃぐしゃに壊れてしまえ━━



━━━━━━━━━━

第二部はこれで終了です

第三部開始は来年一月中を予定しております

本年もありがとうございました。よいお年を

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