第四章 ゲームオーバー!?

~序~

 四月。突如ロロ大公国ウラジミール5世は退位を表明。ゾフィーが即位し「エリザベート1世」と名乗る。そしてロロ帝国と改称する。


 改称と同時にザクル領が突如ロロ帝国への編入を宣言。連盟は大混乱に陥る。


 一方、宗教戦争は泥沼化。北方帝国は挟み撃ちに会う。


 そしてエスリーンとマリアンヌに待っていたものは悲惨な運命であった。


 『羊皮紙を保管する事業なんぞ狂気の沙汰、付き合いきれない お前をサラン家から絶縁し追放する』と書いてあったのだ。学寮を出る二日前であった。


 マリアンヌは家から絶縁状が送られてきたのであった。わずかながらのお金と引き換えに。エスリーンとマリアンヌは抱き合いながら泣いた。


 二人は行く当てもないまま必死に職を探した。安宿を転々とした。マリアンヌが言う「覚悟」とはこのことだったのだ。


 元からバラバラだった連盟はある貴族はロロ帝国側へ、ある貴族は北方帝国側へと尻尾を振る。空中分解寸前となった。


 そんな中休園状態に等しい遊園地の支配人ラカンスキーがエスリーンのエレベーター展示の実績を買ってうちで働かないかと言ってきたのだ。


 渡りに船。エスリーンとマリアンヌは発明品の展示を続けることにしたのである。


 エスリーンは本来、ここでナレーションが流れて破滅エンドとなっていた。どうもそれだけは回避したようだ。

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