12 ジビエと冬瓜のテールスープ風
七月十二日金曜日
五時のアラームが鳴ると、母親が目の前に現れた。
「ねえねえ、私、夢を見た」
「夢? どんな」
「あんたにくっついて、三佐子さんとリンダさんと一緒に山道を歩いて、神社と滝の前に行った」
…まさか!
「僕も同じ夢を見てたよ」
「え?」
「桃太郎の話した?」
「した」
「イノシシ出た?」
「出た」
「塾長が七月十三日って言いよらんかった?」
「言うとった」
「今日は何日?」
「七月十二日」
「明日か。もう一日ある」
いつもどおり、自転車で店に行った。
リンダさんもエプロンと頭巾をして、三佐子さんの調理をサポートしている。
「おはようございます。魔女様、教皇様」
「勇者ヤマショウ、大義である」
「教皇様、お加減は?」
「ありがと。だいぶんいいみたい。ただ飯食わせてもらっとるんじゃけん、少しは手伝わんとね」
ここで一緒にバイトしていたと言う。無言で、立ち位置を入れ替わり、効率よく仕事をしている。
あれこれ喋りながら、手伝っている気分になっていた僕。ただ、三佐子さんの邪魔をしていただけかもしれない。このコンビネーション、惚れ惚れする。嫉妬もする。
「と、ところで三佐子さん。昨夜なのか今朝なのか分からんけど、僕と母親が同じ夢を見たんよ」
「え?」
三佐子さんとリンダさんは、顔を見合わせた。
「どんな夢?」
夢の説明をする。
「その夢、私たちも見たんよ」
「私たちって、二人とも?」
「うん。今朝、二人で夢の話をして、びっくりした。じゃあ、お兄さんとお母さんと、四人で同時に同じ夢を見たってこと?」
「こないだ、リンダさんと同じ夢を見とったことが分かったんじゃけど、今度は四人か」
「不思議なね」
「同じ夢を見るというより、同じ夢の中にいるという感覚なんよね」
「七月十三日、言うとったね」
「うん、明日じゃ」
母親に電話して、あの夢は四人で同時に見たことを伝えた。母親は驚いていた。
開店の七時、常連の工場長が来た。僕には話したいことがある。
…今日こそ言おう。
「工場長」
「何?」
「ちょっとお話が」
「何なに? 三佐子さんと結婚するけん、仲人やってくれとか?」
冗談を言って、お茶目な笑顔を見せた。
「ああ、僕じゃなくて、技能実習生のことなんですけど」
「ああ、こないだ何か言いかけよったね」
「はい。恋愛禁止じゃないって言われてましたよね」
「うん。『人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ』って言うじゃろう。少なし、うちの工場じゃ、そんな野暮なことは言わんよ」
「そうなんです。彼女たち、誤解してるんです」
「知っとるよ。公民館でほかの工場の奴らに、変なこと言われて」
「それも誤解なんです。というか順番が反対なんです」
「ん? どういうこと?」
「工場長が公民館に行くことを禁止したことで、交際禁止だと思ったんです」
「そんとなことはないんじゃけど、そう思うとったんか」
「ホーさんとレーさん、公民館で出会った同じ国の出身者と、結婚を前提に交際してます」
「そうなん。そうじゃったんか。ワシ、馬に蹴られて死なんといけんな。申し訳ない」
聞いていたリンダさんが言う。
「言葉が通じないと、誤解も生まれるよね。そのホーさん、レーさん、こないだ、ちょっと話したけど、純朴ないい子たちですね」
「そうよ。うちの子たちはみんなええ子よ」
「言葉は違っても、人間の親心とか恋心は同じなんですよ」
「分かった。あの二人と話してみる」
「世界中を旅したリンダさんの言葉は説得力があるね」
僕がそう言うと、工場長は目を丸くした。
「え? 誰かと思えばリンダちゃんなん?」
「そうですよ。忘れられたかと思いましたよ」
「なんか、ほっそりしちゃって…」
「ちょっと病気してたので」
「入院してたって、三佐子ちゃんが言うてたけど、もう、大丈夫なん?」
「このまちに帰って、皆さんに会えば、元気になります」
「そう、良かったね」
昼の二時頃、郷土史会長が現れた。
「会長、教えてください」
僕は塾長の小説を持って横に座り、地図のページを開いた。
「この絵地図は、十九世紀に描かれた矢野村絵図。塾長と引き延ばした写真を見ながら、読み解こうとしたものよ。小説では十六世紀に存在していることになっとったけどね。じゃが、こんな付録、ワシの文庫本にはついてなかったよ」
「会長、この『ちこくはし』って何ですか」
「『地獄橋(じごくばし)』よ。縁起が悪いけんか知らんが、明治時代から『極楽橋』いう名前になった。毛利に追われた矢野城の侍が、『もはやこれまで』と自決しようとしたとき、橋の下に大穴が空いたそうな。その中に次々と飛び込んで、誰も首は取られんかったという言い伝えがある。ただ、それじゃあ、飛び込んだ侍が皆、地獄に落ちたことになってしまうけん、極楽天神に蘇るという言い伝えが付け加わったようなよ」
「地獄橋から飛び込むと、極楽天神に蘇る…」
夢では、極楽天神の滝でリンダさんが倒れていたが、そのシステムと関係があるのだろうか。
「ワシらが子どもの頃は、行方不明になることを『極楽橋から落ちた』言いよった。ほいで、ホンマかウソか知らんけど、何年も経って山から出て来ることがあったらしいんよ。それを『極楽天神に生き返った』とか言うんじゃけど、その間のことは、何も覚えとらんとか」
「不思議な話ですね」
「奇譚(きたん)よね」
「きたん?」
「不思議な話とか気味の悪い話とかいう意味」
「そう聞くと、確かに極楽という名前は気味が悪い」
「塾長は『極楽橋と極楽天神は、極楽につながる特異点じゃないか』と言うとった」
…特異点という言葉、塾長の講話で聴いた覚えがある。
「それは異世界ファンタジーじゃないですか」
「塾長の小説に出てきそうじゃろ。あやつが過去に行って伝説を残したんじゃなかろうか」
「案外それが真実かもしれませんよ。極楽天神というのは実在するんですか」
「塾長は見つけたと言うたが、ワシが連れてってもろうた時には消えとった。塾長の妄想か創作か。ワシは信じとらん」
…塾長は、友人の会長にとっても変人だったんだな。
「そういやあ、いつじゃったか、塾長が極楽橋の下でごそごそしよって、通報されたことがあったよ。ありゃあ、何をしよったんじゃろうか」
「極楽橋の下でごそごそ…」
…きっと、武瑠を探してたんだ。
もう一つ聞いてみる。
「この『おんてん』って何でしょう」
「おお、これも塾長と考えたことがあったよ。隠田(おんでん)、つまり、隠し田じゃろうということになったんじゃが、これもよう分からん」
この「おんてん」は、教皇が血で付けた掌紋の、一番近くに書いてある文字。三佐子さんの話だと、「塾長がハーブ畑は隠し田の跡だ」と言っていたらしい。
…だとすると、ハーブ畑のところの、あの分かれ道が、極楽天神の入口!
「勇者ヤマショウ、今日は積極的なね」
三佐子さんが、僕に言う。
…月曜日には岡山に帰るけん。
「桃太郎さん、やっぱり二人のミサコを置いて、岡山に帰るのね」
リンダさんが、昨夜の夢に絡めて割り込んできた。
…「二人の」って、リンダさんも置いていかれる対象なのか。
「サンザの悲しみはリンダの悲しみ。三佐子と美沙子は二人で一人。一心同体よ」
「僕、何も言うてないんじゃけど」
このメンバー、心の言葉を聞かれるし、夢も共有している。何も隠し事ができない。
三時過ぎ、店に電話がかかってきた。三佐子さんが受話器を取ったが、工場長が僕と話したいと言っているらしい。
「バイト君の言うとおりじゃった。ワシも馬に蹴られて死にとうないけん、罪滅ぼしをしたい」
「罪滅ぼしとまでは…」
「いやまあ、あの子らが、その店でパーティしたいと言うとるんじゃけど、明日の夕方、貸し切りはできんかね。急で申し訳ない」
「あ、いいですね。ちょっと待ってください」
受話器を塞いで、三佐子さんにそのことを伝えた。三佐子さんは両手を上げて、丸を出した。
「三佐子さんの了解を得ました」
「そう。料理は任すね。五万円、ワシが払うけん。あ、なんか、あの子らが喜びそうなことがあったら、やっちゃってや」
「三佐子さんが二万円でいいと言っています」
「余るようなかったら、なんかプレゼントでも作ってやって。あの子ら、とにかく、その店のファンみたいなんよ」
「はい。頑張ります」
電話を切った。大仕事を請け負ってしまったが、ものすごくうれしい。
「お兄さん、いいことしたね」
「勇者ヤマショウ、やるじゃん」
「三佐子さん、リンダさん、料理とプレゼントと喜びそうなこと考えて」
「丸投げかい!」
「警察官が考えるよりええじゃろ」
「勇者ヤマショウが警察官だということ、すっかり忘れとったわ」
とは言え、二人ともやる気満々だ。
六時前、仕事を終えたグエンさんとグエンさんが現れた。
「ホーさんとレーさんから、電話があって、聞いた。この店のバイトクンが工場長に話しをしてくれたと」
「バイトクンって、僕のこと?」
「ごめんなさい。ミサコさんのボイフレン。名前を知りません。教えてください」
「ヤマトと言います。よろしく」
「ヤマトさん。ありがとう」
「いえいえ、日曜日のパーティでは、何か希望がありますか」
「はい。私たちは希望に満ちています」
「なんか、意味が違うな。リンダさん、通訳お願いします」
リンダさんが通訳した。グエンさんたちは、流暢な母国語を話す日本人に、驚いているようだ。
「サンザ。工場の同僚を十人くらい呼びたいみたいよ」
「じゃあ、立食にしようかね。リンダ、現地の味のアドバイスしてね」
「御意御意」
店を閉めようとすると、母親から電話がかかってきた。「今日はうちで四人で食事をしないか」と言う。三佐子さんとリンダさんは「せっかくなので行かせてもらおうか」と言うことになった。
明日は、夢で見た「七月十三日」。三佐子さんは「臨時休店」の貼り紙をした。
三人でぎふまふ号に乗り、うちに着いた。母親はキッチンで忙しそうに料理を作っている。
「お母さん、お言葉に甘えてすみません。お手伝いしますよ」
「いやいや、来てくれてありがとう。もうできるけん。座っといて」
リビングのテーブルには、どっさり盛られた夏野菜のサラダが四皿前並んでいた。
「広島の人、『多い』とか『濃い』とか発音できんで、『おいい』、『こいい』って言うじゃん。母さんの料理は、だいたいそれ」
「お母さんの料理に、そんなこと言わんの」
三佐子さんに
母親は、テーブルの真ん中の鍋敷きに、これまた具沢山の鍋を置いた。
「洋風牡丹鍋!」
「牡丹といえば、イノシシですか?」
「そう。昨日、四人で同じ夢を見たんでしょ。その記念に」
「そういえば、イノシシが出てきて、桃太郎がやっつけましたよね」
「まさか、これは僕が夢の中で倒したイノシシの肉が、現実化したものとか?」
「ということにしてもええよ。実は、熊野で知り合いがジビエ専門のお肉屋さんを始めてね。試してくれって、赤身の部分を一ブロックくれたんよ」
「へえ。イノシシあんまり食べたことないです。スープにしたんですね」
三佐子さんが興味深そうに鍋の中を見る。
「そう。ちょっと切って、焼いて食べてみたんじゃけど、赤身は豚肉というより牛肉に近い感じがしたの。少し硬いので、テールスープ風にしたんよ」
「なるほど、閃きましたね」
三佐子さんが「この半透明の野菜は大根ですか」と尋ねると、「ふふん。これ、冬瓜なんよ」と得意げな母。そこに、リンダさんが「冬瓜! 塾長の小説にしつこいほど出てくるけど、こんな感じなんですね」と反応した。
「テールスープに冬瓜って、意外な組み合わせですね」
「意外な組み合わせが、新たな料理の扉を開く!」
「名言ですね」
「調子に乗るからやめて。グルメドラマの決め台詞よ。母さん、すぐに何でも混ぜるんじゃけん」
母親は四人分を深めの皿によそって、出した。
「いただきます!」
「美味しい! お肉の最初の歯ごたえと解け感がいいですね。冬瓜も適度に味を吸って」
三佐子さんが一番に感想を言った。確かに美味しい。
「ありがとう。塩コショウベースだけど、ねぎ、玉ねぎ、にんにく、生姜。これでもかって言うくらいの臭い消し。さらには、山翔が三佐子さんにもらったローリエも入れて、じっくり三時間煮込んだよ」
「本格的。確かに、テールスープは香り付けが大事ですね。ホント、美味しいです」
「三佐子さんに褒めてもらった。うれしい」
食事を済ませると、昨夜の夢の話になった。
ストーリーを確認すると全く同じ。時間も同じだったと分かった。
「三佐子さん、リンダさん。今夜、うちに泊っていかない?」
母が言い出した。
「え?」
「昨日の夢、途中じゃったじゃろ。今日、続きがあるんじゃないかね」
「母さん、何言ってるの?」
「お母さん、私も続きがあると思います。見終わったら、一緒に起きて、明日の行動について作戦を立てましょう」
と三佐子さんが言い、全員が賛成して決定した。
僕は、テレビドラマの続きを見ていたが、三人はリビングで楽しそうに話している。途中、武瑠の話になったようで、耳を澄ましたが、「ごめん。話さなくていいのよ」という母親の声だけが聞こえた。リンダさんが笑える話に戻していた。
三佐子さんがお風呂に入るとき、なぜか、リンダさんから「覗くなよ」という心の声が届いた。「覗かんて」と返すと、「デバカメ刑事(でか)の話は全部聞いた」と言う。「三佐子さんはスケベ刑事って言うたんよ。デバカメって何や?」。
三佐子さんとリンダさんは、母親のジャージを着ている。袖も裾も短い。二人ともかわいい。そして、テレビの前に、マットレスとタオルケットを並べて四人で眠ることにした。
「何かの儀式みたい」
そう言う僕に、三佐子さんは言った。
「お兄さん、大蘇鉄を出して。一緒に食べましょう。あの木の実には、夢と現実をつなぐ霊力があるんよ、きっと」
リンダさんが、「集団自殺みたいだ」と言って苦笑いした。
夢を見始めた。極楽天神の滝の前に四人が立っている。昨日の夢の続きに入れたようだ。現実の記憶を引き継いでいる。
時計を見ると、正午。
「三佐子さん、あの呪文を!」
「呪文?」
「蒸留器の前で唱えた、ナムナムってやつ」
「分かった! あれね」
「そう、あれ!」
「ナムアフ・サマンタ・ヴァジュラナム・ハム!」
手を前に振り、滝を指さすと、滝の裏側が光り出した。水の向こうの岩壁が、鏡にでもなったのか、僕と三佐子さんの影がぼんやりと映る。二人は滝壺に入って、そこに近づく。
よく見ると、それは鏡ではなく、すりガラスのように透けている。
向こう側から呪文を唱えたらしく、ガラスがクリアになった。
…武瑠?
向こうにいるのは、武将と忍者の恰好をしているが、武瑠と三佐子さんに見える。しかし、僕の横にも三佐子さんは確かにいる。
「武瑠なのか?」
三佐子さんと母親が同時に声を上げた。
「武瑠君!」、「武瑠!」。
母親も滝壺に飛び込み、落ちて来る滝の水に打たれながら、壁を叩いた。声は聞こえないようだが、向こうからも見えている様子。こちらに向かって何か言っている。
「リンダさん、鍵を開けて!」
「私? 鍵?」
「リンダさんはこの壁を開ける方法を知っているはず」
「知らんよ」
「思い出して!」
リンダさんは、胸のペンダントの鍵を握った。何かが憑依したのか、教皇が手首を切ったときの表情になった。そして、滝壺の水に潜った。ガラス壁が自動ドアのように左右に開いた。
向こう側から風が吹き出し、水が大量に流れ込み、四人は後ろに吹き飛ばされた。
「お兄ちゃん! サンザちゃん! 母さん! リンダちゃん!」
間違いなく武瑠だ。
「武瑠君!」、「武瑠!」。
全員が立ち上がり、武瑠のところへ走った。
「こっちには来れん!」
武瑠のその声を最後に、夢は消えた。
四人は同時に飛び起きた。三佐子さんと母親は涙を流している。
「武瑠がおった!」
「武瑠君がいました」
四人は夢の内容をすり合わせ、同じ夢の中にいたことを確認する。
三佐子さんはいつもと様子が違う。涙を流しているだけではなく、息を切らせ、目は泳いでいる。
「お兄さん、明日、現実で武瑠君に会えるかね」
「現実で? それは分からん」
「会いたい。会ってちゃんと話したい」
「そんなこと言うても」
感情の大波に溺れそうな三佐子さん、母親とリンダさんが両方から背中を撫でている。
顔を手で覆い、下を向いて、嗚咽。そして、ついに爆発した。
「私、やっぱり、お兄さんとは結婚できん!」
…プロポーズもしてないのに、ふられた。
「私、武瑠君と終わってない。お兄さんに、また、同じことをしてしまう。塾長に託された店もある。岡山には行かれん!」
三佐子さんは混乱している。「同じことをしてしまう」の意味はよく分からない。
「三佐子さん、落ち着いて」
「落ち着けん! 落ち着けるわけないじゃん! 謝って許してもらえることじゃないんじゃけん! お兄さん、私。リンダ、私。お母さん、私。どうすればええん?」
泣きながら、喚き散らす三佐子さん。僕も少し、大きな声を出す。
「三佐子さん! 三佐子さんは一生、武瑠との約束や塾長のエンディングノートに縛られて生きていくん? 僕と結婚せんでもええけど、三佐子さんは三佐子さんの生きたいように、人生を生きたらええんじゃないん?」
「分からん。どうしたらええか分からん。もう、死にたい!」
リンダさんは口を結んで、死にたいと言った三佐子さんの頬を思いきり叩いた。
「サンザ、落ち着け! 落ち着きんちゃい、三佐子」
背中を擦っていた母親が言う。
「三佐子さん。武瑠は死んだんじゃと思う。さっきの夢で、武瑠はこの世におらんことを確信したよ」
「お母さん…」
泣きじゃくる三佐子さんを母親が抱きしめている。
僕はリンダさんと台所に行って、セントジョンズワートティーを淹れた。大蘇鉄を添える。激しい動揺を鎮める。三佐子さんも落ち着いた。四人とも朝まで夢を見ずに眠った。
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