第12話 迷い晴れ

「これはエグすぎ…」


美優が口を押えながら後ずさりした。


「こんな酷いことをして…」


紗菜は変わり果てた立花の姿を見て、体調が悪くなったのかその場に座ってしまった。


「絶対に許さない、明斗くんはこんなことまでする人だなんて思わなかった、もう私は迷わない」


「初芽の迷いってなんだ??俺と別れることか?それとも俺を殺すことか?」


「明斗くんと別れて、明斗くんを正すこと」


「そうか、俺もそろそろ別れたいと思ってたから別れようか、でも俺を正すことなんて不可能だ」


「私はきっとでき「秋、立花に近づくんじゃない俺のだよ」」


初芽が会話をしている最中、俺はやっと放心状態から解かれた。

そして、立花の元へ向かおうとしたが止められてしまった。


「立花…ごめん、俺のせいでこんな目に」


「意識失ってるから聞こえないと思うよ〜」


「俺は明斗と会話したいんじゃない、立花と会話したいんだ、少しは黙れよ」


「俺にそんなこと言うとはバカかお前は」


「立花…返事をしてくれ、起きてく「いてぇ…」」


振り返ると初芽が明斗を殴っていた。


「何すんだ!?」


「黙ってと言われたでしょ、私はこう見えて喧嘩は得意なの」


「強い女は好きだけど、俺を傷つける女は嫌いだよ元カノ」


「私もあなたみたいな人は嫌いよ元カレ」

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