第10話 意外な助っ人

絶対立花を助ける。

そしてあいつを殺す。


「そんなこと考えないで」と言う立花の顔が、声が俺の悪に向かっている心を止めてくれた。


立花は俺を助けるために過去へ戻った。

そして誤発射させたのも時間を止めたのも、他の魔法を使う薬とかを使って発動させたのかもしれない。

過去の俺と立花がどうやって出会って、なんで俺を助ける決断をしたのかわからない。

立花に聞きたいことたくさんあるから絶対に死なせる訳にはいかない。


ピンポーン


チャイムの音が鳴って2階からドアを確認するとそこには初芽、美優、紗菜が居た。


「どうしたんだこんなところで、早く帰れ!」


2階から叫ぶも3人はニコッと笑っていた。

そしてドアを開けて家の中へと入って来た。


「なんで来た?早く帰れよ、やばいのが来るんだ」


「知ってるよ、私は秋くんを助けるために来た!」


初芽のはとても笑っていた。


「私は秋くんのことが好きだったけど明斗は私のことが好きだった、だから明斗はいちいち秋くんにちょっかい出てたんだよ、」


「何言ってるんだ?」


「私は秋くんを守るために秋くんを無視して、明斗くんと付き合った、まぁ立花さんが教えてくれたことで、それを私が信じたから今があるの」


「それはわかったとして、なんでこの2人まで?」


「私のことを心配して着いてきちゃったみたい…危険って言ったんだけど一緒にいたいって言っててどうしようも出来なかった…」


「そうなのか、話はわかった」


「立花さんは今どこに?連絡があってここに来たんだけど」


「立花は「おーい、秋ー、来てやったぞ」」


明斗の声が家中に響き渡った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る