第9話 真実

朝起きると明斗が1週間後に退院出来るというニュースは色々な所で出回っていた。

ネット記事では"衝撃の事件から復活した期待の星”と書かれていた。


「いよいよ退院か、どうなるかな」


コーヒーを口にしようとしたらスマホから着信音が聞こえた。


「もしもし」


「できるだけ遠くに逃げて」


「立花どうした?」


「秋くんが明斗に殺される」


「殺される?またかそれ」


「私は秋くんが殺されるのを7回見たの」


「もしかして予知する魔法でもあるのか?」


「私の魔法は過去に戻る魔法だよ」


「そうなのか、すごいな」


「秋くんの死を回避する方法をずっと探してた」


「じゃあこの前、立花が家に来たってのは俺が記憶として覚えてたってことか?それとも立花が幻覚を見せてたのか?」


「多分、秋くんが記憶してて幻覚が見えた?と思う」


「そうか」


「なんでそれを言う気になった?」


「それは「グサッ…」」


「立花?いまの音はなんだ?」


「グサッ、グサッ、グサッ、グサッ」


「おい、立「秋くん、逃げて…」」


「どういうことだ…立花…どこにいるんだ!」


「俺の横で血だらけで倒れてるよばーか」


その声で俺は今までに感じたことのない恐怖を味わった。


「明斗お前、立花に何して「邪魔者を排除しただけだよ文句ある??」」


「今どこにいる、殺しに行くから待ってろ」


「その言葉そっくりそのまま返したいけどさ、居場所わかっちゃってるんだよね〜だから今からそっち行くわ」


ブチッ

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