第8話 嫌な知らせ

朝学校に行くと何故か騒がしかった。

その理由は重症だった明斗が意識を取り戻したからだ。

ゆっくりなら話すことも出来るらしい。

それを聞いた俺は少し怖くなった。

また何かされると考えてしまった。


「まさかこんな早くに復活するとはね〜」


立花がそう言いながら俺の隣にの席へ座った。


「そうだな」


立花の方を見ると初芽が教室へ入ってきたのが見えた。


「おはよう!」


「おはよう」


俺は初芽に言葉を返し立花の方へと目線を戻した。


「立花さ、なんで俺の事助けてくれるんだ??」


立花は突然俺から目を逸らした。


「秋くんのことが大事だから助けたの、」


「俺の秘密を言う前はまだ話したことすらなかった、関わったことの無い他人を助ける理由が俺にはわからない」


「わからなくていいよ、私がわかってるからそれだけで十分!」


「あのさ「もう教室戻らないと!」」


そう言うと立花は自分の教室へと向かって行った。


「俺が聞きたいことある時って、なんでこんなにタイミング悪いんだろ」と呟きながら授業の用意をした。

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