第7話 寝ぼけていた

「お兄ちゃん起きて!」


妹の夏海に起こされるのは久しぶりだ。

でもなんで休日に起こされるんだ??


「お兄ちゃん彼女いたの??なっちゃんにも教えてほしかったよ!」


「彼女??」


「うん!とりあえず早く玄関来てよ!」


夏海に手を引っ張られた俺は、整える準備を与えられないまま玄関へと着いてしまった。


「パジャマで来るとは思ってなかったよ!」


「やっぱり立花か」


「お兄ちゃんの彼女さんめっちゃ可愛いね!」


「あははは!」


「笑ってないで否定しろよ」


「別にいーのいーの!」


「とりあえず支度するから待っとけ」


「了解!」


休みの日に家に来るほど重要な話でもあるのかと考えながら急いで支度をする秋。

支度を終え玄関に来てみるとそこに立花はいなかった。


玄関を通りかかった夏海に聞いてみると「だれ?そんな子知らないし、誰も来てないよ〜」と言っていた。

これは一体何が起きているのかと考えるも、どうしようもないから立花に連絡してみることにした。


私が秋くんの家に??

そんなわけないじゃん!

秋くんの家なんて知らないよ!

もしかして寝ぼけてたとか?


そんな返信が返ってきた。

俺は寝ぼけていたと思い込むことしか出来なかった。

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