異世界転生したら【経験値1固定】という最底辺ゴミスキルを持ってましたが、俺だけ経験値を売れるっぽいので売ることにしました。街では俺とデートすると簡単に誰でも強くなれると広まってるらしいです。
第20話 勇者パーティ候補が来ました。可愛いです
第20話 勇者パーティ候補が来ました。可愛いです
翌日。
外の掃除をしていたはずのニナが扉をコンコンとノックした。
「ご主人様ー、ニナお客さん連れてきたよ褒めて褒めてー」
とニナが4人の女の子を連れてきていた。
その先頭にいた人物は見覚えがある。
エルザだった。
「ありがとうアイル。君のおかげで私は勇者パーティの候補に選ばれたんだ」
そう言って後ろの子達に目をやる。
紹介するらしい。
「この子達も勇者パーティの候補でアイルの事を話したら前から気になってた、と言っていたので連れてきたんだ」
彼女がそう紹介したら女の子達が俺によってきた。
「きゃー!!!アイル様本物なんですか?!」
「うわー本物だー!!すごーい!!」
「私も楽して強くなりたいですー!!!デートするだけで強くなるんですよね?!」
そんなふうに寄ってきたのをエルザが引き剥がしてくれた。
「やめないかみんな。アイルが困っている」
「えー。いいじゃんアイル様何も言ってないしー」
そう言って反抗する女の子。
うん。俺は困ってないしもっと俺を崇めて欲しい。
こんな美少女たちに囲まれて喜ばない男なんていないよ。
「なぁアイル。今日は経験値を買いに来たんだが」
エルザにそう言われて俺は経験値がいくら欲しいかを聞く。
「正直経験値なんていくらあっても困らないからなぁ」
そう呟くエルザだが一応俺はレベル60までしか上げないようにしてる。
バランスって大事じゃない?ってそう思って。
実際60までレベル上がればクエストで困ることなんてないし。それ以降は正直趣味の領域だ。
「とりあえず強くなりたいのなら俺は60がオススメって言ってるよ。正直それ以上必要ないからね、この世界だと」
前のシノみたいに人と戦うなら上限無しでガンガンレベルあげた方がいいのも確かだけど。
「では、全員60で頼めるか?金貨10で足りるだろうか?今回は同行はいい」
そう聞かれて頷く。
「余裕だよ余裕」
俺は全員にパーティ申請を送り経験値を注いでいく。
「はい、終わり」
「わーー!!!ほんとにレベル上がってるー!!!」
少女達が喜んでいるのを眺める。
俺が待っている間にやっていたのは、少女たちの観察だけ。
お胸とお顔ウォッチングをするだけでお金が貰えるなんて最高だよね異世界は。
「アイルさん私の顔見てた。好みなのかな?」
「アイル様の好みは私だよ」
「いや、私だね」
みたいな事を3人はコソコソ話し合っていたが。
丸聞こえだ。
それに俺は優劣をつけるつもりはないよ。
みんな違ってみんないいのだ。
そうAとかBとかCとかどれがいいじゃなくて全部いいんだよ。
AにはAの良さがきっとある。はずだ。
「ありがとうアイル」
そう言ってエルザは皮袋を渡してくる。
「じゃあ、また来るよ」
エルザは3人を連れて店を出ていった。
その3人を見ながら俺の脳みそがもっと女の子を眺めていたいなぁと変態なことを考えていた。
いや、変態では無い。普通のことだろ女の子の顔と胸と尻を見たいと思うことは。
「閃いた」
「何が?」
奥からでてきたイレーナに聞かれた。
「女性向けにもっと素晴らしいサービスを提供しようと思ってさ。ふへへへ」
善は急げだ。
俺はギルドにこの前行ったダンジョンの温泉を取ってくるように依頼を出した。
この世界のアイテムポーチは幾つだってアイテムが入る。
何リットルだって持って来れるさ。
その間に俺は店の裏口から裏手に回った。
裏はそこそこ広い空き地だ。
現在何も使われてない俺の土地。
ボロ屋を買った時に付いてきた空き地だ。
ここを改良する。
魔法で穴を掘ってその下にいつもの焚き火を設置。
その後その上に大きな浴槽を置く。
あれだ。俺がやろうとしているのは温泉をここに作ろうとしている。
「俺は前々からスライム達をただ無心で燃やしていくことに何か罪悪感を抱いていたよ」
「そうなんだ」
ほんとに?と聞きたそうなイレーナ。
嘘だ。何となくその場のノリで言っただけ。
そうやって話していた時、ゴンゴンゴンと扉を叩く音が鳴ったので玄関まで迎えに行った。
そして依頼を引き受けてくれた女冒険者を連れてきた。
女冒険者なのはあれだと思う。依頼の内容が湯を取ってくるだけの簡単なものだからだと思う。
男の冒険者はモンスター退治の方が好きらしい。
「取ってきた湯をこの浴槽に入れてくれ。入り切らない分は」
そっちの予備用の容器に入れてくれ、と指示を出す。
「そ、それだけでいいの?」
「あぁ。それだけ」
そう言って女冒険者に報酬を渡した。
「あ、ありがとう!すごいいい依頼だったよ!」
礼を言って女冒険者は帰って行った。
そうして最後の仕上げをしていると温泉が完成した。
入る人のプライバシーを考慮して勿論屋根とか背の高い壁はつけた。
そのままスライム自動討伐システムを起動する。
余り人には見せたくないので、スライムが討伐される様子は外から見えないようにしてある。
スライムの討伐が火により進みその火が同時に温泉を温める、なんと画期的なシステム。
「す、すごい!温泉が出来ちゃった!」
驚くイレーナに
「入ってみたら?」
と勧めると同時に作っていた脱衣所に向かっていってタオルで体を隠しながら入っていった。
「あーきもち〜。アイルほんとに頭いいよね〜」
俺の探究心を侮らないで欲しいな。
そう思いながら俺もその場で服を脱ぎ散らかす。
ほら、お客さんが入る前に火加減大丈夫か、とか見ないとね?
「何処で脱いでるの?」
「いいじゃんいいじゃん」
細かいこと気にするなと言うように俺も温泉に入っていく。
イレーナの横に移動しながら浸かる。
「ふ〜」
今もこの世界の何処かで命かけてレベリングしてる人がいると思うと可哀想だなぁ。
大変そうだよなぁ。
俺はこうやってボケーっと可愛いイレーナの裸見てるだけで経験値溜まるからなぁ。
【アイルがスライム30体を撃破しました。アイルが経験値を30獲得しました】
【アイルの経験値シェアが発動しました。イレーナが経験値を30獲得しました】
ごめんなさい神様。
このスキルずっとゴミスキルかと思ってましたが、俺的には超神スキルでした。
ありがとうございます神様。
この温泉のおかげで明日から女の子がいっぱい来ることでしょう。
楽しみです。
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