第18話 エルフの奴隷が欲しい
シノとの模擬戦の後。
店まで戻ってきた俺は店をクローズにして1人エルフの奴隷を買いに来た。
イレーナは家事をしてくれているけど、いつもしんどそうなのでもう1人欲しいなぁと思って。
ちなみに俺は戦力外通告だ。いや、そもそも面倒だからやりたくないんだけど。
ルゼルは居候してるけど基本的に冒険の方に出ていてこっちに帰ってくるのは夜だけだから家のことは殆どしてくれない感じだ。
その代わり俺に報酬分けてくれるし、俺の店のことみんなに話してくれてるみたいで最近は客も増えてきた。
そして俺の懐もジャラジャラってわけ。
そんなことで奴隷を扱っているらしいという店に来たわけだけど。
「いらっしゃいお客さん。最近噂の経験値屋さんだよね?」
「噂かは知らないけど。そうだよ。とりあえず今売れる分のリストをくれ」
答えると手をすりすりしながら今買える奴隷のリストを手渡してくる商人。
フー、フーと鼻息が荒い。
「どれも高いな、買えなくは無いけどさ」
「当店で取り揃えているのは上玉ですからね」
そう言って媚びてくる商人。
「でも、みんな可愛いなぁ」
そう呟いていると
「えぇ、美人な奴隷を取り揃えておりますから」
と口にする商人。
「このリスト全員くれ、なんて言えたらいいんだけどな」
「それでしたら割引しますよ旦那。もっとも金額が足りないでしょうけど」
「いや、足りるんだよねー多分。それよりも顔と名前覚えらんないんだよね多分」
その言葉に何故か驚愕している商人。
最近の俺の懐はそれくらいヌクヌクしているという訳なのだ。ユイがかなり貢いでいってくれているから。
それにしてもみんな魅力的で決められないな。
「よし、サイコロで決めるよ」
「さ、サイコロぉ?!」
驚く商人にサイコロを持ってきてもらった。
「おりゃっ!」
机に投げつけて出た目を見る。
それからリストに割り振った数字を見ると。
「ありゃま。やり直しますかい?旦那」
俺と同じ番号の奴隷を見た商人に聞かれた。
それは左手のないエルフだった。
ちなみに手がない以外は金髪ちょっと幼い顔、デカいでかなり好みだった。
「運送途中にワイバーンに襲われちまいましてね。無くなっちゃたんですよ左手。こんなんじゃ夜の相手も満足に出来ねぇんで買い手がつかなくて」
商人が言うには冒険者として使っても戦力にならないらしい。
「出たとこ勝負だよ。この子にする」
俺は驚く商人に連れられて奴隷が敷き詰められた地下牢にきた。
地下牢のくせに意外と衛生的だな、という話をする。
「そりゃまぁ。商品ですからね」
そう答えた商人だったが俺の買う予定の子だけは違ったようだ。
リストの写真と違ってやせ細っていた。
「買い手付かないんで飯も与えてないんですよ。逃がす訳にもいかねぇし、厄介もんなんで銀貨1でいいですよ」
そう言う商人に銀貨1を払った。
鍵を渡されたので迎えに行く。
「こんにちは」
「誰?お兄さん」
死んだような目を向けてくる少女。
綺麗だったはずの金髪も黒く汚れていた。
「君を買いに来たよ」
そう言って抱き抱えると連れていく。
ここまで痩せていたら満足に歩けないだろうし。
俺は商人に軽く礼をして少女を連れ帰ってきた。
家に帰ったけどイレーナもルゼルもいなかった。
買い物にでも出たのかな。
「まず、体綺麗にしよっか」
どっちかに頼みたかったけどいないなら仕方ないな。
いいか?やましいことではない。
必要なことなのだこれは。
「名前は?」
「ニナ」
そう口にするニナ。
そんなニナの着ていたボロボロの服を脱がす。
「ありがとうご主人様。ニナ自分で脱げないから」
「気にしないでよ」
そう言いながらニナをシャワールームに入れる。
「うわー、久しぶりのしゃわー」
頭からシャワーをかけてやる。
随分洗っていなかったのだろう。
直ぐにどろどろと汚れが落ちていく。
本当に雑に扱われていたらしい。
床が直ぐに真っ黒になる。
「痛かったら言いなよ」
「うん」
答えるニナの髪を洗っていく。
ギトギトだ。
かなり放置されていたらしい。
そのまま道具なんかを使って洗っていく。
「きもちー。ご主人様ありがとー」
そう言ってるニナ。
体を洗っていると
「ひゃうっ!」
ニナが反応した。
どうしたんだ?と思って俺は自分の触ってる場所を思い出す。
「わ、悪い。自分で洗ってくれるか?」
「え?き、気持ちいいのもっとして?ご主人様。もうしてくれないの?」
その後も変な声を出すニナの体を無心で洗う。
考えるな。考えてはいけないのだ。
その後綺麗に洗い終わった俺はニナの体を拭いて服を着せてやる。
ふふふ、死ぬかと思ったよ。
心臓が破裂しそうだったよ。
そう思って服を着せたニナの顔を真正面から見る。
身長は俺よりちょっと低いくらいだ。
多分年もそこまで変わらないんだけどこんなに幼女っぽいのは何でなのかと思って考えるとひとつの答えに行きあたる。
多分奴隷だからものを知らないんだ。これ
この世界では奴隷じゃない人以外への教育も十分に行われていないから奴隷がものを知ってるわけない。
あーもう、なんか頭がガンガンしてくる。
この子意外と発育いいしいい匂いしてくるようになってて。
もうさ。いいよね?
俺はもう引き下がれないよ
「なぁ、ニナ。もう1回シャワー浴びよっか」
「もしかしてまた気持ちいい事してくれるの?ニナうれしー」
「ちょっと痛いかもしれないけど、もっと気持ちいいことするよ」
俺はそう答えてニナを連れてまたシャワールームへ向かった。
ごめんなさい。もう我慢できないんです。
そうしながら思う。
この子の無くなっちゃった腕って経験値でどうにか出来ないんだろうか?って。
流石に無いままじゃ可哀想だし。
出たら試してみよっか。
とりあえずレベルあげたらなんか変わるでしょ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます