『特撮と怪獣 わが造形美術 増補改訂版』 成田亨

 ウルトラマンの生みの親、成田亨の自伝。


 いきなり冒頭から「ウルトラマンの墓標を建てました」なんてファンキーな文面が踊る。


 成田氏は自分の思想が大量に詰まったウルトラマンが、カップ麺のCMにでているのが相当気に食わなかったらしい。




 成田氏によると、「コスモスとカオス理論」という方法で、ウルトラマンを書いていたらしい。


 コスモスは秩序を重んじて、できるだけスッキリした顔つきである。

 コスモスと言えば、『ウルトラマンコスモス』ってのもあったね。


 逆に怪獣側はカオス側である。ゴチャゴチャ「していなければいけない」と。


 動物や昆虫をデカくしただけの造形には、「あれは怪獣ではない」と抵抗があったようである。


 特撮は子供が見るものだから、手足や首が増えたおぞましいものは作らないとも。

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映画愛好家の読書メモ 椎名富比路@ツクールゲーム原案コン大賞 @meshitero2

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