本編完結後

番外編1・水星の魔女フェス参加レポ

 本編は完結しましたが、番外編や小説の感想はぽつぽつ更新していくつもりです。

 今回はその第一弾として、八月六日(日)に幕張メッセで開催された「『機動戦士ガンダム 水星の魔女』フェス ~アスティカシア全校集会~」、通称水星の魔女フェスのステージイベントの参加レポをお届けしたいと思います。


 ステージイベントは昼の部(13:30開演)、夜の部(18:30開演)の二部制でしたが、私は昼の部に参加してきました。記憶をたどって書いているので、内容の抜け漏れ、一部台詞の間違い、前後のずれなどがあるかもしれませんがご了承ください。また、昼の部と夜の部で微妙に内容が違っていたらしいので、その辺りはtwitter(X)の皆様の投稿(#水星の魔女フェス で色々と出てきます)で補完いただけますと幸いです。それでは内容に入ってまいりましょう。


◆開催時間

13:30~15:50


◆プログラム

・オープニング(エラン&ラウダ)

・朗読劇1

 キャラクターの言わせたい台詞決闘

・シユイ 君よ気高くあれ

・休み時間トーク(ニカチュチュソフィノレア)

・YOASOBIビデオメッセージ

・シーズン1振り返り、生アフレコ

・アイナ・ジ・エンド Re:birthmack

・休み時間トーク(グエルラウダシャディク)

・yama slash

・シーズン2振り返り、生アフレコ

・アイナ・ジ・エンド 宝石の日々

・出演アーティスト挨拶

・一ノ瀬さん、lynnさん、能登さん挨拶

・朗読劇2

 みんなで歌おう 株式会社ガンダム社歌

・エンディング(祝福)


――――

◆プログラム詳細

・オープニング(エラン&ラウダ)

 今回、メインキャストで唯一欠席だったエラン役の花江さんがトップバッターで注意事項を色々説明してくれました。後ろの人の迷惑にならないようにとか、そういうフェスでよくあるような注意ですね。基本的にはエラン(4号)が喋り、それにエラン(オリジナル)とエラン(5号)が茶々を入れるスタイル。そしてペンライトの操作指南はラウダが。自分のパーソナルカラーの紫ではなく、グエルの赤を指定する(「兄さんを称える赤に!」と言っていました)あたり彼の性格が垣間見えました。花江さんにも来てほしかったなという思いはありましたが、他の声優陣と比べてキャリアや知名度が違いすぎて場の空気が変わってしまったかもしれないので、これくらい控えめな参加でよかったのかもしれないと後で思いました。


・朗読劇1|キャラクターの言わせたい台詞決闘

 全校集会に行こうとしているキャラ達の掛け合いでイベントが幕を開けます。まずは気乗りしないミオリネをごり押しで誘おうとしているスレッタ。そしてグエルとキャンプを楽しんでいる途中に彼が全校集会に行ってスレッタを手伝うと言い出し、是が非でも止めようとしているラウダ。司会をしているシャディクと一緒にいるニカチュチュが、ミオリネ達が到着しないのを心配しているパート。全校集会にノリノリなソフィとそれに巻き込まれるノレア(この二人は移動式トロッコで登場し、ソフィ役の井澤さんはキャラそのままのテンションで手を振っていました)。

 何とかミオリネを説得したスレッタと、ラウダに追いかけられるグエルが揃って登場したところで、ラウダが兄を巻きこむなとスレッタに食って掛かります。結局、二人はシャディクの提案で「平和的に」決闘することに。その名も「立会人を唸らせろ! セリフで決闘」。何故か傍観していたチュチュとノレアも巻きこまれ、発起人のシャディクも乗り気になり、スレッタvsチュチュvsノレアvsラウダvsシャディクの五人で争うことに。

 立会人はグエルこと阿座上さん(グエルの声優さん)が務め、五人が「自分が演じるキャラクターの、“人には見せられないやりたいことリスト1位”を決め台詞的に披露」した中で阿座上さんを最も唸らせた人が勝者となるシステム。

スレッタこと一ノ瀬さんが「寝ているミオリネさんの顔に落書きしたい」

チュチュこと富田さんが「ピンクのふわふわ花柄ワンピースが着たい」

ノレアこと悠木さんが「ソフィのやりたいことを一緒にやりたい」

ラウダこと大塚さんが「実は前髪をピンクに染めたい」

など、まああり得そうだけどいうほど人に言えないか? というラインナップを揃えてきた中(スレッタは素で言ってミオリネに怒られそう)、

シャディクこと古川さんが「もし機会があるなら、真っ赤に熟れたトマトになって君に齧られたい」

と言って会場大爆笑。一気に流れを持っていきシャディクが勝者に。若干の気持ち悪さも含め確かにこれは人には言えない、と納得の勝者でした。

 とはいえこれでスレッタはミオリネのサプライズのために用意していた持ち時間を奪われてしまいました。落ち込むスレッタですが、今後どうなる……! ということで朗読劇は後半に続きます。


・シユイ 君よ気高くあれ

 シユイさんが後方からトロッコで登場し、シーズン1EDを生歌唱。彼女は覆面歌手ですが、普通に顔出しして歌っていたことに驚きました。遠かったのでお顔は見えませんでしたが、特に隠してはいなかったと思います。歌はフルバージョンでした。前方スクリーンではシーズン1のダイジェスト映像+ED映像が流れました。


・休み時間トーク(ニカチュチュソフィノレア)

 MBSアナウンサーさんが司会として登場し、スレッタ&ミオリネ以外の女子メンバーが揃ってフリートーク。恐らく最もキャリアがある? 悠木さんがその場を仕切っている雰囲気でした。あまりこの四人で揃うことはなかったということで、新鮮とのこと。悠木さんが宮本さんに(ノレアがニカを暴行していたことに)謝っていたり、井澤さんがトロッコを楽しんだという話をしたり、富田さんがヤンキー座りをしても大丈夫なように、衣装さんと確認をしたという話などをしていました笑。※富田さんことチュチュは朗読劇中にリアルでヤンキー座りをしてニカにたしなめられつつ、会場の笑いを誘っていました。あっという間のトークは終了し、宮本さんの振りで次のパートへ移行。


・YOASOBIビデオメッセージ

 今回花江さんと共に不参加がわかっていたYOASOBIの二人から、ビデオメッセージが届いていました。フェスを楽しんでほしいという内容のあっさりしたもので少し拍子抜けしてしまいました。しかし、よく考えると彼らは水星の魔女の世界観そのものを作ったと言っても過言ではないので、彼らがもし来ていたらやはりその前後のパートが見劣りしてしまったと思います。結果的にこれくらい小出しの登場で正解だったのかもしれません。でもYOASOBIの生歌を聞いてみたかった感はありますが。別の水星の魔女のイベントで聞ける場があるといいですね。


・シーズン1振り返り、生アフレコ

 続いては映像つきのシーズン1振り返り。まさかのほぼ全話(メインキャストが絡むシーンはほぼ全て)生アフレコ付きでプレイバックしてくれました。私はステージから遠い席だったので、声優さんの表情などはスクリーン越しにしか見えませんでしたが、本来であれば何日かに分けて撮っているであろうアフレコを、一度やっているとはいえ通しで演じているのは凄いなと思いました。「声優」というだけあって本当に役者さんなんだなと感じた次第です。

 更にそれらのバックでは、オーケストラの生演奏が流れています。こちらも雰囲気があってよかったですね。ちょうど届いたばかりの「水星の魔女サウンドトラック」を聞いて予習してきたのですが、グエルの求婚シーンで「will you marry me?」が流れたときは笑ってしまいました。あのシーンは何度見ても「来るぞ、来るぞ……」というテンションになってしまうのですが、バックミュージックの存在に気づくとその感覚が増しました。

 そして、問題の十二話ではなんとプロスペラ役の能登さんがサプライズで登場。スレッタに「進めば二つ、でしょ」と語りかけるシーンは生で聞くと迫力が違います……さすがラスボス。水星の魔女は学園ものですが、大人たちが皆貫録を感じられるいい声なんですよね。プロスペラさんも好みのイケボです。シーズン1の中で、生で聞けて一番よかったのはプロスペラのシーンでした。


・アイナ・ジ・エンド Re:birthmack

 例の「助けに来たよ、ミオリネさん」のシーンから続いてアイナ・ジ・エンドさんが登場。シーズン2のED曲ですが、シーズン1終盤の雰囲気にもこの曲は合いますね。元アイドル(一応今もアイドルというくくりなのでしょうか)とは思えない野太い迫力のある声で、会場に声を轟かせていました。これは、ハマる人はハマりそうな声したね。twitter(X)で「アイナ・ジ・エンドさんの歌唱目的で来場した」とおっしゃっている方が何人かいらしたのも納得です。


・休み時間トーク(グエルラウダシャディク)

 シーズン1がひと段落したところで、今度は男子メンバーでのフリートーク。普段絡みが少ないのか、この三人だと仕切る人がいないのか、何だか女子メンバーの時よりぎこちない雰囲気があった気がします笑。フェスの物販コーナーで販売されていたヤギミルククッキーが楽屋に置いてあった話や、会場全体が熱気に包まれていて暑いという話、グエルのキャンプネタが擦られすぎ問題(本編で1~2話しか登場しないのに、キャンプグッズとしてグエルのステンレスマグが発売されたり、今回のフェス朗読劇でもキャンプしていたり)の話などをしていました。魔女ラジで男子メンバーのラジオをしたいという話も出ていましたが、その際には是非花江さんも読んでいただきたいところですね。「御三家ラジオ」ということでひとつ宜しくお願いします。

 おそらくここまでが前半戦(時計を見ていなかったので定かではありませんが)。ここから後半戦に移行します。


・yama slash

 後半のスタートに相応しく、yamaさんがシーズン2のOP「slash」を歌唱。他の方々と同じくフル歌唱でしたが、OP版と同じく「ひとつ怖気づいて後悔する将来よりもふたつ殻破って進めば広がる世界」が冒頭に来ていたので、このフェス限定のオリジナルバージョンだった可能性があります。ちゃんと歌詞を暗記してこなかったので、確証がもてないのが悔しいところです。修行が足りませんね……

 実は今回のライブで姿を拝見するまで性別がわからなかったのですが、おそらく女性ですよね? 挨拶していた際の地声と体格的に女性だと思うのですが、合っているでしょうか。もしそうなら、水星の魔女のOPEDは全部女性アーティストが手掛けていたことになりますね。これは、歴代アナザーガンダムで初なのではないでしょうか(確か宇宙世紀はZが女性アーティストのみだった気がします)。この辺りも独自性として押し出してもいいような気がしています。


・シーズン2振り返り、生アフレコ

 引き続き、アニメはシーズン2に突入。相変わらずすごい量の生アフレコ&オーケストラが盛り立てます。個人的にはグエルvsシャディクの直接対決シーンが生アフレコであるとは思わず、驚きました。何かのタイミングで古川さんが、「アフレコ当日は阿座上さんと口がきけなかった」と言っているくらいピリピリした環境で撮ったようなので、和気あいあいとしたこのフェスで再現できるものかと思った次第です。しかしそこはさすが声優さん。生で聞くと二人の迫力増し増しで世界に引き込まれました。

 また、何といっても最終決戦のキャリバーン参戦シーン。私はこの場面が一番好きなのですが、バックで「Liberation from the Curse(間違っていたらごめんなさい)」が流れる中彗星のように白いガンダムが画面に入ってくるところは、何度見てもテンションが上がります。

 そして、最後の場面。TVアニメでは「祝福」がエンディングで流れたシーンをどうするのだろうと思っていたら、アイナ・ジ・エンドさんが入ってきました。


・アイナ・ジ・エンド 宝石の日々

 YOASOBIに代わってストーリーの締めを務めたのは、アイナ・ジ・エンドさんの宝石の日々。私は恥ずかしながら、本編のどのシーンでこの曲が流れたのか覚えていないのですが(私は大抵の作品で、挿入歌の存在に気づかない人間です💦)、Re:birthmarkとは違うしっとりとした曲調で、大団円に終わりつつも今後も課題は山積みで、ミオリネとスレッタはそれに一つずつ対峙していくんだろうなというのを感じさせました。

 先ほども少し触れましたが、もしここでYOASOBIが登場して祝福を歌っていたら、完全にその場が「締め」の空気になってしまい後の出演者挨拶や朗読劇2に繋がらなかったと思うので、ここをアイナ・ジ・エンドさんに任せたのは正解だと思いました。


・出演アーティスト挨拶

 オーケストラと共にサントラに音声を吹き込んでいるClara Soraceさんと、サントラの作曲者である大間々昂さんが壇上に上がり、挨拶をしました。大間々さんはあまり人前に出る機会がなかったのか、緊張でかなり噛んでいたのがちょっとほほえましかったです。そしてシユイさん、yamaさん、アイナ・ジ・エンドさんも檀上に登りそれぞれ簡単に挨拶をしました。皆の挨拶は「ありがとうございました」の一言くらいだったのでずいぶんあっさりしているなと思いましたが、トップバッターだったシユイさんがデビューしたてで不慣れだったこともあり、アフタートークをする余裕がなかったのかなと思うなどしました。後の二人はそれに倣ってシンプルにしたとか。


・一ノ瀬さん、lynnさん、能登さん挨拶

 次に「休み時間トーク」に未出演だった主役三人が登場し、挨拶及びフェスへの感想、ファンへの感謝などを述べました。能登さん、プロスペラの時はイケボなのに地声は可愛らしい方ですね。ギャップ萌えしました。

 また、水星のイベントあるあるですが一ノ瀬さんが感極まって泣き出してしまい、言葉に詰まりながらも生イベントなので何とか来場客へのお礼を伝えきっていました。歴代のガンダムの中で、主役の声優さんががよく泣くのは水星の魔女くらいな気がします。ほほえましい空気が会場を包んでいましたが、私は思わず苦笑い。しかしその直後の朗読劇では完全に切り替えてスレッタそのもののテンションになっていたのは、さすが役者さんだと思いました。


・朗読劇2|みんなで歌おう 株式会社ガンダム社歌

 完全に締めの雰囲気になっていたところにグエルとシャディクが乱入。無理やり会場の雰囲気を朗読劇のほうへ戻します。

 次の場面転換では、決闘に敗れてミオリネへのサプライズの枠を奪われしょげるスレッタの姿が。それを見かねたミオリネは㈱ガンダムの財力を使ってフェスの放映枠を買い取ります。喜んだスレッタはいよいよ温めていたプログラムを発表。それはなんと、「みんなで歌おう! 株式会社ガンダム社歌」。一万人という来場客全員と出演キャストで例の社歌を大合唱し(しかも1回目はミオリネが口パクだったため、もう1回歌わされました)、人間サイズのエアリアルまで登場してさながら㈱ガンダムの謝恩会のような雰囲気に。

 全員がスタンドアップして「ガーンダム ガーンダム」を歌うというシュールな絵面でしたが、スレッタらしい企画と言えばらしいような気がします。


・エンディング(祝福)

 最後には出演者が全員壇上に上がり、祝福の録音音源が流れる中一言ずつ感謝の言葉を述べて、一ノ瀬さんの掛け声で「目一杯の祝福をみんなに!」のコールでイベントが締まりました。

 個人的には生アフレコパートが充実しており、迫力のある掛け合いが生で見られたこと、バックミュージックが素晴らしかったことが特に印象に残りました。人それぞれ印象に残った部分は異なると思いますが、参加してみてよかったです。



◆ステージイベント以外の感想

 また、ステージイベント以外にも物販スペースが設けられており、フェス限定グッズの販売や各種飲食物の販売、原画や水星の魔女EXPOの復刻展示などを行っていました。私は飲食物の購入で入手できるコースターを5枚手に入れたのですが、面子が「ミオリネ・グエル・ラウダ・ソフィ・ノレア」というスレッタから見たヴィランズばかり(嫁を除く)で笑ってしまいました。せっかくなのでスレッタは欲しかったのですがなかなかバランスの良い面子だったのでこれはこれでよしとします。なお、ノレアはダブったソフィと交換してもらいゲットしました。快く交換に応じてくださった方に感謝します。


 物販で特に注目を集めていたのは、ヤギミルクを使ったお菓子を作っている「PATISSERIE LAIT DE CHEVRE」のコーナー。私もステージイベント参加後に気になって並んでみたのですが、一時間待ったうえに直前でクッキーが売り切れてしまい、悔しくて後日通販でクッキー全四種類を取り寄せました。うち三種は甘くないクッキーで、夜食でも食べやすくエネルギーチャージされる感覚があり良かったです。皆さまも良かったら是非買ってみてください。お店自体は岩手県宮古市にあり、なかなか気軽に買いに行けない場所だと思うので通販がおすすめです(ダイマ)。


 また、魔女ラジで何度か話題になっていたプリマニアックスさんの香水コーナーもありました。香りのサンプルがあったので全員試してみたのですが、個人的にはやはりグエルの香りが好きですね。「森っぽい」とLynnさんが言っていたのも納得です。ナチュラルな香りで落ち着きました。反面、生理的に無理だったのがエラン(4号)の香りです。甘さが鋭く脳にガツンと攻撃してくるような感じで、苦手な香りでした。そして意外だったのが、シャディクがフルーティーでいい香りだったこと。いかにもな男性用フレグランスといった香りで、嫌いじゃないです。個人的にシャディクはもっとココナッツオイルのようなこってりした香りなのかと想像していましたが笑、案外爽やかな感じでしたね。銀座にある本店で香りのおためしができるようなので、興味のある方は足を運んでみては如何でしょうか。


 物販で並んだこともあり、ステージイベント自体は昼の部だったにもかかわらずほぼ半日幕張メッセに滞在していました。あまりリアルイベントには参加してこなかった系オタクなのでさすがに疲れましたが、充実感はありました。たまにはこういうのもいいですね。

 音楽フェスの類にも興味はあるので、今後は重い腰をあげて色々なイベントに参加して、経験を積んでみたいなと思った次第です。

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