第3話 グエルのプライド 感想・ミオリネ争奪戦からスレッタ争奪戦へ?
グエルオチ(二重の意味で)のせいで3話前半の内容が頭から吹っ飛んだため、もう一周見てきました。グエル、お前……
気を取り直して、感想メモへまいりましょう。
◆プロスペラとスレッタの母娘関係はオープンになっている
プロスペラは通り名ではなく、「プロスペラ・マーキュリー」という名前で通していることが明らかになりました。そして水星産まれ、水星育ち、結婚・出産も水星でしているという設定も判明。これらの情報をシャディクが読んでいることと、サリウス(シャディク父)からシャディクに、「お前は娘のほうを探れ」という指示が飛んでいることから、少なくともゼネリ家はこの事実を把握済みだとわかります。
母娘関係を明らかにしてもなお、プロスペラ=エルノアの関係性がばれないと踏んでいるのか、歴代仮面キャラ史上、正体がばれたらまずいランキングで上位に位置するキャラにしてはずいぶんオープンにしていますね。プロスペラはスレッタが自分の娘であることを隠しつつ暗躍するのではないかと思っていたので、これはちょっと意外でした。
プロスペラはスレッタと会話する時は仮面を外していましたが、スレッタは仮面ありver.のプロスペラを母と認識できるのかも気になります。手元に仮面はありましたし、外向きの用事で出かける際は仮面を常に被っているのでしょうから、知っている可能性は高いでしょうが。とはいえエアリアル=GUND-ARMという事実を娘にすら隠していることから、スレッタはプロスペラの仕事内容や思惑(復讐内容)を知らされていない可能性が大です。2話の審問会でプロスペラがデリング以下御三家に呼び出されていたことも知らないのでしょう。この情報格差が今後どう転んでいくのでしょうか。今のところスレッタは母に対して良い印象しか抱いていないようなので、それが変化した際彼女の心境がどうなるのかは見ものです。
◆「カテドラルのエースパイロット」とホルダーの関係性
空耳だったら申し訳ないのですが、ラウダ(グエルの弟)がグエルに対して、「カテドラルのエースパイロット、諦めていないんでしょ?」と質問するシーンがあります。カテドラルはprologueにも登場した、“モビルスーツ開発の秩序と倫理を守ることを目的とする監査組織(HPより引用)”です。スレッタの父を含むオックス社の面々の命を奪った、スレッタ母娘の直接的な仇でもあります。グエルがそこに行くことを目標としているのであれば、彼もプロスペラの「復讐」の対象になるのかもしれません。
あるいは学園の決闘勝者であるホルダーは、推薦なりなんなりで卒業後自動的にカテドラルに入社できるのかもしれません。今回ホルダーはスレッタになったので、その場合スレッタが推薦の対象となります。それはそれで、敵組織にスレッタを潜り込ませて崩壊させようとする、プロスペラの思惑な気がしないでもないですが。
カテドラルはprologueでの暗躍ぶりからしても、今後出てくるような気がするのでこのワードが次に出てくることがあれば要チェックです。
◆グエルは決闘に何をかけているのか?
劇中では「前回と同じでいい」と言っていたグエルですが、そもそも前回の決闘でグエルが何をかけていたのかは明言していなかったですよね? スレッタが突っかかってきたから受けて立つぜぐらいのノリだったように記憶しているのですが……「ミオリネを従わせる」とか「いうことを聞かせる」とかいう感じでしょうか。明言されていない上に、結局グエルは負けたのでわからずじまいです。
とはいえ決闘委員会の場では、スレッタもグエルも“大人の事情”(エアリアルの廃棄処分、スレッタの退学、ミオリネの結婚相手)を口にしていないのはよいですね。大人の事情が絡みまくりな決闘システムですが、少なくとも生徒だけしかいない場では、生徒同士のバトルであることを尊重しているように感じられます。
◆この世界は重婚ありなのか?
――グエルに同い年の異母弟がいる件
今回のエピソードのせいでグエルを応援したくなってしまったのですが、OP・ED映像からして公式がミオリネ×スレッタ推しであることは間違いありません。となると、このままグエルは噛ませ犬になってしまうのでしょうか……
それを考えるうえでひとつ気になるのが、グエルとラウダが同い年の異母兄弟ということです。「異母」兄弟なのに苗字が違うあたり、ヴィムは婿入りしたのか?(=グエル母がジェターク社の一人娘で、ラウダ母は別筋)という疑問もありますが、それはひとまず横に置いておきましょう。
同い年の異母兄弟のパターンとしてあり得るのは①ラウダはヴィムが不倫でできた子のパターン、②前妻(グエル母)に先立たれて後妻(ラウダ母)を迎えたパターン、③重婚ありで、グエル・ラウダ共にヴィムの妻の子ども という3つだと思います。個人的には①の線は薄いと思います。この場合ラウダはジェターク家から腫れ物扱いされそうですが、別に冷遇されているわけではなさそうなので。ヴィムもそこまでクズではないと思いたい。となると残りは②③ですが、よりありえそうなのは②ですかね。だとしても同い年の兄弟が生まれるペースで関係を持っていたというのは、子どもとしては微妙な心境でしょうが……スレッタがグエルと話している際に、お母さんというワードを出した瞬間、グエルがこぶしを握り締めていたので、グエルの母はヴィムに冷遇されているか、この世にいないかの可能性が高いように思います。
③の場合、スレッタにプロポーズしたグエルにも目が出てきます。この世界が重婚ありなのだとすれば、「ホルダー=ミオリネの婚約者」というデリングのルールを踏襲してでも、スレッタと結婚することができるわけですから。元ホルダーだったグエルが、デリングが作ったルールを忘れているはずはない(と思いたい)ので、それでもあえてプロポーズしたのは重婚ありだから、という可能性もなくはないのではないでしょうか。その場合、他のキャラクターもスレッタの正体を探るべく、彼女に近付こうとする可能性がありますね。特にシャディクとか。
プロポーズはその場の思いつきの行動で、後先何も考えていない可能性のほうが高い気はしていますが、それだとグエルがあまりにも報われない……その場合でも、決闘のルールに従いミオリネにはきちんと謝ったうえで、スレッタとは仲良くなってくれるといいなと思います(※個人の感想です)。
◆ダリルバルデの機能はあれだけなのか?
――ガンプラ発売が十二月ということは、隠された追加機能がある?
さて、3話で大活躍だったグエル搭乗機、ダリルバルデですがガンプラの発売が12月ということで、焦れているコメントが巷で目に付きます。確かに、今まで水星の魔女のMSは、登場タイミングからそう間を置かずに発売されてきたので、ダリルバルデの発売時期は遅いように思います。
考えられるのは、単なる「大人の都合(生産が間に合わなかったとか)」か、あの機体にはまだ隠された機能があり、ガンプラを発売するとネタバレになってしまうからといった理由です。後者の場合、ダリルバルデはまだまだジェターク社の最新鋭MSとして活躍してくれることになります。
せっかくの赤いMSですし、ディランザよろしく1話限りでの退場はもったいない。パイロットがグエルであり続ける確証はありませんが(グエルを見切ったヴィムが、ラウダに白羽の矢を立てる可能性もなくはない。意志拡張AIが搭載されているということは、パイロットの腕がいまいちでもそれなりに戦えるわけですから)、今後も活躍の場が出てくることを願います。
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