第2話 呪いのモビルスーツ 感想・御三家の登場と深まる謎
2話も面白かったですね。「ダブスタクソ親父」という名言(迷言?)が飛び出しtwitterのトレンド入りするなど、界隈もにぎわっておりました。
さて、引き続き気になったことをメモしておきます。
◆やっぱり結婚相手の条件は「御三家の御曹司」だったのか?
1話の感想で、ミオリネの結婚相手は「(御三家の御曹司の中で)決闘に勝利した者」という条件なのではなかろうかと考察していました。今回、ベネリット・グループのデリング総裁+御三家の党首たちによる諮問会が開かれていたことから、やはりデリングは御三家で物事を決める体制を築いているといえそうです。
となると、ミオリネの結婚相手も素性が知れた彼らの子息/筆頭から選ぼうと考えているのは自然の流れでしょう。失われたはずのGUND-ARM&スレッタという異端のコンビが、明示されていない条件を壊してしまったわけですが。
恐らくデリングは、(御三家の御曹司の中で)という条件が崩されてしまったことから、決闘を中止にしたものと思われます。作中ではGUND-ARMが使用されたからだと説明されていますが、GUND-ARMの存在・使用と決闘の勝敗は本来無関係なはずです。この辺がミオリネに「ダブスタクソ親父」と罵られている所以ですね。
次回はミオリネが文句を言いに行った甲斐あって、スレッタが再び決闘をすることになるようですが対戦相手が気になります。結婚相手探しの決闘ということであれば、御三家の誰か(例えばグエルと再戦?)と戦うかもしれませんが、GUND-ARMか否かを判断するための決闘ということであれば、アンチGUNDシステムを搭載したベギルベウの後継機が対戦相手として登場するかもしれません。そうなるとスレッタ・エアリアルはかなりピンチになるわけですが、どう切り抜けるのか見ものです。
◆ミオリネの逃亡を手助けしている人たちは何者か
護衛をまいたミオリネに声をかけ、地球への脱出を唆している恰幅の良い女性、何者なのでしょうか。見た目だけで言うとペイル社の共同CEOのひとり、カルに少し似ているようですが同タイミングで諮問会が開かれているので、別人でしょう。
ミオリネを諮問会場まで送り届けた後、ベネリット・グループの嫡子に恩を売っておいて損はないようなことを言っていたので、傘下企業か競合他社である可能性は高いですね。
気になるのは、ミオリネを地球まで送り届けた後どうするつもりなのか。人質にとりデリングを脅すか(効かなそうですが……)、そのままミオリネを匿いデリングにばれないように育てあげ、ゆくゆくはベネリット・グループの傀儡にするのか。ミオリネ自身が地球に伝手があるとは考えにくい(伝手があれば、そもそも怪しい人たちの脱出計画に乗ろうとはしないでしょう)ので、彼らがどうするつもりなのかはおいおい明かされるのかもしれませんね。
◆なぜエランはスレッタに興味をもったのか?
――ガンダム搭乗者という共通点
エランは2話で、ロウジが「(エアリアルの特徴は)GUND-ARMに一致する」といったニュアンスの発言をする前から「ガンダム」と口にしています。つまり、見ただけでエアリアルがGUND-ARMだとわかる程度の知識を有していたことになります。それは、彼がゆくゆくはガンダムのパイロットになることと無関係ではないでしょう。
ペイル社がGUNDフォーマットに可能性を感じており、GUND-ARMの開発が凍結された後も密かに自社データを持っていたのか、あるいは逆にアンチGUNDシステムを有したベギルベウの開発を行ったのがペイル社なのか。理由はわかりませんがエランの知識にはペイル社が一枚噛んでいそうですね。
――エランは身体をGUND化している?
00と比較した【考察1】でも少し触れましたが、エラン自身がGUNDを使用している可能性もあります。これはガンダムパイロットである点に加え、本人が他者とのコミュニケーションを取りたがらない点からも推察されます。すなわち、身体の一部を失いGUND化している=自分は五体満足の立派な人間ではない=他人と関わる価値がないと考えている可能性があります。
また、スレッタに興味を持ち、直接会いに行ったのも自分と同族=体をGUND化しているのではないのかと、確かめに行ったのではないでしょうか。アニメの描写を見ると「人として」スレッタに関心を持ったように見えますが、むしろエランの性格上、自分と同族なのかもしれないと思い確かめたくなったという線のほうが濃いような気がします。
◆レディ・プロスペラの正体
――スレッタはこのことを知っているのか?
水星のシン・セー開発公社のCEOとして登場したレディ・プロスペラ。中の人(声優さん)が誰なのかというメタ的考察を挟まずとも、prologueと「ゆりかごの星」を見る限り、彼女の正体はスレッタの母、エルノアでしょう。「ゆりかごの星」でエルノアは水星で出世して、多くの部下を持つ立場になった旨を描写されていますが、CEOということはもはやトップまで上り詰めていたことになります。
「ゆりかごの星」の考察にて、水星にはエルノア母娘の境遇やGUNDフォーマットの開発に理解を示し、受け入れた権力者が存在するのではないかと記していましたが、仮に今その人が生きていたとしても、プロスペラの部下ということになります。ヴィムの発言からして、3年前からすでにCEOの座についていたようなので、もはや彼女は、ひっそりと守られ日陰で生きる存在ではなくなったということでしょう。
娘とエアリアルを武器にデリングへ復讐を果たそうとしているエルノア(プロスペラ)ですが、果たして娘であるスレッタはそのことをどこまで知っているのでしょうか。「ゆりかごの星」を読む限り、学園への編入=母の復讐ということは知らなさそうなので、少なくともプロスペラの目的は把握していないようです。
しかし、一緒に水星で暮らしていたわけですから、自分の母が水星でどのくらいの地位についているのかは知っていてもおかしくありません。むしろ知っていて当然といえるでしょう。ただし、水星の人たちは彼女らを受け入れた時点で、エルノアの正体をある程度知っているわけですから水星の中で素性を隠す必要はないでしょう。となると、プロスペラという通り名と仮面を被ったあの相貌は、外向きの姿で、スレッタはあの姿を見ても母と認識できない可能性があります。
ネットではデリング=父の仇と知った時のスレッタがどう反応するのか気になるという声を見かけますが、他方で仇の娘であるミオリネとプロスペラは、2話で既に邂逅を果たしています。果たしてミオリネがプロスペラの正体(及び父親の所業)を知るのが先か、スレッタが母の復讐動機に気づくのが先か。どちらが先かによって物語の展開が変わってきそうなので、興味深いです。
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