第7話 ルビ――どこまで振るか、どう振るか

 ルビとは、フリガナのことです。語源は「ruby」。つまり「紅玉ルビー」のこと。欧文活字の古い名称の一つで、小さいサイズの文字のことを指します。それをよくフリガナに当てていたことから、次第にルビと呼ばれるようになりました。

 カクヨムでも、ツールの「記法と整形」のなかに「ルビ」という項目があります。これを用いれば、簡単にルビを振ることが出来ます。


【ルビの種類】

 ルビの振り方は、大きく分けて二つあります。

①総ルビ

②パラルビ


 ①の「総ルビ」は漢字全てにフリガナを振り、②の「パラルビ」は一部の特定の漢字にのみつける方法のことを指します。現代は、後者のほうが圧倒的に多いです。

 総ルビの場合は、何も考えず、漢字が出てきたら全てに付ければいいですが、パラルビを選ぶ場合は、ルビを付けるか否かを考える必要があります。



【パラルビの方針】

 ルビは作者の感覚で付けられることも多いと思いますが、実際には作品ごとに何かしらの基準が設けられています。出版社の基準に合わせたり、読者対象に合わせたりするようですが、カクヨムで実践できることを考えると後者の方法が最もやりやすいと思われます。


 例えば、子ども向けに書かれているものなら、それに合わせ、習っていない漢字にルビを付けるという方法がとられます。

 一方で大人向けの場合は、読めるものにも振られると煩わしいと感じることもあるので、読みにくいものや、誤読しやすいものに付ける印象があります。基本的には、難易にむらがないようにつけると良いでしょう。



【ルビは語単位に付けるのが原則】

 ルビは基本的に語単位・熟語ごとに付けるのが原則です。


(避けた方がいい例)

 

 年りん


(良い例)

 白湯さゆ

 年輪ねんりん


 例外もありますが、ここでの説明は省略します。

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