第10話

ボクたち3人は中3になった。

一美ちゃんの好きな先輩は、中学を卒業して、女子高生になった。

だから、中学では、また3人仲良く過ごしている。


卒業式の日に、一美ちゃんは、好きな先輩のところに行って

「先輩の制服のボタンを1つください~」

ってお願いしていた。先輩も

「今日で、この制服着るのも最後だから、いいわよ~」

って言って、制服のちっちゃなボタンを

「えいっ!」

って言いながら、引きちぎって、一美ちゃんに

「はいっ!わたしの制服のボタンよっ!一美ちゃんにあげるわね~っ」

って渡してくれてた。

「うわ~、ありがとうございます~。一生ず~っと大切にします~」

って、一美ちゃんも、めっちゃ喜んでいた。

「先輩、卒業しちゃうの、めっちゃさびしいです~。はやく、同じ高校に行って、また会いたいです~」

「早く来てね~。待ってるね~」


一美ちゃんは、ボクと麻琴ちゃんに

「先輩の女子高に、来年合格しないと...」

って言ってるから

「同じ女子高に合格して行けるといいね~」

って、ボクと麻琴ちゃんも真剣に思っている。

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