第5話
6年生になって修学旅行で別府温泉に行った。
辺り一面、湯煙の立ち込める、独特な景色と匂いの、素晴らしき良き温泉地だ。
「あやめちゃんは...どっちかと言うと...て言うか...もう、はっきり女の子だから、女の子といっしょに温泉に入りなさいねっ...」
って先生に言われた。
女子といっしょに温泉に入った。気持ち良かった。女子みんな、ボクのこと、女子のように思ってくれていて嬉しかった。
女子のみんな、ごく自然に、ボクといっしょに温泉に入ってくれている。ボクも女子と入ってると自然で落ち着く。体も女子みたいだし。曲線的で柔らかくて、めっちゃ女の子みたいな体をしている。だから、女子のほうで温泉に入ると、ボクらしくて落ち着く。
ボクは、ちゃちゃっと服を脱いで、温泉にザブーンと入ったら、ゆなちゃんも入っていて
「こっち、こっち~」
って言ってくれて、ゆなちゃんの横で仲良く温泉につかった。
ゆなちゃんも
「あやめっちは、本当に女の子みたいな体してるね~。めっちゃ可愛くて好きっ!」
って言いながら、ボクにギュッと抱きついてきた。
ゆなちゃんの裸も、めっちゃ可愛い。
温泉の中で、ゆなちゃんの可愛い裸に触れていて、気持ち良き。
温泉に入りながら、温泉玉子もみんなと食べて、めっちゃ美味しかった。
学校では、ゆなちゃんと虎岡君と、しゃべってるところを今では、見たことない。
もしかしたら、他の場所では、みんなの知らないあいだに会ったりしてるのかもしれないけど...
学校では、ゆなちゃんはボクとばっかり、しゃべったり遊んだりしている。
やはり、虎岡君は実家を継ぐから、そのための結婚相手を必要としているのかも。
まあ、みんなそれぞれの実家を継いだり、色々あるだろうから、その中で、みんな自分の道を進んで行ってるみたい。
小学生も、もうすぐ卒業。
5年生の時に、ボクのことを追いかけて抱きついてきてた、上級者の女子たちは今もう中学生になってて、ボクも、もうすぐ、中学生になって、また、その時の女子の先輩にも会えるかも。
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