幼馴染の彼が女の子になっていた件 √月詠


私、依加美月詠よりがみつくよは一週間半頃に高校生として、学園に入学する今をときめく少女である。

そして同じ高校に通う男の子で幼馴染の柊木楓奏ひいらぎかなでという腐れ縁の男の子がいた。



その男の子は、背は男子では平均より高めの168ぐらいで髪は目にかかるぐらいの長めで少し整えれば背の高い女の子にも見えなくもないぐらい整った女顔をしている。



子供の頃は一緒に友達ともはしゃいで遊んだ中なのだが今の彼はこれでもかってぐらい根暗で自分に自信がないのかいつも伏せて友達すらいない。



そんな私は卒業してから彼は少し落ち込んでるように素早く学校を後にして家に帰っていったので少し心配したが、友達との話や別れの時間も大切だったので構ってあげられなかった。



私も家に帰り明日から一週間半も時間があると思いこの時間で幼馴染であるかなちゃんと過ごそうと思っていた。でも私はかなちゃんに恋愛感情はなかったなぜなら

私は男性より女性の方が好きで幼馴染のかなちゃんにも話してはいなかったが私の親友の1人には中学校の1年に上がる前にバレてしまったので教えたがそれでも尚親友でいてくれる事に感謝している。



そしてその親友とは小学5年の時にクラスで仲良くなった女の子で今でも遊ぶ中なので実質もう1人の幼馴染と言ってもいいだろう。

そんな彼女は、敷原薙切しきはらなきりという女の子で、クールで真面目ちゃんだ。



私とは性格は反対と言っていいのではないかと思うけど、これがなんとも居心地がよくそれ以来付き合いも長くて有難い限りである。



その子と幼馴染であるかなちゃんとも付き合いはあるが余り喋らないので交流は皆無だけど、この期間に仲良くなるように私から呼びかけようと考えていた時に、幼馴染であるかなちゃんからまさかの連絡が来たのだ



『もしもし?つくちゃん?』



「かなちゃん?どうしたの?少し声が高いけど大丈夫?」



私は少し心配して返事をしてかなちゃんに問いかける



『僕は大丈夫だよ、それでね?つくちゃんに相談したいことがあるから、家に来てくれる?直ぐにとは言わないから来てくれると嬉しい...』



「?わかったよ、支度したらいくね。」



私は本当にどうしたのかな?と思いながらかなちゃんにそう伝える



『うん、待ってるから...』



かなちゃんがそう一言終え、連絡が切れる。

余り相談事とかが少なかったかなちゃんが私に相談したいと行ってくることに少し驚いたが何かあったのかと思い出来るだけ早めに支度をして出ようと思って急ぐ、出かける時にお母さんとあって呼び止められる



「あら、今からお出かけ?」



「うん!かなちゃんに連絡着て家に来て欲しいらしいから、行ってくるよ!!」



「そうなのね、あっ!そうだ!これをついでにみこっちに、渡してくれる?古いけど余っちゃったから渡して欲しいのよ」



「わかった!とりあえず帰る時には連絡するね。」



「よろしくね〜」



お母さんとそんなやり取りを知って私はかなちゃんの家に歩いて向かう、かなちゃんの家は私の家から家2軒挟んでの位置にあるのですぐにつく、そして私はインターホンを押して出てくるのを待つ



待っているとかなちゃんのお母さんの美琴さんが玄関から出てきた。



「つくちゃんいらっしゃい、待ってたわよ」



美琴さんがそう言って出てきて私は相変わらず綺麗な人だな心の中で思う、見た目はまだ30歳未満と言われても信じてしまうほど若く見えるから羨ましいと思ってしまうあれで35歳とかやばいでしょ!!

そしてあの腰まで伸びた黒髪にお肌のハリそして何よりあのお胸様!!ほんと眼福です!!私の理想とも言える姿をしてるからもうアレですよ!アレ!!誰に言ってるんだろ... はは...

あとはかなちゃんはやっぱりおかあさんに似ているなと思う、そう思想を巡らせて、私は美琴さんに挨拶をする



「こんにちは美琴さん、かなちゃんから連絡貰って来ました、それとお母さんからこれを渡してと言われたので、渡しますね、」



「あらあら!ありがとねまた後で私から連絡するから、上がってちょうだい。」



そう言われて私は玄関にあがり「お邪魔します」と一言言って上がる美琴さんからリビングにいると言われてリビングに向かいドアを開ける。そこに居たのはかなちゃんに似た女の子がマットの上で女の子座りしていた。



見た瞬間に脳に電撃が流れたような感覚が走ったそして理解した一目惚れしたのだと、そして私は目を見開きその姿を脳内に焼き付ける。

姿は美琴さんを少し幼くした感じで長く整ったストレートの黒髪に大きな瞳、ハリのある肌に私より大きなお胸様!!見た限りでは美琴さんより一回り大きいように見える



そして何よりあのあどけない表情もう完全に天使ですよ!!天使!!こんな子がいたら誰だって恋に落ちちゃいますよ!全くもう!!

そしてなにを血迷ったのか私は、にじり寄ってその女の子にあろう事か抱きしめてこう呟く



「やばい可愛すぎる!私のストライクゾーンど真ん中なんだけど!!

良かったら私と付き合ってくれませんか!!」



そう言うとその抱きしめられ私に見つめられている女の子はぽかんとしていてそれに気づいて私は、ハッ!して我に返る。

そして私はとんでもないことをしたと思い少し慌ててその女の子に頭を下げて謝罪する。



「ごめんなさい!余りにも私の理想像の姿だったのでついはしゃいじゃって!ほんとにごめんなさい!!」



私は何を口走っているのか分からないぐらいにテンパっていた為、素直な言葉が飛び交ってしまってもうなにやってるのかと自分で自分を貶めていた、そんな姿を見せていたにもかかわらず彼女は笑って一言



「大丈夫だよ。つくちゃん、見た目はかなり変わったけど、つくちゃんの親友で幼馴染の楓奏だよ。

訳が分からないと思うけど、今日の朝、起きたら体が女の子になっててね、それで相談できて頼れるのがつくちゃんしかいなかったから連絡したんだ。

体のことは来てから話そうと思って言わなかったんだけど、最初に話すべきだってねごめんね。」



私はそれを聞いてまさかの本当にかなちゃんなのかと思ってしまったがそれよりも先にあの抱きしめて、告白じみたことを言ったことに私は気が気じゃなくアワアワと慌ててしまっていたときに美琴さんが落ち着かせるように呟く



「つくちゃん、信じられないとは思うけど貴方の知っているかなちゃんで間違えないのよ。だからいつもどうり接してあげてね」



そんなことを言われて冷静に慣れる時間を貰えて少し落ち着いた、それでもやはり少しテンパったような喋り方になった



「はっ!はい!もちろんです!むしろ喜んで引き受けますよ!!こんな美少女になったかなちゃんと過ごせるならもうどうにでもなっていいぐらいに!!めちゃくちゃに可愛がって上げますから!!

むしろこんなご褒美を貰えるとか役得過ぎてホントどうにかなりそうです((ボソ...」



それを聞いたかなちゃんは呆れるでもなく軽蔑や不審な目をせずに穏やかに私を見つめて微笑んでくれていた。

そんな顔をしたかなちゃんがもう堪らなく愛おしくなってしまっていた私は照れたように少し俯いて恥ずかしいさを堪えていた。



そしてある程度落ち着いたところで今後の話と今のかなちゃんのことを聞くことにした



「まず、私から言わせてもらうけど、かなちゃん... 今下着とかはつけてるのよね?」



「うん/ / 一応母さんの下着付けてるけど、胸の方は/ / サイズが小さくて付けてないよ/ /」



そんな風にかなちゃんは言う、そんな姿も私からしたらもうね!最高なんですよ!女の子になった途端、こんなに可愛く見えてしまうとか私チョロくない?とは思うけど仕方ないんよ!!

もうこんなの見たらチョロくても単純でもいいと思わない!?私は悪くないもん!!

かなちゃんが可愛すぎるのが悪いんだから!!



そう心の中で思考して表では冷静にかなちゃんに言う


「なら、お店にいって測ってもらわないと行けないのよね。それならわたしとお店にいって見繕って上げるわよ。

色々と買う物も多そうだし、私がかなちゃんを手取り足取り導いてあげるから安心してね、美琴さん!!

かなちゃんを連れて下着やら小物を買いに行ってもいいですよね?私なら今の同年代の事なら把握してるので任せてもらえると嬉しいんですけど。」



内心思っていることとはかなり違うけどいい事言ってると思わない?でもよくこんなこと言えたなと自分で自分を感心してしまう

そんなことを言って美琴さんにバトンタッチしてみたら美琴さん良かったのか嬉しいそうに言ってくれる。



「えぇ、大丈夫よ。むしろお願したかったから助かるわ。あとでお金とかは渡すから色々とかなちゃんの事

気にかけてくれると助かるわ。それから月詠ちゃんの両親にも後でこの事伝えるから色々と助けてあげてね。」



そう言われたので私自信を持って呟く



「大丈夫ですよ美琴さん、どんと任せてください!!」



そんなことを言ったらかなちゃんが少し頬を赤らめて嬉しそうな目で私を見てくる

そして決心が着いたのか笑顔で私に感謝の気持ちなのか浮くような発言をかなちゃんが呟く



「つくちゃんがいなかったら高校もどうしていいか分からなくて不安になってたよ。本当につくちゃんがいてくれて僕は幸せ者だな〜

父さんや母さんももちろん大好きだけど、同年代でいつも一緒にいてくれたつくちゃんも僕に取っては家族と同じぐらい大好きだから、これからも一緒にいてくれると嬉しいな〜」



そんなまさかかなちゃんからプロポーズ地味だことを言われて私はその可愛さに当てられて鼻から赤い物が出るのを押えて悶絶するようにちじこまってしまう

こんなあどけない笑顔と告白とも捉えられるようなことを平然と言えるかなちゃんに少し恐ろしさを思っていたら美琴さんが一言



「つくちゃん、私も貴方の気持ち凄くわかるわ

これだけのあの純粋そうな笑顔を見たらそうなるわよ。」



それに同意するように私も行き良いよく言葉を紡ぐ



「ですよね美琴さん!!あれはもはや兵器ですよ兵器!!それでいてあんな事を平然と言えるのもかなちゃんのいい所ではあるんですが、女性になってからのかなちゃんはもうほんと破壊力が違いますよね!!」



そう言って抑えていたものを吐き出すように声を荒らげて美琴さんの言葉に同意する。そしてこの勢いでかなちゃんに指摘する



「そういうことなので、私がこれからかなちゃんの下着やら女の子に必要な小物だったり、どう言った所を磨いていけばいいか教えてあげますので、ちゃんと着いてきてね」



そう言うとかなちゃんはどこか嬉しそうに呟く



「うん!よろしくねつくちゃん!色々と頼りにしてるからね!!」



そんなやり取りができてかなちゃんの幼馴染で良かったと私はそうしみじみ思うのであった。

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