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「あ、お母さん」


「きゃー!紗絵さえちゃん!」


「こんにちは…」


なんで学食に早川くんのお母さんがいるのかな?とりあえず、一緒にご飯を食べる。一緒にいた友達は遠慮して別の人と食べるらしい。


「学食おいしいねぇー。すごーい安いのに」


きゃぴきゃぴする早川くんのお母さん。うちの母と比べるとだいぶ若い。それに、性格も違う。母はすぐかりかりしてるのに、早川くんのお母さんはただただかわいい。


「学食にわざわざ来られたんですか?」


「ううん!悟流をちょっと見たくて。学校でどうしてるかなーって思って」


「今日は仕事みたいですよ?」


「そーなの。ひどいよねー?お父さんにも会ったんだけどね、忙しそうだったのー」


「そうなんですね…」


早川くんのお父さんは数学科の教授。科が違うし、大学では会ったことはない。


「紗絵ちゃん。悟流はわがままだから、たまには怒っていいからね」


「もちろんです」


そういうお母さんが怒らないんですよね。


「紗絵ちゃん、らいくんは元気?」


「え、はい」


「会ってないからねぇ~なんか心配なの。顔みたいなー」


「あ、雷は結婚したんですけど…早川くんから聞きましたか?」


「え、そーなの?知らないよ!?」


「すみません…つい最近なんです」


「もーそれならうちで髪の毛切らせてよね!奥さんも連れてきてほしいなー」


「はい。伝えておきますね」


「お願いね」


にこっと笑う早川くんのお母さん。やっぱり若い。

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未来ちゃん えいみ @fukuharaeimi

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